昭和の歌,平成元年,平成2年,平成3年,平成4年,平成5年〜,平成7年,平成8年,平成9年〜,平成11年〜,平成13年〜,平成15年〜,平成17年〜,平成19年〜,平成21年〜,平成23年〜,平成25年〜,平成27年〜,平成29年〜,平成31年
目次
平成元年
あいにきてI・NEED・YOU!,あした,ANNIVERSARY~無限にCALLING YOU~[なぜこんなこと],嵐の素顔, エリー・マイ・ラブ〜いとしのエリー,ENDLESS RAIN,男の情話,風の盆恋歌,語りつぐ愛に,河内おとこ節,川の流れのように,学園天国,キ・ツ・イ,CROSS TO YOU,紅,GLORIA,激愛,限界LOVERS,恋のロックンロールサーカス,恋人,黄砂に吹かれて,ごめんよ涙,SUMMER GAME,淋しい熱帯魚,SOMEBODY’S NIGHT,さよならベイビー,Cherie,しょっぱい三日月の夜,白いクリスマス,シングル・アゲイン,17才,世界でいちばん熱い夏,TIME ZONE,太陽がいっぱい,Diamonds,DIVE INTO YOUR BODY,地球をさがして,Dear Friends,TRUE LOVE[愛と同じだけの],ともだち[青空に描いた],トラブルメーカー[TVに映った],ドリームラッシュ,涙はどこへいったの,涙を見せないで~Boys Don’t Cry~,虹をみたかい,NEVERLAND,Virgin Eyes,瞳が微笑むから,BE MY BABY,FUNK FUJIYAMA,まいったネ今夜,MISTY〜微妙に〜,麦畑,ムーンライトダンス,勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜,LIAR,Lambada,RUNNING TO HORION,リゾ・ラバ-resort lovers-,Return to Myself,Little Tokyo、Room[君が窓辺に],ROCKIN’ MY SOUL,ROSE COLOR,One Night in Heaven〜真夜中のエンジェル〜
あいにきて I・NEED・YOU! (2021.1.24)
平成元年,詞:森若香織,曲:森若香織,唄:GO-BANG’S
「あいにきて I・NEED・YOU」と始まる。このフレーズはその後何度も繰り返され耳に残る。
内容は平成風としか言いようがない。
「きみから電話かけてくるのが あたりまえと思った」などというのは昭和風だとも言えるが,「あいにきて」と要求し,「このくらいのわがまま 適当に魅力だわ」「無理を言う私は 素直だわ」などと,確かに素直だが昭和の時代はこうではなかったように思う。
「これくらいなら ナイショにしちゃえば 気づかないよ」などとよからぬことをたくらんで「これくらいの出来事 適当に刺激だわ」と進んでいく。これが平成か。
あした(2024.6.20)
平成元年,詞:中島みゆき,曲:中島みゆき,唄:中島みゆき
「イヤリングを外して 綺麗じゃなくなっても まだ私のことを見失ってしまわないでね」と始まる。
デビュー当時の中島は思考の方向がネガティブな場合が多かったような気がするが,ここでは「形のないものに 誰が 愛なんて つけたのだろう 教えてよ」と哲学的になっている。
「ガラスなら あなたの手の中で壊れたい ナイフなら あなたを傷つけながら折れてしまいたい」とはどういう心境なのだろう。私には理解しがたい心境だが,昭和演歌でこのような歌詞を聞いた記憶がある。
「何もかも 愛を追い越してく どしゃ降りの 1車線の人生」。これも私には理解できない。
ANNIVERSARY~無限にCALLING YOU~(2020.11.15)
平成元年,詞:松任谷由実,曲:松任谷由実,唄:松任谷由実
「なぜこんなこと 気づかないでいたの」と始まる。
「探し続けた愛がここにあるの」。失ってから『ここにあった』ことに気付くのが少なくない中,気付いたのだからハッピー・ソングだ。
「いつかは会えなくなると 知っていても」がこんなところに現れるとはやや意外だが,全体から受ける感じは『死がふたりを分かつまで』という言葉に対抗して,『たとえ会えなくなってもこの愛は変わらない』という強い思いが伝わって来る。
嵐の素顔(2020.8.5)
平成元年,詞:三浦徳子,曲:後藤次利,唄:工藤静香
「嵐を起こしてすべてを壊すの」と始まる。
「君は素敵だから 一人で平気さ」などと言われて,「冷たいピリオド」という結末になってしまった。「強い女 気取る くせがついた」けど・・・。
「嵐を起こして 全てを壊すの 嵐を起こして 素顔を見せるわ」という歌。
