鈴鹿:綿向山
西明寺の御幸橋駐車場から、歩き良い表参道を往復した。
綿向山(滋賀県日野市、1110m)の情報は、綿向山を愛する会の掲示板や、綿向森林生産組合の「綿向生産森林組合山林及び隣接する山林の固有名称(綿向山周辺)」が参考になる。
- 登山日
- 2015年9月21日月曜日
- ルート
- 御幸橋駐車場-表参道-綿向山-表参道-御幸橋駐車場
御幸橋駐車場


三重県側から武平峠を越え、平子、蔵王を通過して音羽の信号機で右折、西明寺口バス停から案内に従い御幸橋駐車場へ入った。自宅から1時間20分。服用している抗生剤の副作用なのか、相変わらず平衡感覚に違和感があるので無難な綿向山の表参道に来た。
駐車場には「奉祝、綿向山頂、大嵩(おおだけ)神社式年遷宮、平成二十八年四月斎行」の旗が立つ。出発して、西明寺川沿いの左岸の地道を歩く。
地図の大きさ:600×150 600×400 600×600
地図の大きさ:600×150 600×400 600×600 説明:地図表示について
上図はGPS(eTrex30)軌跡を編集して地理院地図に描画したもの。赤色は登山時、青色は下山時の計測によるもの。(:ヒミズ谷出合小屋、
:あざみ小舎、
:5合目小屋、
:7合目・行者コバ、
:8合目)
表参道・登り


大型堰堤を右上に登るとアスファルト舗装された北畑谷林道に飛び出す。その終点が登山口。ヒミズ谷出合小屋があり、表参道と水無山北尾根コースの標識に出合う。ヒミズ谷を鉄橋で渡り、登山道は植林帯を大きくジグザグを切りながら登っていく。途中、二合目標識から中部電力伊勢幹線 No.L151 鉄塔へ行くが、曇り空で展望は良くない。
鈴の音がしたので見上げると、水木谷林道に停めた軽四トラックから刈払機など担いで出発する2人組が見えた。林道は閉鎖と記憶しているので、それなりの人達なのだろう。その林道に飛び出すと三合目標識。小石混じりの地道を南へ行き、再度、登山道に入る。






直ぐにカマ跡があり、「あざみ小舎」を見る。始めて訪れた1996年には怪しい雰囲気だったがキレイになっている。幅広の歩き良い道を行けば展望が開けて五合目小屋。前回の2004年の日記では「改修工事のため立入禁止」だったもの。内部を覗くと良い状態で維持されている。この付近から植林と雑木の道になる。
七合目標識の行者コバ(山伏コバ)では小祠が少し傾いていた。風呂ノ谷では登山道が狭く崖状で危ない。八合目標識で文三ハゲ・水無山からの登山道を併せ、ヒミズ谷の源流に金明水を見れば雰囲気が変わって、ブナ混じりの低いササの斜面となり展望が開ける。ジグザグに登る表参道は細い山道になる。

綿向山頂・大嵩神社




山頂からは展望が良くなった印象。刈払作業によるだけでなく、ここもササが低くなっている。曇り空で鈴鹿山脈・主稜線の展望は今ひとつ。往路を引き返した。
表参道・下り


家族連れなど多数の登山者と出合いながら下山。風呂ノ谷ではミカエリソウ。一合目まで下れば足下にヤマジノホトトギス。しゃがみ込んで立ち上がればフラリとする。困ったものだ。出合った登山者は登りで6人、山頂で6人、下山で70人ほど。
なお、表参道では頻繁にMTBやトレールランを禁止する旨の表示があった。確かに以前に見た轍は無くなり、踏み固められた路面は良い状態だった。
馬見岡綿向神社


綿向神社へ立ち寄った。綿向山・山頂の大嵩神社に対する里宮だ。小規模ながら日野商人の財力を感じさせる豪華なもの。
来年の大嵩神社の式年遷宮は遷宮祭が4月23日とある。用材を山頂まで担ぎ上げて組み立てる。前回の様子が写真展示されているが、見れば平成8年4月20日、「季節はずれの雪の積もる山頂」とある。こんな年には、御在所岳・山頂部のアカヤシオの花が積雪で全滅しただろう。

帰路、日野市西大路付近から、竜王山、綿向山、水無山を見る。愛知県新城市に合名会社日野屋商店【Wm】という酒蔵があった。同社サイトの店舗紹介から一部を引用する。
「先祖より滋賀県蒲生郡日野町大字仁本木にて、屋号『十一屋』として酒造業を営んでいました。元治元年(1864年)新城村伊那街道通り(現在の愛知県新城市町並)を適地と選び創業することとなりました。明治41年10月、「合名会社日野屋商店」と改め今日に至ります。朝日嶽というのは、先祖の出身地である滋賀県の綿貫山(嶽山)が東方にあり、『朝日の出る山』というところから商標名、朝日嶽としたといわれています。」
綿貫山はともかくとして、「朝日嶽」の名称で日本酒を醸していたが、酒造業は昨年末に廃業して酒造組合の名簿から消えている。
行程表
7:45 | 御幸橋駐車場を出発 |
8:03 | ヒミズ谷出合小屋 |
8:48 | 3合目、林道に出る |
9:08 | 5合目小屋 |
10:06 | 綿向山山頂・大嵩神社(10:06-10:20) |
11:53 | 御幸橋駐車場 |