鈴鹿:大沢竜王山
大澤集落(甲賀市)北の竜王山を石祠まで登り、旧五瀬集落へ下りた。当日は旧東海道で「あいの土山斎王群行」が催行されている。
- 登山日
- 2019年3月24日日曜日
- ルート
- 瀧樹神社-大澤-大沢竜王山(石祠)-五瀬-土山
大沢竜王山
青空が見える国道1号線も鈴鹿峠が近づくと曇り空。そして鈴鹿トンネンの西側では小糠雨に自動車のガラスが濡れた。鈴鹿馬子唄のまんまだね。雲行きは不穏で少々寒い。
大沢竜王山の三山は土山側からは目立つので、伊能大図に「竜王山」と山名記載があるのも理解できる。瀧樹神社を出発して、前回(鈴鹿:ツヅロウ・姫が池 2019-03-09)に見送った大沢竜王山を目指す。


大澤集落の西口にある「龍王山」の石碑(写真は前回撮影したもの)から北へネットフェンスを左に見て進み、植林帯へ入る。道は明瞭だが、堆積するスギの枯れ枝や倒木で少々歩き難い。峠に達すると東へ踏み跡があるのでこれを進むと石祠があった。
石祠は西向き。板に八大龍王神、大正拾四年などと墨書されている。そして石祠は開けっぱなしの空き家のように見える。南の斜面を覗くとヌタ場なのか水面が光っていた。山頂はこの先だが、引き返して良い道を五瀬へ下った。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500 説明:地図表示について
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。:「龍王山」石碑、
:竜王山石祠

植林帯が終わると良い道も終わった。前方はササヤブ。前回のツヅロウで懲りたので植林境界沿いに東へ歩く。直ぐ池があり、これを過ぎると曖昧な踏み跡は消える。昔の段々畑らしく、適当に畦道らしいものを北へ歩くと道路(地道)が見えてホットする。道路に下りて坂道を見上げると、五瀬一本松神社の階段が見えた。
五瀬一本松神社は小さいながら良く手入れされていた。由緒書に寄れば、祭神は猿田彦命、天照皇大神、大山祇命。潜幸した惟喬親王が松の木に隠れたがイヌに吠えられて捕えられたともある。したがって、この神社はイヌの進入禁止、五瀬ではイヌを飼わないという。五瀬は昭和40年に廃村になったとのこと。耕作されている田畑を見なかった。
あいの土山斎王群行
五瀬から東へ歩き、大山橋で野洲川を渡り旧土山宿へ。大黒屋本陣、高札場から東海道を西進し、甲可日雲宮、垂水斎王頓宮跡に立ち寄る。「あいの土山斎王群行」の出発地・大野小学校に近づくと自動車に先導された斎王群行の行列に出合った。







斎王は輿に乗っているが、さすがに車輪がある台車に載せて運んでいる。女性は皆、白粉で顔が真っ白。時折、陽が射すようになったが、行列のおじさんに訊けば「寒いです」とのこと。道中舞会場(市場)を後にした。
瀧樹神社・熊野神社
東海道の鳥居から瀧樹神社に向かう。当然ながら、ユキワリイチゲは陽射しがなく充分に開花していない。残念でした。
大澤の「龍王山」石碑に向かう。山道や石祠は手入れされていない印象だったので、八大龍王は山を降りて熊野神社に遷座しているかとも思ったが不明。小さな本殿右手前に小祠があるがその祭神は解らない。なお、「大澤」は市町村合併時に「大沢」から変更された模様。ただ、地理院地図は「大沢川」なので、山も大沢竜王山で良いか。
行程表
9:55 | 瀧樹神社、出発 |
10:05 | 「龍王山」石碑 |
10:32 | 竜王山石祠 |
10:58 | 五瀬一本松神社 |
11:36 | 旧土山宿大黒屋本陣・高札場 |
あいの土山斎王群行の終了について 2025.04.12
2022年3月の斎王群行について、実施委員会から新型コロナウイルス感染症による中止と、今後の事業終了が告知されている。