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 1−1  触角が頭の内部に引き入れられる
       舌板が発達、下唇板は貧弱………………………………………………… 1 Tanypodinae モンユスリカ亜科

   
幼虫の動きは活発。体色は淡黄色、淡褐色、淡緑色など様々あるが、いずれも透明に近い。外観上最大の特徴は触角が長く、頭部の内部に引き入れたり出したりすることができる点である。肉食性でユスリカ幼虫を捕食する 触角は頭の内部。
眼点は1対。

下唇板が透明に近い膜状である
一方舌板がよく発達する点が、他の亜科と大きく異なる。

         

 1−2  触角は台上にあり、頭の内部に引き入れられない 
       下唇板はよく発達し、歯を有する …………………………………………… 

触角は台上 下唇板に歯がある

      

2−1  生体は淡橙色〜深紅色 
      副下唇板は扇型又は横に細長く、放射状の線がある …………2 Chironominae ユスリカ亜科
   

体色は淡橙色〜深紅色など様々で
あるが赤色系統であるのは血液中
にヘモグロビンを有するからである。
眼点は2対、上下に位置し、2点が
接するもの、広く離れるものがある。
例外的に眼点が3対のもの、副下唇
板を欠くものもある。
 横に細長い副下唇板(放射
 状の線は明瞭)
  扇形の副下唇板(放射
  状の線は明瞭)

             Chironominae は大きく次の3グループに分ける

Tanytarsini ヒゲユスリカ族
Harnischia  グループ
Chironomini ユスリカ族

 

2−2   生体は例外を除いて赤くない
       副下唇板は無い、あっても放射状の線はない。多数の毛を有するものがある…………… 

副下唇板は無い 副下唇板に長い毛
                                                                  

3−1  触角の第3節にラセン状紋は無い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 Orthocladiinae  エリユスリカ亜科
                 

体色は淡黄色〜緑色〜濃紫色まで多様。
例外的に深紅色の幼虫(Propsilocerus akamusi)
もいる。小さいものでは2mmに達しないものまで様々。眼点は1対であるが、前後に大きく縊れて2対になるものもあるが、決して上下には位置しない。副下唇板は無いもの、あっても下唇板の両側に小さくあるもの、大きい場合には長い多数の剛毛を有するものなど様々。


3−2 
 触角は5節の場合は第3節にラセン状紋がある。
      触角が4節の場合第3節にラセン紋がない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

5節の触角
第3節のラセン状紋
4節の触角
 第3節は短い
 

4−1  尾剛毛台の高さは径の3倍以下・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

尾剛毛台は低い


4−2    尾剛毛台の高さは径の5倍以上 ……………………………… 6 Podonominae  ケブカユスリカ亜科 

 前大顎がない。
触角の第3節のラセン状環紋は極めて明瞭。
尾剛毛台が非常に高い。

 

5−1  触角は5節、第3節のラセン状紋は明瞭、副下唇板は小さく毛を有することはない ・・・・ 4 Diamesinae ヤマユスリカ亜科
 

一般に大型の幼虫で、黄褐色から濃緑色までさまざま。眼点は1対。
触角の第3節にラセン状の環紋がある。
副下唇板は小さく毛を有することはない。


5−2   触角は4節。第3節のらせん状紋はない。副下唇板には長い、多数の毛を有する・・・ 5 Prodiamesinae オオヤマユスリカ亜科

眼点は2対。触角の第3〜4節がごく短く、
第3節にラセン状の環紋があっても確認
しがたい。

種類数、個体数ともに少ない。
副下唇板に長い多数の毛

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