鈴鹿:釈迦ヶ岳・三池岳
石榑トンネル西口から八風谷林道を終点まで南下し、赤坂谷経由で釈迦ヶ岳へ登った。帰路は県境を三池岳経由で石榑峠まで歩いた。残念ながら、釈迦ヶ岳から石榑峠への県境尾根上ではアカヤシオの花を見られなかった。
- 登山日
- 2014年4月27日土曜日
- ルート
- 石榑トンネル西口-八風谷林道-赤坂谷-釈迦ヶ岳-八風峠-三池岳-石榑峠-国道421号線旧道-トンネル西口
八風谷林道
石榑トンネル西口に自動車を置き、ゲートが閉じた八風谷の林道へ入る。附近の八風キャンプ場は休業中。舗装された林道を登り、八風第1橋、そして再度のゲートを通過。王子木材緑化の「山火事注意」を見るが、普段は火気を持ち歩かない。林道入口から20分で「八風峠」標識があるが見送った。
スマイバ谷からカシラコ谷への乗越で舗装が途切れ、細い林道が右手に分岐する。カシラコ谷の水流を通過後、林道が荒れ始めた。軽トラの轍もここまで。歩くうちに左上方へ分岐する林道へ入りそうになるが正解は右水平方向。荒れて倒木が重なり、一見して林道とは思えない。林道終点は下図のとおり。赤坂谷の直前まで林道が達している。
地図の大きさ:600×150 600×500 600×700
地図の大きさ:600×150 600×500 600×700 説明:地図表示について
上図は地理院地図にGPS(eTrex30)の軌跡を編集して描画したものである。(:「八風峠」標識、
:林道終点、
:倒壊した小屋、
:「県境・釈迦ヶ岳」標識)
赤坂谷





林道終点から暗い植林帯へ入り、赤坂谷の明るい川原へ下りた。右岸を歩き、支流を渡ると倒壊した植林小屋を見る。多くなった目印を拾いながらアセビが咲く右岸を歩けば、両岸の植林帯もやがて消える。
左を指し示す「県境・釈迦ヶ岳」標識に出合ったが、右の谷にも目印が続いている。もう少し明るい谷を歩くつもりで目印を追うと、源流左岸の尾根に取り付いてしまった。目印の行方を追うと、釈迦ヶ岳三角点の西側のピークで県境に飛び出した。
釈迦ヶ岳・三池岳・石榑峠
今日は釈迦ヶ岳~石榑峠間のアカヤシオを見に来たが、県境尾根上にアカヤシオは見られなかった。以前、根ノ平峠~釈迦ヶ岳間でも見られなかったが何故だろう。
また、三重県側の尾根のうち、釈迦ヶ岳東尾根、岩ヶ峰、大平尾根(低いところ)に花が見えたが、段木以北の尾根には見えなかった。

歩くうちに、背後に岩ヶ峰北面が見えるようになった。アカヤシオが良く咲いている。六十肩がつらいが花の時期に行きたいものだ。



段木尾根に花の色なし。県境尾根も同様。何故にこれほど違うのか。八風峠ではシロヤシオが花芽を膨らませ始めたが、開花まで2週間はありそう。
三池岳の三角点に立ち寄り、県境尾根を石榑峠に向かう。前回、このルートを歩いたのは29年前のこと。ササの記憶しか残っていないが、ここでもササ枯れの残骸を見るようになった。しばらくアップダウンが憂鬱で、鞍部では三重県側に開口したガレがナイフリッジ化していた。

それも750m位まで下りると落ち着き、前方に竜ヶ岳の山体を見上げながら歩いて電波塔跡地から石榑峠に到着した。
国道421号線旧道
石榑峠には滋賀県側から入った登山者の自動車が多数置かれていた。例の障害物の間には鎖が設置され、三重県側は通行止にされている。
旧道の滋賀県側は、三重県側とは比べようもないほどに良い状態で維持されている。自動車を置いた石榑トンネル西口を目指して、西日に照らされた道を歩くのみ。今日は半袖Tシャツで行動したので、帰宅して風呂へ入ると日焼けで軽い痛みを覚えた。
行程表
6:58 | 石榑トンネル西口・八風谷林道入口ゲート |
7:06 | 八風第1橋 |
7:11 | ゲート |
7:20 | 八風峠標識 |
7:48 | 舗装路終了 |
7:53 | 「中峠はこの下の渓流に沿って上がる」標識あり |
8:00 | ツメカリ谷を渡る、「中峠登り口」標識あり |
8:29 | 林道終点 |
8:40 | 倒壊した小屋 |
9:46 | 「県境・釈迦ヶ岳」標識 |
10:24 | 県境登山道に出る |
10:49 | 釈迦ヶ岳(10:49-10:55) |
12:35 | 八風峠 |
12:54 | 三池岳 |
14:59 | 石榑峠 |
16:18 | 石榑トンネル西口 |
追記:2025.04.27
2025年、ようやくアカヤシオの季節に岩ヶ峰尾根を登った。表年としては平凡な開花だったかも知れない。(鈴鹿:釈迦ヶ岳 2025-04-26)