鈴鹿:霊仙山
コエドから幾里谷左岸の幾里林道を経塚山まで往復した。さすがに、県境付近までの長距離の林道歩きは余り展望もなく、退屈な感じがした。
- 登山日
- 2026年5月10日日曜日
- ルート
- コエド-幾里林道-経塚山-柏原道-幾里林道ーコエド
コエド
上石津町の延坂集落から幾里林道の舗装路を登り、コエドに自動車を置いた。ここまでの林道は舗装されており、路面に問題はないが幅員は狭い。
出発準備を始めると登山靴がないことに気付いた。やれやれ、仕方ないので普段履きの靴で歩くことにする。西の樹間に幾里谷対岸のソノド(宗ノ堂)を見て北へ林道を歩いた。コエド以降の林道名を承知していないが、幾里林道で良いのだろうか。
地図の大きさ:600×150 600×500 地図表示について
赤線:登路、青線:下山路、
:コエド、
:林道ゲート、
:伐採地、
:標識残骸、
:経塚山、
:西出商店案内板、
:くぼ地・二重山稜、
:大今須(三ツ里財産区)、
:野田(奥財産区)、
:野田(奥財産区)、
:樅ヶ谷(奥財産区)、
:樅ヶ谷(奥財産区)・朝見ヶ嶽(三ツ里財産区)、
:朝見ヶ嶽(三ツ里財産区)、
この地図は Garmin eTrex32x により取得した軌跡をファイルサイズ削減のために間引き編集などをして地理院地図に重ねたものだ。
幾里林道
直ぐにゲートを通過する。ゲートは施錠され、山側は有刺鉄線、谷側は障害物があって厳重だ。門柱に掴まって障害物を跨いで谷側から入る。今日、出合ったゲートはこの入口の一ヶ所だけで、2001年当時に設置されていた他のゲートは撤去されていた。
林道はしばらくコンクリ舗装があるが、以降は山側に段差がある地道になる。谷側の植林地には道路脇に広葉樹が残されているので新緑がキレイだ。その代わりに展望は良くないのだけれど。猿登の林道と同様に「大今須」のような財産区の標識を何ヶ所かで見た。
林道の分岐に入って山稜の北側に出てみると伐採地
があり、美濃の町や、伊吹山、白山、北アルプス、御嶽山などを見渡せる。展望不足だったので少し嬉しくなった。




自動車の轍が残る林道を黙々と歩く。ゆっくりとアップダウンを繰り返し、谷地では湧水で路面が濡れていたりする。靴を濡らさないように気を使う。
県境の柏原道に近づくと展望が広がって退屈な感じがなくなった。上空の鳥三羽はトンビかな。何ヶ所か、林道から柏原道へ入れる場所があったが、そのまま進んで財産区の標識を確認して歩く。気になった「朝見ヶ嶽」の標識は
と
にあった。この標識の間の地名が字幾利の「朝見ヶ嶽」なのだろう。
霊仙山
引き返して、岩に何か書かれている谷地形から踏み跡を登ると柏原道へ出た。足下にある標識の残骸
は、時山から薮ヶ谷経由のハイキングコースのものだと記憶している。この標識残骸の上の斜面には小さなドリーネがあった。
坂を登り、ニリンソウが咲く四丁横崖の道を行けば谷山谷下山口の新八合目の標識に着く。谷山谷は相変わらずの通行止だ。柏原道は新旧の標識で合目の位置が違うのは何故だろうか。ここから滑りやすい急斜面を避難小屋まで登り、カレンフェルトの経塚山へ達した。好天で展望抜群だ。




山頂はササが枯れて丸裸。ドリーネの水面も丸見えになった。避難小屋の方向に見える禿げ地は、2015年にはササ枯れの残骸に覆われて灰色だったのだけれど。疲れたし、普段履きの靴でカレンフェルトは厳しいので、今日はこれにて下山する。
幾里林道を下山
しばらくは柏原道を下降する。継子穴は気付かずに通過してしまった。六合目から植林へ下りると直近に林道が見えるようになる。ここには西出商店の「すぐ横の林道からは霊山登山は出来ません」との案内板が残っており、段差なしで林道へ下りられた。
北側の山稜が
で低くなるので入って見ると、植林のなかにドリーネのような「くぼ地」がある。二重山稜を歩くと他にも「くぼ地」があるが水は見なかった。不相応に見える幅広の道跡らしいものは何だろうか。
林道が砂利道になると、この靴では足裏が微妙だが、あまりダメージもなくコヘドへ戻ってこられた。厚底の登山靴なら、もう少し遊べたと思ってしまう。
コエドは『かみいしづの地名』に次のようにあった。「天保15年(1844)の『幾利山炭焼山箇所覚』に「越戸」の名がある。幾利山の入り口で、ここを起点に上幾利と下幾利とに別れている。幾里林道の終着点。昭和30年(1955)頃まで炭焼きに行く人達の休憩場で、毎日50人程が山仕事に入っていた」とのことだ。
いま、西側の幾里谷側の急斜面を見下ろしても、地形図にある破線路はありそうにない。何処かに残っているのだろうか。




今日に見た花を少しばかり。シャクヤクとチョウジソウは風に揺れた。マクロレンズを持ち歩いて花と戯れてみたいが、もう体力がなぁと思う今日この頃だ。
行程表
| 6:55 | コエド、出発 |
| 10:46 | 林道の長尾・藪谷峠方面の分岐点 |
| 11:07 | 林道を離れて柏原道へ |
| 12:01 | 経塚山(12:01-12:11) |
| 13:33 | 柏原道から林道へ下りた |
| 15:51 | コエド、到着 |
備考:朝見ヶ嶽について
『かみいしづの地名』に「延宝2年の『幾利山絵図』に『あさみのたけ』の名がある。岐阜県と滋賀県の境にある山。高さ992メートル」とある。
すなわち「朝見ヶ嶽」は谷山 992.6m のことらしく、三ツ里財産区の標識もそのような位置にあった。「鈴鹿には三国岳が四つあるのかな…」に引用した霊仙山の古地図にある三国岳、阿さみヶ岳と、どの様に折り合いを付ければ良いのか分からなくなってしまった。この付近の山名は混沌としている。なお、『かみいしづの地名』は上石津図書館の地域資料の棚にある冊子を閲覧した。