鈴鹿:入道ヶ岳
小岐須の小岸大神社から二本松尾根を登った。最近、昭文社の「山と高原地図」に赤色破線で追記されたルートだ。神社から滝ヶ谷分岐までの間、あまり藪もなく尾根を追って歩いた。ただ、この登山地図(2014年版)の記載には問題がある。
- 登山日
- 2014年11月8日土曜日
- ルート
- 椿大神社-桃林寺-小岸大神社-国見岳-二本松尾根-入道ヶ岳-二本松尾根-広河原-椿大神社
桃林寺・小岸大神社


椿大神社に自動車を置いた。見晴らしの良い車道を桃林寺へ向かい、林道へ入って小岸大神社に到着した。ここは入道ヶ岳の尾根が丘陵地に沈むところ。山から神様が下りてくる地点だ。今日は小岸大神社の神様の道を登ることになる。
小岸大神社~滝ヶ谷分岐まで
地図の大きさ:600×150 600×400 600×600
地図の大きさ:600×150 600×400 600×600 説明:地図表示について
上図はGPS(eTrex30)軌跡を編集して地理院地図に描画したもの。赤色は登山路、青色は下山路だ。(:国見岳、
:滝ヶ谷分岐、
:避難小屋)

蜘蛛の巣払い用に小枝を拾って神社の石段を登り、拝殿右側から本殿裏の尾根に入った。藪っぽい雑木林だが左に溝状の道が現れる。利用されている雰囲気はない。
送電線下の切り開きに出ると頭上は開けるが夏草が茂っている。溝道が消えるが右手に再発見。もう少し良い入口があるかも知れない。植林帯の歩き良い道に変わるが、尾根芯を追うので道を離れた。ここからは高所を目指して尾根を登るばかり。獣の爪痕が残る急斜面もあるが危険と思われるほどではない。植林帯は消えたり現れたり。
390mの尾根上にはカマ跡なのか石組みが残っている。尾根を離れて左へ良い道があるので追うと植林帯が現れて道は消えた。素直に引き返して尾根を登り、滝ヶ谷左岸尾根に乗る。2003年12月、この尾根を歩いたとき、この地点で「桃林寺」と書かれたテープマークを見ているが現在は何もない。なお、登山地図では、この地点に「●国見岳」とあるが、それらしい地形ではない。

国見岳(短山国見岳、529m)は通過点だ。以前あった山名板は見当たらない。登山地図には「◯滝ヶ谷道分岐」とあるが間違い。
国見岳からの下降は方向を誤り引き返す。記憶にあるヤセ尾根を下り、鞍部から滝ヶ谷分岐の「通報ポイント5」標識へ登る。現地は、登山地図の「滝ヶ谷道分岐」から約350m離れている。当然、登山地図に記載された小屋の位置も訂正が必要だ。なお「小屋●」の左に等高線の標高表示が「600」とあるが「500」の誤り。付近の高度表示はみな間違っている。困ったものだ。
小岸大神社から標識まで、現状では目印類は僅少、展望も効かない。出合ったのはキジ一羽のみ。来週から猟が始まるよ。神様なら大丈夫だろうが、私が下りに使うと迷いそうなルートだった。当然ながら、一般登山道でない。
入道ヶ岳


滝ヶ谷分岐からの登山道は黄葉したシロモジで雰囲気が明るく変わり、行き交う登山者も多い。ボチボチ登って山頂に到着。雲は多いが明日は雨予報、山頂の登山者も多かった。下りは二本松尾根の登山道で椿大神社へ戻る。
二本松尾根登山道




曇り空だが、時折の陽射しに秋の色彩が輝く。通報ポイント6が近づくと天狗の腰掛けと境界標石を見る。これ以降、月末には落ち葉でふかふかの道になる。トタン張りの二本松避難小屋からはオウム真理教の手配書が消えている。
「滝ヶ谷分岐」に戻った。右折の滝ヶ谷方面はあまり歩かれていない様子。左折して北の植林帯に下りる。近年に間伐されて風通しが良くなったが、多量の間伐材が切り捨てられている。通報ポイント1で広河原に下りて、林道を椿大神社に戻った。




七五三で椿大神社は賑やか。真っ昼間だが灯籠に灯りが入っている。これも雰囲気が良くはある。3週間前に訪れたときに違和感があったのだが、参集殿が新築されていることに今更ながらに気付いた。従前とほぼ同規模の食堂、土産物屋が入っている。
行程表
7:46 | 椿大神社駐車場 |
8:15 | 小岸大神社 |
9:05 | 滝ヶ谷左岸尾根に乗る |
9:18 | 国見岳 |
9:46 | 滝ヶ谷分岐 |
10:46 | 山頂(10:46-10:59) |
12:18 | 広河原 |
12:55 | 椿大神社駐車場 |
追記 2017.01.11
上記の「山と高原地図」の誤りは2015年版で現状に相応するよう改善されている。