養老:多度山
多度大社を参拝し、愛宕神社から多度山へ登り、車道を下った。
下山後、津屋川のヒガンバナを見に行くと良く咲いており、ツボミが多数ある。多度大社へ帰り、中秋の名月の夜、観月祭に参列した。
- 登山日
- 2026年9月25日金曜日
- ルート
- 多度町観光駐車場-多度大社-愛宕神社-多度山-宇賀神社-観光駐車場
多度山
広い多度町観光駐車場に自動車を置き、多度大社の両宮(本宮・一目連神社)を参拝して東へ向かう。

多度豆の桔梗屋(営業していない)の東側にある愛宕神社の鳥居から参道(いにしえコース)へ入った。山道のような細道にはヒガンバナが咲いており、場所によっては夏草が気になるが良い道が続いている。
車道へ出ると愛宕神社の前に出るので、神社南側から登山道(健脚コース)を登る。ゲートを通過すると「NTNこもれびの森」の看板があり、「愛宕神社」の石標を見て左上の尾根を目指すが息が上がる。


八合目の標識と石地蔵があるところから右後方へ尾根を歩いて愛宕神社跡へ立ち寄る。雑木が刈り払われてスッキリしており、木曽三川の河口部には長島温泉や長良川河口堰が見えた。残されているのは手水石と瓦の破片。「愛宕神社跡」の石碑には大正十年十二月とあるけれど意味不明。石碑の設置年月か。『多度町史』(国立国会図書館)には愛宕神社や多度神宮寺(P26)の記載があるけれど、何時頃に山麓へ移転したのだろうか。
九合目は直進し、左に反射板跡のブロック積み(だと記憶している)を見て鉄塔前に出る。左へ出て地道の車道を歩けば、東邦ガスの巨大な鉄塔を見上げた。山麓から見ても目立つ鉄塔だ。舗装路に変わり、撤去されたNTT第一多度無線中継所(『多度町遺跡詳細分布地図』国立国会図書館)の跡地を見て進めば多度山の山頂三角点に到着する。




多度山の山頂は「三本杉」という地名らしい。『多度町史』によれば、昭和36年に電電公社多度無線中継所が完成し、現在の車道がハイキングコースとして整備されたようだ。『今昔マップ』を見ると、旧道に沿って車道が敷設されたことが分かる。
山頂の高峯神社のことは分からない。詩的な案内書に「三笠山通利天狗を祭神とする高峯神社」とあるけれど、天狗は仏教的な存在らしく、愛宕神社や秋葉神社では廃仏毀釈により太郎坊や三尺坊が追い出されている。『天狗の研究』(国立国会図書館)によれば、この付近は天狗の巣窟だったとのこと。社殿正面の右側に賽銭を入れる穴があるので、小銭を入れて参拝した。
地図の大きさ:600×150 600×600 説明:地図表示について
赤線:登路、紫線:下山路、
:多度町観光駐車場、
:愛宕神社鳥居、
:愛宕神社、
:NTN看板、
:愛宕神社跡、
:東邦ガス鉄塔、
:NHK鉄塔、
:三重県防災行政無線、
:多度両宮参拝山道の石標、
:高峯神社、
:豊榮稲荷神社、
:中央十丁目の標石、
:十一丁目の標石、
:第2見晴台、
:十一丁目の標石、
:ポケットパーク駐車場、
:宇賀神社、
:たこ焼きTAKOTAKO
この地形図は、GPS(Garmin eTrex32x)で取得した軌跡を編集して地形図に描画したものです。
舗装された車道を下る。楽だが退屈で、チャートの断層など説明板があるが私には解りゃしない。カーブの石鳥居から入ると豊榮稲荷神社の小祠があり、良く管理されている様子だ。石地蔵と中央十丁目の丁石から車道を離れて良い道へ入り、車道を横断して歩くと十一丁、十二丁の丁石を見た。これ以降の旧道は良く分からない。


広いポケットパーク駐車場を通過し、何時も自動車で通過する宇賀神社を参拝した。式内社で、十二月初旬には八天狗祭が予定されている。 これは桑名藩の八天宮のことか。
たこ焼きTAKOTAKOの店があったので昼食にする。飲食スペースは10名以上が入れ、地元の人らしい爺さんが一人で食べている。たこ焼きは小粒で手間が掛かりそうだが美味かった。
カキの実が青い果樹園などを見て適当に歩き、愛宕神社の鳥居に近い西大黒屋を覗くと怪我のために休業と書かれている。婆さんが一人で多度豆を手造りしているらしいので仕方ない。また次の機会に。駐車場へ帰り、南濃町の津屋川へヒガンバナの見物に向かった。少し距離がある。
行程表
| 9:42 | 多度町観光駐車場、出発 |
| 9:48 | 多度大社(9:48-10:04) |
| 10:12 | 愛宕神社鳥居 |
| 10:24 | 愛宕神社 |
| 11:27 | 愛宕神社跡 |
| 11:56 | 多度山三角点、高峯神社(11:56-12:06) |
| 13:15 | ポケットパーク駐車場 |
| 13:20 | 宇賀神社 |
| 13:28 | たこやきTAKOTAKO(13:28-13:54) |
| 14:22 | 多度町観光駐車場、到着 |
津屋川のヒガンバナ
南濃梅園の駐車場に自動車を置いた。梅園は津屋川右岸にあり、ヒガンバナは左岸の堤防南面に咲いている。時刻は15時~16時過ぎ。曇り空だが、ときに薄日が差す天気だ。駐車場から東へ歩いて橋を渡る。



南濃梅園は近くの中日本氷糖が梅酒用に栽培していると読んだことがある。梅園は開放されており、外国人が盗みに入ることはないのか気になる。ヒガンバナは良く咲いており、まだ多数のツボミがあった。平日だが堤防や梅園には見物客が多い。
写真好きの年寄りから、この時期の朝、先生に連れられて、小舟から網を打つところを撮影するのだとか。やらせが過ぎるような。堤防ではカメラ趣味っぽい爺さんがヒガンバナのなかに分け入っていた。タヌキなら許せるが、ハゲ親爺を写したくはなし。
今月は長雨で気温が低かったが、ヒガンバナの開花時期に影響はあったのだろうか。海津市の告知によれば、今年は10月3日、4日が「津屋川ひがん花まつり」とのことだ。
多度大社・観月祭
多度大社へ返ったが観月祭は19時からなので、少々時間を持て余した。境内へ行くと東向きに祭壇が設けられているが、曇り空で満月は見えない。明かりがあるのは祭壇、境内照明、参集殿、直近の自動販売機だが、さすがに自動販売機は目障りなので視線に入らない位置で開始時刻を待つ。
時刻になると参集殿から神官等7人が祭場へ入った。役割は神官2人、巫女2人、楽士3人。参列者を数えると38人ほどだった。





観月祭の内容は、祝詞の奏上、巫女舞、参列者代表1名を募っての玉串拝礼、最後に神官から参列者へ向けての挨拶など。鈴の音をさせて舞う巫女さんの姿は良いもの。終了時刻は19:25頃で、供えられた月見団子が参列者に振る舞われた。参列者が増えたようだが人数分に足りたかな。
観月祭が終了する頃には満月に少し足りない月が雲間に姿を見せた。祭壇が片付けられ、緋色の毛氈が残された境内から暗い石段を下りようとすると、多度大社の神官が気付いたのか照明を点灯してくれた。有り難う。(Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)