鈴鹿:鎌ヶ岳
三ツ口谷左岸尾根(三ツ口尾根)から久し振りに鎌ヶ岳に登った。帰路の三ツ口谷登山道は台風5号の大雨によるものか少し荒れていた。
- 登山日
- 2017年9月9日土曜日
- ルート
- 三ツ口谷左岸尾根-鎌ヶ岳-三ツ口谷
三ツ口谷左岸尾根(三ツ口尾根)・県境登山道
8時過ぎ、目的地の三ツ口谷カーブに到着するが、雨水に削られて付近の駐車スペースが狭くなっている。東へ300mの三ツ口谷駐車場(仮称)に自動車を置いた。
三ツ口谷カーブに戻って登山道に入る。東多古知谷に下りて砂場を歩くのだが、懐かしいので尾根末端の乗越道経由で三滝川本流へ行く。三ツ口谷左岸尾根の踏み跡を探ば、目立つテープが取付にあって驚いた。最後に登った10年前とは雰囲気が違う。


最初は急勾配を我慢の登り。三割減速でユックリ登る。岩場まで来ると勾配が緩み展望が開ける。北正面が御在所岳の表道登山道で、擁壁上部に不動尊の標識が見える。百間滝は流水が少なくて滝らしくは見えない。
穏やかな尾根を歩けば、禿げ地から左前方に鎌ヶ岳山頂が見えた。ここを「一番禿げ」としよう。春にはアカヤシオの花が良いところだ。三番禿げはバーコード状態。松の若木が多数あるので禿げ返上か。四番禿げからは県境登山道への登りとなる。県境尾根手前には背丈を超える濃密なササの滑り台があったが、いまは何の苦もない。





武平峠からの県境登山道には登山者多数。少し上の岩塔で一服すると、やじろべえ式に両腕を伸ばす湯の山大橋(仮称)を遠望できた。正式名称を募集中らしいが、悪い予感がするね。その先の赤ガレは崩壊が進んでいた。山頂往復後、ここから三ツ口谷を下山する予定だったが止める。(ネットにある写真を調べると、今年の3月25日~4月15日の間に崩壊したように見える。)
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500 説明:地図表示について
青線:三ツ口谷左岸尾根(三ツ口尾根)、赤線:三ツ口谷登山道、:駐車場、
:岩場、
:一番禿げ、
:二番禿げ、
:三番禿げ、
:四番禿げ、
:「大滝迂回路上」標識
この地図は Garmin eTrex30 による軌跡を編集して地理院地図に重ねたものです。
鎌ヶ岳


三ツ口谷
山頂から長石尾根を下り始めると銅鑼の音を聞いた。空耳か。或いは、御在所岳の御嶽大権現で誰か銅鑼を叩いた音か。予定ルートを諦めたので仕方ないが、長石尾根は急坂で嫌になる。三ツ口谷へ下りると赤ガレ崩壊の影響はなさそうに見えた。


三ツ口谷の登山道は「大滝迂回路上」標識から尾根の北側へ回り込んで支流に下りるが、この支流が流されて真っ白な花崗岩の谷に変貌していた。手製標識が崩落手前に残っていたが、これがなければ登山道であることを疑うレベル。8月7日の台風5号による大雨が原因か。登山道は崩壊して切れ落ちており、この白い谷へ下りるのは少し面倒。本流まで岩屑が押し出され、二俣にあった「大滝迂回路下」標識は流失している。
また、この本流合流点の直ぐ下流で左岸の登山道が1ヶ所切れて岩盤が剥き出しになっている。本流を遡って大滝を見に行ったが、面倒なので手前で写真を撮って引き返した。これ以降も木屑の堆積があるので、かなりの増水だったのだろう。

三ツ口谷左岸尾根の登山口に戻ると、なんと標識があることに気付いた。「三ツ口尾根分岐」の標識だ。三ツ口尾根と呼称するらしい。何かと主義主張があるようで、「難路」と書かれた三ツ口尾根方向は隠されている。何時までも登山地図に掲載されない理由はこのためか。或いは単なる手抜きか。
出合った登山者は三ツ口谷左岸尾根で登り1人、下り1人。県境尾根では沢山。下山は長石尾根で登り6人(3組)。三ツ口谷で下山3人(1組)だった。三ツ口谷左岸尾根は入口標識はあるが、一般向けに整備されてはいない。
行程表
8:18 | 三ツ口谷駐車場 |
8:31 | 三ツ口谷カーブ |
10:00 | 県境登山道 |
10:40 | 鎌ヶ岳、山頂(10:40-10:50) |
11:30 | 長石尾根から三ツ口谷に下りた |
12:41 | 三ツ口谷カーブ |
12:46 | 三ツ口谷駐車場 |