鈴鹿:国見岳
ヤシオ尾根からアカヤシオの観察登山。残念ながら開花が遅れた今年のアカヤシオは不調で終わりそうだ。
- 登山日
- 2020年5月7日木曜日
- ルート
- 裏道-三岳寺跡-ヤシオ尾根-国見岳-裏道
国見岳
アカヤシオを見に来た。遅い時刻だが天気やスケジュールを考えると今日しかない。裏道の登山口では駐車場の閉鎖が続いており、東へ移動して邪魔にならない道端へ自動車を押し込む。登山口周辺の自動車は3台。三重、滋賀、宇都宮。最後のは謎だね。
裏道は静か。黄砂がない青空には、地蔵岩・立岩辺りのピークが高く聳える。樹下の道に変わると単独の若者に追い越された。もう、そんな速さでは歩けないので、ちょいと羨ましい。新しい丸木橋を渡って藤内小屋へ到着すれば、親父さんが1人で大工仕事。






三岳寺経由でヤシオ尾根に登る。960mの展望所付近からアカヤシオの花は残っているが、見下ろすハライドでは終了。以降の開花状況は裏年ほどに酷くはないが、表年の華やかさはまったくない。4月に気温が上昇しなかったので開花が不調に終わったか。成長不足のツボミが赤く染まっている。
山頂手前で桃岩に道草をする。この岩の上に人物が立つ写真を戦前の観光パンフレットで見たことがある。昭和初期のことなのでハシゴの残骸が転がっている訳もなし。


国見岳の山頂北側の岩棚から青岳方向を眺めるが花の色がなくて寂しい。表年を期待していたが、今年のアカヤシオは残念な結果に終わった。藤原岳の石灰鉱山付近には白山が白い雲の塊のように見えた。
一方、伊勢湾には中部国際空港が見えるが、背後に異様な白いモノがある。調べると、武豊火力で石炭と木質バイオマス混焼の石炭火力発電所を建設していた。出力は原発1基分相当。木質チップの調達が気になるが支障があれば石炭専焼に転換する作戦か。山頂では6人くらいのグループが遅い昼食中。仕方ないので通過する。


国見峠からアカヤシオが咲く御在所岳山頂を見上げる。帰宅が遅れるとカアちゃんに申し訳ない。年寄りの介護は面倒。このまま裏道へ。
七合目を通過し、県立公園のコンクリ杭の先で登山道の崩壊が続いている。現状は、固定ロープがあっても踏み込みたくない気分だ。岩ゴロゴロの裏道は歩き難くい。脇見も出来ずに黙々と歩行をこなすのみなので、認知症の予防に出合った登山者を反芻してみる。朝の裏道で1人。青岳~国見峠で13人(5組)。ヌタ場で逆方向に歩いた靴跡が1人。藤内小屋では大工仕事が続行中。登山口に戻ると名古屋ナンバーが1台増えていた。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600 地図表示について
赤線:GPS軌跡(桃岩周辺は登山道でない)、:桃岩
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図(地理院タイル)に重ねて表示したものです。
新型コロナウイルスのメモ
4月7日の七都府県を対象にした緊急事態宣言は、同16日~5月6日の間、連休中の感染拡大を阻止する為に対象を全国に拡大された。さらに連休終了後も一部内容を変更して5月31日まで延長されている。
延長に伴い発出された三重県緊急事態措置ver.2では、県内における外出は自粛要請の対象外になった。ただし、県境を越える移動自粛や三密対策は求められており、登山口の駐車場閉鎖や御在所ロープウエイの臨時休業は継続を余儀なくされたようだ。道の駅・菰野は休館延長の判断だが、道の駅・奥永源寺渓流の里は11日から営業再開。延長後の滋賀県も県境越えの移動自粛など求めているが、市町村や事業者の受け止め方は様々だ。
山岳四団体による山岳スポーツ行為の自粛文書「山岳スポーツ愛好者の皆様へ」は延長後も変更なし。「山岳スポーツ」の定義が不明だが、日本山岳・スポーツクライミング協会の定款には「登山,スポーツクライミング及び山岳スポーツ」として頻出する。どうやら登山と山岳スポーツは別物らしい。いずれにせよ、延長に対応するアップデートなしでは信頼を損なうし、この文書が自粛警察の巣穴になっては傍迷惑だ。
行程表
9:58 | 鈴鹿スカイライン裏道登山口、出発 |
10:30 | 藤内小屋 |
13:25 | 国見岳 |
13:55 | 国見峠 |
15:26 | 藤内小屋(15:26-15:33) |
16:03 | 登山口 |
OpenLayersの更新 2020.05.18
地図表示に使用している OpenLayers2 を OpenLayers6 に更新した。レイヤーの切り替え機能が標準装備されなくなったので、表示する地図は標準地図のみになった。動作確認するとIE11が怪しいなどの問題が残っている。