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鈴鹿:野登山

坂本から野登寺の表参道を登り、仙鶏尾根のP778から南尾根をミツマタの森まで下った。2011年3月19日に野登山を歩いたルートを逆方向に歩いたものだ。残念ながらミツマタの花には時期が早かった。

登山日
2017年3月24日金曜日
ルート
坂本道-野登山-仙鶏尾根P778南尾根-ミツマタの森-坂本の棚田

「坂本の棚田」の駐車場

時刻は10時、20台程の駐車場はほぼ満車。ここには清潔なトイレがある。大方は女性のハイカー集団が車道を南に出て行くので、矢原川の林道奥までミツマタを見に行くのだろうか。亀の細道に「黄色のじゅうたんミツマタの森」があり詳しい。

坂本道(表参道)

坂本集落の北東端から、古くなった標識に従い表参道に入る。標識には所要時間1時間50分とある。壊れた標識類を散見するが、立派な道なので迷いようもない。

写真1 風力発電施設の残骸写真2 夢創庵

林道を横断する手前で、表参道の左に石仏を見つけた。彫りが浅いが、どうやら顔は削られている様子。惨いことだが廃仏毀釈によるものか。林道を横断すると左側に倒された風力発電施設が現れる。NEDOの払い下げ品と思っているが、このままでは廃材置場だ。表参道の残雪を踏んで歩くと夢創庵に到着。人がおり、屋根の上では瓦を外している。西側のガラス窓は破れたまま。改修でもするのか。

写真3 本堂を見下ろす写真4 残雪の車道、雨乞岳が白い

夢創庵から車道に出て直ぐ右の表参道に入る。間もなく石鳥居のような門が現れて野登寺に到着。三十三観音前を通って本堂に上がる。誰もいない。屋根から落ちた雪が山となっている。本堂右手の雨壺を覗くと底に水が見えた。宝篋印塔からササ枯れで裸になった斜面を登り、電波塔の道路に上がる。山頂北側で車道を歩くが残雪が多い。そして風が猛烈に冷たい。布製軽登山靴が濡れる。冬靴を履いてくるべきと後悔する。

ミツマタの森へ下山

写真5 仙鶏尾根の植林帯写真6 ミツマタ

車道から仙鶏尾根に下りる。植林は手入れされていない。鞍部に下り、P778を巻いて南尾根に出る。そこは植林境界(東:植林、西:雑木)で杭を見ながら明瞭な尾根を下った。620m辺りで両側が植林になるが、下るには歩きやすい尾根だ。ただし、目印はほとんど無し。標識は皆無。やがて地面が足跡で荒れ始めると、左側にミツマタが現れた。すべてが白いツボミ。高度を落とすと黄色が混じるが、花見には早かったようだ。2011年もツボミばかり。この年、御在所岳のアカヤシオは開花が遅かった。

諦めて矢原川の長い林道を歩く。崩壊現場が改修されていないので、自動車では通行できない。遅い時刻の出発になったが、表参道で1組2名、山頂部で1組5名程の登山者に出合った。それ以降、矢原川の林道まで登山者と出合うことはなかった。

坂本の棚田

写真7 ミツマタ写真8 ミツマタ

棚田にミツマタを分植しているとのこと。その現場は棚田の南端に近いが、現在の規模は小さく、開花も十分でない。「2~3日前にテレビでやっていた」というヒトに出合ったが残念そう。テレビ局もいい加減で、乗せられた人が多かったのかも知れない。

行程表

9:58駐車場出発
10:07車道から表参道に入る
11:06車道横断
11:55野登寺本堂
12:23車道から仙鶏尾根へ下りる
13:39矢原川の林道終点
14:55駐車場

追記 2019.09.07

過去の写真を整理していると風力発電施設の写真が出てきた。「複雑地形風力タービン 鈴鹿山系野登山実験サイト」、設置者は産業技術総合研究所だった。

(作成 2017.03.25、追記 2019.09.07)