鈴鹿:鳥居道谷(岳参道)・その3
鈴鹿北部の豪雨災害から4年が経過した。2008年12月23日と同様に、土石流で荒れた鳥居道谷(鳥井戸谷)、不動谷の岳参道を歩いた。不動谷は良い道ができたが、鳥居道谷の割谷出合までは復旧したとは言い難い。岳参道全体としては目印が増え、道の補修や丸木橋など復旧作業が進んでいた。
- 登山日
- 2012年12月2日日曜日
- ルート
- 鳥居道駐車場-鳥居道谷-割谷-三岳寺跡-不動谷-岳不動-不動谷-裏道
鳥居道谷


鳥居道山キャンプ場から堰堤の工事道路を終点まで入る。鈴鹿スカイラインから見えるパイプ堰堤は完成しているが、デザインに配慮はない。
終点の大堰堤から河原へ下りて右岸を歩く。既存堰堤より奥に新堰堤は作られていない。北向きの谷が西へ曲がるところで左岸へ渡り、崖っぷちに復旧された道を行く。しかし、約150mの間、固定ロープは設置されたが足下は不安定で、奥へ行くほど危険になる。仮設道とも呼べない状況。渇水期なら河原を歩いた方が安全と思う。
土石流を吐き出した割谷の入口が見えると二又。被害がない本流を適当に歩いてカマ跡を通過すれば左岸に石碑と目印があり、右岸の一ノ坂を教えてくれる。石碑は彫りが浅くて正体不明。
一ノ坂を登れば良い道が続く。丸木橋が渡され、傾いた石碑は直されていた。割谷を渡る直前では道が付け替えられている。割谷横断から10分で三岳寺跡に到着した。
不動谷・岳不動

不動谷も土石流で荒れた。千種財産区が設置した「嶽不動尊」標識を通過し、丸木橋で左岸に渡ると良い道が出来ている。最後に固定ロープをつかみ、凍った岩と傾斜した丸木橋を慎重に登る。台地上には何もなかったように岳不動が残っている。
引き返して藤内小屋から裏道を下った。パイプ堰堤の下流側で工事が始まっている。日向小屋の復旧か。帰路、菰野富士へ立ち寄ったが別項とする。
鳥居口石碑・鳥居道山山神


菰野富士を下山後、鳥居道駐車場から鈴鹿スカイラインを東へ約700mの位置にある「鳥居口」石碑に立ち寄った。脇に千種財産区管理会による説明(昭和51年3月10日)がある。岳参道の関係は次のとおり。
「この碑の立っている所を鳥居口という。往昔の冠峯山三岳寺の表参道の入口にあたる。ここに鳥居が立ちその下に寺への道程を示す丁仏があった。これよりかみ参道は水落しの川原を遡り、東神懸の谷を左へ折れ、こうさかをのぼり丁仏の導くまま鐘突堂権現堂跡に通じ、しもは桜の馬場、しようにん塚を経て江野に至る。・・・寺跡より渓谷をのぼれば不動の滝があり飛瀑の下に石不動を祀る。嶽不動と称して昔より雨乞いの信仰があり、毎年七月七夕の頃、不動祭りを行う。」
希望荘南側の鳥居道山山神に参詣。この時期、その前庭は朱色に染まる。
行程表
8:54 | 鳥居道駐車場 |
9:37 | カマ跡、割谷・本流の二又 |
9:46 | 一ノ坂入口 |
10:35 | 割谷横断 |
10:45 | 三岳寺跡 |
11:15 | 岳不動(11:15-11:20) |
11:46 | 藤内小屋 |
12:13 | 鈴鹿スカイライン |