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  3. 2016年10月15日

鈴鹿:鳥居道谷(岳参道)・その4

土石流で荒れた鳥居道谷(鳥井戸谷)の岳参道を歩いた。意外なことに登山道を示す標識が設置されていたが、一般登山道としての復旧には程遠い。

鳥居道谷は土石流前に一回、土石流後に三回の山行記録を残している。今回は、前回、前前回と同じルートを歩いた。

2000.11.23 鳥居道谷-腰越峠-ハライド-国見岳-国見尾根-岳不動-裏道

2008.12.21 鳥居道山キャンプ場-鳥居道谷-割谷-腰越峠道-三岳寺跡-裏道

2008.12.23 鳥居道山キャンプ場-鳥居道谷-割谷-三岳寺跡-岳不動-裏道

2012.12.02 鳥居道山キャンプ場-鳥居道谷-割谷-三岳寺跡-岳不動-裏道

登山日
2016年10月15日火曜日
ルート
鳥居道山キャンプ場-鳥居道谷-割谷-三岳寺跡-岳不動-裏道

鳥居道駐車場

写真1 鳥居道駐車場写真2 鳥居道山山神

鈴鹿スカイライン沿いの鳥居道駐車場に自動車を置いて鳥居道山山神に参詣し、駐車場に戻って出発した。地理院地図には鳥井戸川とあるが、地元は全て「鳥居道」なので表記はこれに従う。

地図の大きさ:600×150 600×400 600×600

地図の大きさ:600×150 600×400 600×600 説明:地図表示について

この地図は、GPS(Garmin eTrex30)の軌跡のうち鳥居道駐車場から岳不動までの間を編集して地理院地図に重ねたもの。谷中部分では軌跡などの精度は良くない。(赤線:登山ルート、:岳不動、:鐘撞堂標識、:二ノ坂入口の標識、:登山口標識)

鳥居道谷

写真3-2 鳥居道谷(堰堤から見る)

鳥居道山キャンプ場から鳥居道谷右岸の堰堤工事道路を歩き、地図にある最奥の堰堤で河原に下りた。2008年9月の豪雨で鈴鹿山脈の山々は荒れたが、この鳥居道谷も支流の割谷最深部で発生した崩壊を起点に土石流が流れ下った。右岸上を行く。道はないが歩くには問題ない。しかし、足下にマツの小木が多いので数年後には歩行の邪魔になりそうだ。

谷が左に曲がるところで左岸に渡る。この付近から谷中は土石流による転石で塞がれる。前回は、この左岸台地上から左岸沿いの仮設道(としか思えない)を歩いたが、狭くて谷側に傾いた崖上の道は余りにも危険だったので、前前回と同様に今日は谷中を行く。

写真3 奥に登山道入口標識写真4 登山道入口標識

靴を濡らし、転石を乗り越えて谷中を行くうちに、あろうことか新しい標識が現れた。旧三嶽寺表参道、登山道入口、鳥居道山観光協会、鳥居道山財産組合とあり、階段を登るとカマ跡がある。ここから三岳寺跡まで昔の道が概ね残されている。しかし、ここに「登山道入口」標識はなかろうと思う。

写真5 一ノ坂入口の丁仏写真6 一ノ坂
写真7 二の坂上部の標識写真8 丁仏2(二の坂上部の標識の直近)
写真9 丁仏3写真10 雑木のトンネル道

割谷を左に分けて本谷をしばらく歩くと、左岸側に一ノ坂の入口を示す石標が現れる。新しい「丁仏」の標識が立てられており、右岸側には「一ノ坂」の標識がある。道らしくもない谷状の坂道には間伐材が捨て置かれており歩き難い。

一ノ坂を登り切ると再び「一ノ坂」標識があり、左に浅い谷を見ながら登る。丸木橋で対岸に渡ると「二ノ坂」標識があり、短距離ながら急斜面を登ればトタン板が捨て置かれた乗り越しとなって、再度「二ノ坂」標識と丁仏を見る。この辺りは植林帯で、東南東へ尾根を歩けば展望を得られるが、スズメバチ二頭の来襲に即刻立ち去った。

三つ目の丁仏の手前で植林帯は終わり、雑木のトンネル道になる。このトンネル道の最後では、少し登り坂になって丸木橋を渡り割谷に下りる。この丸木橋、道抜けした場所に前回には設置されていていたが、振り返ると危なっかしい。利用せずに割谷へ下りた方が身のためかも知れない。

割谷を渡り、植林帯の足洗谷を歩く。道は次第に曖昧になるが前方の鞍部を目指して登れば「鐘撞堂」標識がある三岳寺跡に到着する。藤内小屋~腰越峠の道だ。

岳不動

写真11 岳不動写真12 一の滝

三岳寺跡からの岳参道は前回と変わりない。案内標識はほどんど存在しないが、ほぼ一般登山道のレベルに復旧している。ただ、最後に不動谷から岳不動の台地へ登るルートが変更されており、固定ロープで確保された道は幾らか安全になったように思う。土砂に岩面を削られて白っぽかった滝も陰湿な雰囲気を取り戻していた。

岳不動の祠を覗くと光が良く届いており、内部の石造仏二体が見える。右に彩色された不動明王、中央は僧兵を思わせる石仏だが目を白く彩色しているのか。今後、夢に出て来そう。覗き込まなければ良かったと思ったりもする。

岳不動から国見尾根に取り付く道は、古地図に「ゆるぎ石山」とあるので、おそらく歴史のある道だが、尾根北斜面の崩壊で不安定な岩屑の急坂となった。現状、通行止表示は見られなかったが、あえて登るルートでもないと思う。なお、登山地図(昭文社)には漠然と通行止の記載があるが、このような記載方法ではルートのどの部分が通行止なのか利用者には判断できない。少なくとも岳不動までは来られるのだから。毎年の刊行でも、記載方法のノウハウが蓄積されていないのは何故だろう。

帰路

写真13 藤内小屋写真14 裏道のパイプ堰堤

腰越峠道を藤内小屋まで歩いて裏道を下るが、正午過ぎにも係わらず登ってくる登山者が多数ある。重役出勤に過ぎるが、良い天気に誘われたのか。ロープウエイで下山するなら問題ないのだろう。鈴鹿スライライン(国道477号)を歩いて駐車場に戻った。登山者には藤内小屋まで出合うことなく、地面にあったのは二本爪の足跡ばかりだった。

ヒザの具合が悪くてダブルストックで歩いた。標高差が小さく負荷が少ないためか、鎮痛剤の膏薬が効いたのか、或いはダブルストックの効果か、あまりヒザに痛みを覚えぬうちに下山できた。

行程表

8:14鳥居道駐車場
8:33最奥の堰堤
9:04登山道入口標識
9:14丁仏・一ノ坂入口
9:44二ノ坂標識
9:50丁仏2
10:03丁仏3
10:30鐘撞堂標識
11:19岳不動
12:06藤内小屋
12:46鈴鹿スカイライン・裏道登山口
13:16鳥居道駐車場
(作成 2016.10.16)