鈴鹿:油日岳・余野公園
主目的は余野公園のツツジ見物。その前に、鈴鹿山脈南端部の油日岳からゾロ峠まで伊賀市の境界線を歩いた。この登山道のうち三国岳周辺は気楽に歩けるような道ではない。
- 登山日
- 2015年5月3日日曜日
- ルート
- 奧余野森林公園駐車場-油日岳-加茂岳-忍者岳-三国岳-倉部山-ゾロ峠-東海自然歩道-駐車場
油日岳・三国岳・ゾロ峠

県道から余野公園に入り、余野林道で奧余野森林公園の駐車場に到着する。「登山道整備記念碑」があるが、「鈴鹿山脈南端稜線(旗山~油日岳間)登山道整備10周年誌」のとおり。有難いことです。
林道終点の三馬谷小屋から谷沿いの登山道を行く。幾つか滝があり、崩れたところはアルミ製のハシゴがある。落ち葉で踏み跡が不明瞭な部分があるが、現状は目印が多いので気にならない。県境稜線に出てしばらくで油日岳山頂に到着した。油日大神の荒魂と罔象女神を祀る油日神社の祠がある。

展望のない県境の細尾根が続く。加茂岳標識を過ぎたところでアカヤシオが一輪残っていた。散った花は多くない。右折するようにして展望の良い稜線に出ると風が冷たい。アカヤシオの散り花を見て標識がある忍者岳に到着した。
三国岳との間のV字鞍部に大下りする。足場には常緑樹の枯れ葉が積もっており油断できない。鞍部の底に望油峠とあったが展望なし。北は植林、南は森林公園へのルートがあるらしい。
失った高度分を登り直せば三国岳標識。伊賀・伊勢・近江の三国境だ。伊賀・伊勢境界の尾根をゾロ峠(ぞろぞろ峠)へ南下する。岩の急斜面を下降し、尾根の脇腹道に変わると「不鳥越峠」標識に出た。ここからも森林公園へルートがあるらしい。




伊賀側に植林が現れ、土質に変わった道を倉部山へ登る。「亀山市鈴鹿市方面展望」標識があるが、見えるのは雨を呼びそうな曇り空。東風が吹き付ける。前回(油日岳 2002-11-23)はササの切開きだったが歩き良い道が続き、植林を下降してゾロ峠に降りた。東海自然歩道で駐車場へ戻る。山中で人に出会うことはなかった。
国界標石


奧余野森林公園の駐車場から余野林道を戻れば、途中で右側に有刺鉄線の敷地が現れる。シオノギ製薬だ。有刺鉄線に沿ってスッキリした植林を県境尾根に登り、明治9年9月とある近江伊賀國界の標石(油日岳 2002-12-08)に再会した。前回は「第十」と読んだが見えない。
ところが、有刺鉄線の開始地点から約30m林道を進んだところの電信柱左手にも標石があった。基部は埋もれ、表は「國界第?」、裏は「明治九年九月」とあるだけ。現在の県境からズレている。さらに、その先に1基を見つけた。どんな経緯があるのやら。
余野公園





余野公園は鈴鹿国定公園の特別地域。明治30年頃から整えられ、ヤマツツジ、モチツツジなど約1万5千本のツツジが自生しているとのこと。朱色のヤマツツジに、まだツボミが多い赤紫のモチツツジが混じっている。主な通路には提灯があるので夜間も入れるのか。5月第2日曜日はつつじ祭。今年は花が早いが来週の祭も大丈夫な感じ。
余野公園のパンフレットが「伊賀市ゆめぽりすセンター」のブログ(2013年05月25日)に公開されている。
油日神社


久々の油日岳登山だったので、油日神社にも立ち寄った。6社連盟で食用油が献油されているのは流石。
行程表
10:21 | 奧余野森林公園の駐車場 |
11:19 | 油日岳(11:19-11:26) |
12:16 | 三国岳 |
12:46 | 倉部山 |
12:59 | ゾロ峠 |
13:22 | 駐車場 |
追記 2020.01.13
その後、複数ある近江伊賀国界の標石を探してみた。山行記録の鈴鹿:油日岳・余野公園 2020-01-11 にて。