雲母峰北609m標高点
湯の山温泉から稲森谷の東海自然歩道を宇曽利山(609m標高点)まで歩き、林道、近鉄湯の山駅経由で湯の山温泉へ戻った。宇曽利山の山頂は藪っぽいだけ。稲森谷の東海自然歩道は一部に崩壊があるが歩けた。整備はされていない。
【追記】「宇曽利山」という山名は間違いであることが判明したので、山行記録のタイトルを変更し、本文はそのまま残してある。その経緯は「鈴鹿に宇曽利山は存在しない」として別に整理した。(2022.01.27)
- 登山日
- 2018年12月15日土曜日
- ルート
- 湯の山温泉-稲森谷-宇曽利山-林道湯森谷線-近鉄湯の山駅-湯の山温泉
稲森谷(東海自然歩道)


湯の山温泉の蒼滝公共駐車場に自動車を置いた。「湯の山かもしか大橋」の建設工事が完了し、閉鎖されていた東海自然歩道が開放された。駐車場南側から自然歩道の階段道を登ると、基礎から転倒した街路灯が放置されている。真新しい階段で大橋南詰に上り、橋を登る三交バスを見送った。橋はかなり勾配がある。冬季はどうなるのやら。
点検運休のロープウェイ駅から三慶園経由で涙橋へ下り、稲森谷(湯森谷、湯女守谷)の東海自然歩道に入った。10年前の豪雨以降、この歩道は放置されているはず。夏季はヤマビル街道なので、登山者は近づかないだろう。路肩崩壊で道幅1/4とか、歪んだ木馬とか面倒な道になっている。通行止表示はないが、整備された気配もない。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500 説明:地図表示について
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。赤線:登路、青線:下山路、:大堰堤




歩道の入口から左岸を歩き、東屋、潜戸滝、堰堤を通過。右岸へ橋で渡ると前方に大堰堤が見える。「平成元年度竣工」、これなら湯森谷林道の終端は近いと思ったが、ここからが本番だった。アップダウンやら、崩壊やら、歩きにくい道で嫌になる。現れた橋の下には二輪車が放置されていた。堰堤工事のときはここまで入れたのか。
三重県立図書館で見た昭和50年の登山地図「鈴鹿の山」(アルプス出版社)には、「潜戸の滝」「潜門の滝」のふたつが記載されていた。堰堤工事で破壊されたのか第二の滝には気付かなかったが、古い観光資料では「潜門瀧」を「くぐりとたき」と読ませていたので、そういうことなのかも知れない。よくあることだ。
宇曽利山
ようやく林道終端に到着すると、荒れた路面には轍があり、四輪車の予備タイヤらしいものが投棄されている。雪が降り始めた。
湯森谷林道は終端こそ荒れているが、その先は良く整備されていた。宇曽利山~雲母峰の尾根を林道が通過する切り開きの西側から取り付いた。入口は藪っぽいがトラロープとか残置されており、直ぐに尾根に上がる。本能的に目前のピークを目指すが右に狭い踏み跡があり、これが609mへ導いてくれた。




宇曽利山の山頂は藪。2004年もこんな感じだった。周辺を徘徊してみるが、間もなく15時なので本日は撤退する。
湯森谷林道

稲森谷の東海自然歩道は嫌なので、大廻りだが湯森谷林道を下った。歩き始めると直ぐにシカ二頭が逃げていく。切り開きから250mでアスファルトの真新しい舗装路になった。林道起点が近づくとスギ植林の間伐作業の現場で機械が置かれている。林道始点では道路がフェンスで閉ざされ、立入禁止の表示がある。あんな舗装をしておいて、それはないと思う。


近鉄湯の山駅の暖かい待合室で少々の休憩。登りに変わった夕暮れの道を歩く。リッチそうな建物とか、塩が置かれた空き家とか、いろいろある。この空き家の隣に住むのは何か出そうで嫌だね。
湯の山ロッジを過ぎると灯りのある民家が一軒だけあり、ここからは暗闇。休業している釣り堀も真っ暗。駐車場には街路灯と手洗いの明かりがありホッとする。自動車は出発時より増えている。南側の階段道の街路灯は点灯していない。当然か。久し振りにたくさん歩いた。今日は満足なり。
行程表
12:42 | 蒼滝公共駐車場 |
13:13 | 潜戸の滝 |
13:23 | 稲森谷を橋で右岸へ渡る |
13:25 | 大堰堤 |
13:57 | 湯森谷林道に出合う |
14:19 | 宇曽利山~雲母峰の尾根の切り開き |
14:34 | 宇曽利山 609m |
15:04 | 切り開きに戻って出発 |
15:56 | 湯森谷林道の始点 |
16:21 | 近鉄湯の山駅、到着 |
16:27 | 近鉄湯の山駅、出発 |
17:12 | 駐車場 |