1. 鈴鹿山脈/登山日記
  2. 山行記録
  3. 2024年10月12日

鈴鹿:鎌ヶ岳・御在所岳

久し振りに三ツ口谷左岸尾根から鎌ヶ岳へ登った。帰路は御在所岳に登り、道草しながら一ノ谷新道を下りた。紅葉にはまだ早かった。

登山日
2024年10月12日土曜日
ルート
三ツ口谷左岸尾根-鎌ヶ岳-御在所岳-一ノ谷新道

三ツ口谷左岸尾根(三ツ口尾根、日蔭尾根)

ゆるい体操をして出発する頃(6:23)には中道駐車場の駐車率は九割くらい。旧道を歩いて三ツ口谷へ向かう。東多古知谷、三滝川本流を横断すると広い砂防堰堤で、ここに菰野町観光協会の三ツ口尾根分岐の標識がある。進行方向は「県境尾根(難路)」だ。

標識の右奥から踏み跡がある。七年振りに来たけれど取り付きが分かりやすくなった。後はひたすらに急斜面を岩場まで登る。

初めて登った2002年には樹木を避けて登ったが、いまや切りすぎて掴まる木もない。馬鹿のひとつ覚えのように切らないで欲しい。振り返れば足場は良いけれど、急勾配なので爺さんが下降に利用するには厳しそうなルートだ。

写真1西多古知谷の滝写真2 御在所岳

岩場からは北側の展望が良い。持って来た400gの望遠ズームで覗いてみると、武平峠の駐車場は満車で、場外の自動車から登山者が出発していく。西多古知谷の滝には水が見えない。東多古知谷の百間滝は陰のなかで、表道の不動尊では標識が白く見えている。

岩場以降は県境尾根まで穏やかな尾根道が続き、北側にハゲが四つある。一番ハゲ(仮称)からは鎌ヶ岳の山頂が見えるようになる。小さい三番ハゲは一部がフサフサしている。下りになる踏み跡にはアカヤシオだろうか、芽が割と見つかる。これが花芽なら来年の春を期待できるのだが。

四番ハゲはストックで穴だらけ。先端のキャップを買えと言いたい。クモの巣がかなり残っていたので、今日は先行者があったかどうか。直ぐに県境尾根から登山者の声が聞こえるようになった。ササ枯れ以前は背丈のササが手前に倒れており突破に苦労したが、現在は丸裸で何の障害もない。間違えて下降しないように設置された「危険」標識の下を通過して県境尾根に到着した。

地形図の三ツ口谷左岸尾根には何時の間にか破線が書き込まれている。踏み跡は四番ハゲ周辺を除けば明瞭で困ることはなさそう。古い目印テープが少し残っており、岩場にも薄くなったペンキマークが少し。途中3ヶ所で私製標識に気付いた。どう見ても無用で醜悪なピンクテープには汚染されていない。登山者には出合わなかった。

鎌ヶ岳

写真3 御在所ロープウエイ

直ぐに武平峠~鎌ヶ岳の中間ピークに到着。展望良好。時刻は八時半。ロープウエイでは通勤の赤いゴンドラが動き出した。見下ろせば武平峠の駐車場に大型バスが見える。団体さんのお出ましか。紅葉前のこの時期、武平峠で観光バスを見る機会が多い。

鎌ヶ岳の山頂では晴れて展望が良いけれど、既に大気の吸収で遠景が青く見えている。時刻が早い割には登山者が多い鎌ヶ岳を出発して御在所岳へ向かう。

御在所岳

長者池の遊歩道整備工事は終了し、国定公園記念碑の周辺へ移動した工事現場は通行止だ。つらいコンクリ階段で三角点へ登ると観光客や登山者が多い。団体さんの姿はないけれど、いつもの登山者とは雰囲気が違う様な気がする。

写真4 日本カモシカセンター跡写真5 子宝石

山口誓子の歌碑から旧道を東へ歩いてカモシカセンター跡へ行ってみる。放置されたシャクナゲ園の木道を左に見るとセンター撤去跡の広場に出る。コンクリの基礎とか放置されているけれど、公益法人の財産処分の割には雑なような気がする。御在所ロープウエイがどんぶり勘定で撤去してくれるなら文句はないけれど。

広場に出ると小さな祠があり、その北側に子宝石がある。傾いてササに埋もれそうだが元気そうで何より。我が国の伝統に則って観光地にはエロ成分が不可欠と考えたエライ人が、こともあろうに公益法人の片隅、カモシカ飼育場の奥にチンポコ石を置いた。もう、誰も来ないけれど。

冠峰歌碑まで戻って遊歩道に下りた。周辺には黄色成分が増えているけれど、まだ紅葉には時間がありそうだ。

地図の大きさ:600×150 600×300 600×700

地図の大きさ:600×150 600×300 600×700 説明:地図表示について

赤線:登山ルート、:中道駐車場、:岩場、:県境尾根の中間ピーク、:天指し岩、:子宝石、:大黒岩、:鷹見岩標識、:見晴し台、:松茸岩、:一番ハゲ、:二番ハゲ、:三番ハゲ、:四番ハゲ

この地図は Garmin eTrex32x による軌跡を編集して地理院地図に重ねたものです。

一ノ谷新道

久し振りに一ノ谷新道を下山することにした。大黒岩へ立ち寄ったが屁っ放り腰。ロープウェイから手を振るので手を振り返す。何事もサービスなり。向かい側の七号鉄塔へ登山者2人が登っていく。その鉄塔では作業員4人が何事か話し込んでいるが、そろそろ再塗装の時期が。鉄塔上部にサビが浮いている。

写真6 大黒岩写真7 七号塔
写真8 鷹見岩標識写真9 鷹見岩 登山道には階段が整備されたりで歩きやすくなっており感謝。それでも鷹見岩までは危ないところが多い。鷹見岩の標識の背後には岩が三枚突っ立っているが、ロープウェイから見える鷹見岩はその左奥にある。木の葉の間から撮影できたがこれだろう。

その後も段差に難儀しながら登山道の真ん中にある松茸岩まで来た。出口が近い。こちらのチンポコは天然物で名札がある。御在所山の家の敷地へは立入禁止。見える範囲では解体工事は進捗していない。

出合った登山者は大黒岩付近で5人(二人組×2、単独×1)、大黒岩から一ノ谷新道へ戻ると登山者3人組、下山者は8人(二人組×2,単独×4かな)だった。

自宅で右ヒザを痛めてからリハビリ登山を続けてきたが、少しは体力が戻って来ただろうか。所詮は爺さんの体力なのだが、ちょっと目出度いかも知れない。もう少し歩けるようになると良いのだけれど。

行程表

6:23中道駐車場、出発
6:51三ツ口谷堰堤、出発
7:30岩場(7:30-7:45)
8:26県境尾根登山道に到着
8:28中間ピーク(8:28-8:38)
9:03鎌ヶ岳、山頂(9:03-9:15)
10:00武平峠
10:55山頂遊歩道
11:11御在所岳、三角点(11:11-11:24)
11:43一ノ谷新道、下山口
11:59大黒岩(11:59-12:14)
13:57中道駐車場、到着
(作成 2024.10.13)