ウィミンズ・リブの定着により『強い女』を演じなければと感じる『強くない女』もいたのだろう。しかし,この詞の女性は演じていた『強い女』の仮面を外すと,中から現れるのは『弱い女』ではなく,演じていたのとは違うタイプの『強い女』が現れるようだ。それが「嵐の素顔」というわけだ。
エリー・マイ・ラブ〜いとしのエリー(2023.12.28)
平成元年,詞:桑田佳祐,英詞:Rumiko Varnes & Pete Hawkins,曲:桑田佳祐,唄:Ray Charles
「There were times I left your heart in pain Time again I’ve turned and walked away」と始まる。
昭和54年にサザンオールスターズが唄った『いとしのエリー』のカバー。
インターネットには,日本の洋酒メーカーがCMのために,金に物を言わせてレイチャールズにカバ―させたとの記事を見ることができる。
歌詞は平易な英語だが,私には元の歌詞との対応が理解できない。
夏目漱石は学生に「I love you」を「月が綺麗ですね」とでも訳しておきなさいと言ったとか。このような文系の意訳に私はついていけない。
Ellie, my love〜いとしのエリー(2024.5.16)
平成元年,詞:桑田佳祐,英詞:Rumiko Varnes & Pete Hawkins,曲:桑田佳祐,唄:Ray Charles
「There were times, I left your heart in pain Time again I’ve turned and walked away I get to where I’m goig just to find Won’t be happy in this world If you’re not by my side Ellie, my love so sweet」と始まる。
昭和54年のサザンオールスターズの歌の英語版カバー。
日本のウィスキー会社がCMのために依頼して実現したとか。米国内ではRay Charlesの歌としての認知度は低いらしい。
ENDLESS RAIN(2021.7.7)
平成元年,詞:YOSHIKI,曲:YOSHIKI,唄:X
「I’m walking in the rain 行くあてもなく 傷ついた身体濡らし 絡みつく 凍りのざわめき」と始まる。
歌詞の多くが英語だが,比較的平易な英語なので歌詞を読めば何となく解ったような気になる。「You’re just an illusion」などと説明もあるので誤解の恐れは極めて少ない。
素直な詞だから日本語で書けばいいのにと思うが,海外進出を目指すには日本語ではダメだということなのだろう。聞いただけでは詞が頭に入って来ず,歌が心に響くことはないが,曲は嫌いなタイプじゃない。
バンドは平成4年にX JAPANと改名した。
男の情話(2022.12.12)
平成元年,詞:松井由利夫,曲:猪俣公章,唄:坂本冬美
「意地を通せば 情けが枯れる 夢にすがれば つき当たる」と始まる。
「惚れた女に 惚れたと言えば 片がつくのに 胸の内」などとあって「恋におぼれりゃ 流される」と「惚れた」とは言わないようだ。粋がっているのは解るが,「俺がやらなきゃ 誰がやる」と終わっても,具体的に何をしようとしているのかはわからない。情を捨て,意地を通そうという決意だけが感じられる。昔の有名な芝居を題材にとった歌では皆が芝居の内容を知っていたから,このような感じの歌でもどのような意地なのかが皆知っていたのでもっと感情移入できたのだが。
なお,これは坂本の4枚目シングル曲だが,5枚目は「男の情話〜セリフ入り〜」である。
第15回日本演歌大賞受賞。
風の盆恋歌(2025.9.21)
平成元年,詞:なかにし礼,曲:三木たかし,唄:石川さゆり
「蚊帳の中から 花を見る 咲いてはかない 酔芙容」と始まる。
「若い日の 美しい 私を抱いて ほしかった」というフレーズから現在の関係が大凡解る。そして三番の「生きて添えない 二人なら 旅に出ましょう 幻の」で現在の関係がよりはっきりと解る。
昭和の雰囲気を色濃く残している歌。
語りつぐ愛に(2024.4.12)
平成元年,詞:来生えつこ,曲:来生たかお,唄:薬師丸ひろ子
「雨上がり 窓辺に たたずみ 風のざわめきを 冷たく 感じて そっとブラインドを 下しかける」と始まる。
「愛を語りつぐために みんな生まれる 言い尽くされた 言葉でもいいさ」、「さよなら 悲しめの 思い出の反乱 心の時計 自分に合わせ 夢見る時間は すぐに過ぎる」。
来生えつこは自分の感覚で詞を書いたのだろうが,薬師丸の若さには似合わない大人の詞だ。
日本テレビ系ドラマ『水曜グランドロマン』テーマソング。
河内おとこ節(2023.11.24)
平成元年,詞:石本美由起,曲:岡千秋,唄:中村美律子
