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鈴鹿:雲母峰北609m標高点

宇曽利山は、東海自然歩道(林道湯森谷線)を挟んで雲母峰の北方にある609m標高点の目立たない山。湯の山温泉の三之瀬山神(三之瀬バス停)を起点に雑木の尾根を東海自然歩道まで歩いた。

【追記】2008年9月豪雨の災害対策工事により墓地背後に大規模な擁壁が設置されているので、このルートの取り付きは当時のようには歩けないと思われる。

また、「宇曽利山」という山名は間違いであることが判明したので、山行記録のタイトルを変更し、本文はそのまま残してある。その経緯は「鈴鹿に宇曽利山は存在しない」として別に整理した。(2022.01.27)

登山日
2004年1月2日金曜日
ルート
三之瀬山神-P550-宇曽利山-東海自然歩道

宇曽利山

雲母峰の北尾根は、東海自然歩道でもある林道を北へ越えると609mピークで北東へ方向を変える。「鈴鹿の山と谷」では、この付近を宇曽利山としている。雲母峰へ登るつもりでこの尾根を歩いたが、途中でヘタレたので自然歩道で切り上げた。

地図の大きさ:600×150 600×300 600×400

地図の大きさ:600×150 600×300 600×400 説明:地図表示について

この地図は GPS により取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。

出発は、湯の山温泉の2つ手前である三之瀬のバス停。やはり正月のこと。三之瀬の山神には注連縄が巻かれている。

ここから東へ登る道があり、すぐに墓地へ着く。冬枯れの樹木の向こうには御在所岳の山頂が見えた。本谷上部は雪で白い。階段を上って、墓地の最上部から雑木林を覗き込んだが、ちょっとヤブっぽく見える。しかし、そのなかに少しくぼんだ古い道のように思えるものがあったので、これを登ることにした。なかなかの急斜面であり、散らばった小石がうるさいので、やがて左手の常緑樹のなかへ入って木をつかんで登ることに方針を変更。ケモノ道が交錯すると足の置き場所が出来るので嬉しい。ただ、散乱するフンのなかに手を突っ込まぬように気を配る。

写真1写真2 宇曽利山の山名板

墓地から100mほど登ると勾配が緩くなったので、西へ振ってルートを調整。標高450m付近で、また道らしいものに再会。(写真1)しかし、すぐに東側から植林帯が上がってきており、道は解らなくなる。そのまま植林境界を南へ緩やかに登ると尾根の南面にも植林帯が広がっていた。植林境界に沿って西へ登れば明瞭な尾根に上がったが、ここで南面の植林帯はお仕舞いで雑木の尾根に変わった。

尾根上を歩くと、直ぐに赤テープの目印がたくさんあるのを見つけた。どうやら、昨年発行された「地図で歩く鈴鹿の山」にあるルートのように思える。三之瀬バス停のひとつ西にある蒼滝口のバス停付近から登って来るものだ。「古い道」が気にならなければ、こちらのルートの方が解りやすいだろう。

550mのピークを過ぎると鞍部に降りる。南面が崩壊しており、宗利谷の向こうには雲母峰と林道が見えた。

鞍部から登り直し、明瞭になった尾根上の踏み跡を歩いて2つ目のピークへ上がると宇曽利山と書かれた黄色い山名板を見つけた。(写真2)イワカガミだろうか、黒光りする葉を見ながら西へ歩き、東海自然歩道へ行く踏み跡を左に分けて609mの標高点に登るが、雑木でこれといった展望も無し。少し引き返して、自然歩道の林道へ降りた。これといって変わったものもない、何でもない雑木の尾根歩きだった。

下山

あとは自然歩道を降って、近鉄・湯の山温泉駅へ。そして、自動車を置いた蒼滝駐車場へと車道を歩いた。温泉へ向かって歩くのは30年振りのこと。会社の保養所が建ち並ぶが私には縁がない。清気橋を渡ると、左側に「冠峰山三嶽寺十八丁」と刻まれた石があることに気付いた。通過する自動車が多いが、ときには歩くのも良いことだと思ったりする。

行程表

10:58三之瀬山神
11:54550mピーク
12:17宇曽利山(12:17-12:33)
12:42東海自然歩道
14:07近鉄湯の山温泉駅
(作成 2004.01.03)
(山名表記の変更 宇曾利山→宇曽利山 2019.05.25)
(地図画像の出典明記から地理院タイル(OpenLayers2)に変更 2020.01.08)
(OpenLayers6に変更 2022.01.22)
(タイトルの変更 宇曽利山→雲母峰北609m標高点、及び追記 2022.01.27)