「河内生まれの 風来坊は 生きのいゝのが あゝ…売りもんや」と始まる。
ウィキペディアには河内音頭風のリズムを取り入れた演歌と書いてあるが,そのとおりだ。
中村はNHK紅白歌合戦に15回出場しているが,そのうち8回はこの「河内おとこ節」を唄っているから,この歌が彼女の代表作なのだろう。
昭和末期から演歌の人気は下降気味だったが,彼女は平成13年大阪ドームでの公演を成功させている。それまでにドーム公演を成功させた演歌歌手は美空ひばり,五木ひろし,北島三郎(いずれも東京ドーム)くらいらしい。
川の流れのように(2022.7.6)
平成元年,詞:秋元康,曲:見岳章,唄:美空ひばり
「知らず知らず 歩いて来た 細く長い この道」と始まる。
ひばりの遺作で,『柔』1)を超える最大のヒット曲でもある。晩年に近づくと声が出なくなる歌手が多い中,よく声が出ていると感じる。52歳と年齢が若かったということもあるかもしれないが病魔により立っていられぬほどの激痛を耐えてである。昭和歌謡の女王の名に恥じない
「ああ 川の流れのように ゆるやかに いくつも 時代は過ぎて」という歌詞にひばりは自分の人生を重ねていたのだろう。
当時,多くの作詞家が昭和の詞を脱却し,平成的な詞を書いていた。秋元も世代としては松本隆などより後の世代だが,秋元のこの詞は昭和ど真ん中の詞で,おニャン子に書いていた詞と全く異なる。こんな詞が書けるんだと思っていたが,後にAKBなどに書いている詞の中にも昭和っぽい詞がある。秋元の中に昭和っぽい部分がかなり残っているのだろう。
ひばりも最後にこの歌に出会えて幸せだっただろう。自分で書いたら気恥ずかしく思うだろう陳腐に感じる昭和テイストの詞を,堂々と書く秋元は流石だと思う。
TBS系のテレビドラマ『ああわが家』(長山藍子,前田吟ほか)の主題歌。このドラマは昭和51年のNHKドラマ『となりの芝生』のリメイク。
1) 「柔」(昭和39年,詞:関沢新一,曲:古賀政男,唄:美空ひばり)
学園天国(2023.9.16)
平成元年,詞:阿久悠,曲:井上忠夫,唄:小泉今日子
前奏中に「アー・ユー・レディ?!」と掛け声があり,「へーイヘイヘイ・・・」と始まる。
本格的な「あいつもこいつもあの席を ただ一つねらっているんだよ このクラスで一番の 美人の隣りを」と始まる。
クラスの席替えなのだろう。「運命の女神さまよ このぼくにほほえんで 一度だけでも」と言っているがくじ引きか何かできめるのだろうか。先生が決めるのなら女神に祈っても無駄なのではないか。
「勉強する気もしない気も この時にかかっているんだよ」は嘘だろう。近くでも遠くでも気になって勉強どころではないのだろう
「へーイヘイヘイ・・・」は間奏時にも繰り返され,印象に残る。
昭和49年にフィンガー5が唄った歌のカバー。小泉のカバーは昭和63年のカバー・アルバム『ナツメロ』に収録され,平成元年にシングルが発売された。
フジテレビ系ドラマ『愛しあってるかい!』(陣内孝則,小泉今日子,柳葉敏郎ほか)主題歌。
キ・ツ・イ(2024.11.28)
平成元年,詞:松井五郎,曲:玉置浩二,唄:玉置浩二
「魔法にかけられてるDancin’ shoes 走り出したO-A-OH-A 涙も見せあえればいいじゃない 男と女O-A-OH-A」と始まる。
歌詞は聞こえることは聞こえるのだが,何が言いたいのか私にはよく解らない。「燃えつきちゃって 魅せられちゃって いつまでだって 踊りつづけて 邪魔されたって 苦しくたって いつまでだって 踊りつづけて」というのだからダンス・ミュージックのようだ。実際,ユーロビート程ではないが朝まで踊れそうな程リズムが明確に刻まれている。
TBS系テレビドラマ『キツイ奴ら』(小林薫,玉置浩二,柳葉敏郎,篠ひろ子)主題歌。
紅(2026.1.3)
平成元年,詞:YOSHIKI,曲:YOSHIKI,唄:X
「I could not look back, you’d gone away from me I felt my heart ache I was afraid of following you」と始まる。
歌詞の4割ほどが英語の曲。
「もう二度と届かないこの思い 閉ざされた愛に向かい 叫び続ける 紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない」という歌だが。
メタルを聴くには当時の私でさえ歳をとりすぎていたようだ。
日本有線大賞最優秀新人賞受賞。
CROSS TO YOU
平成元年,詞:平井森太郎,曲:Mark Davis,唄:男闘呼組
「風が吹き抜けてく むなしい心を 何も見えないのさ ここに居るうちは」と始まる。
詩人がイメージしている景色がぼんやりと想像できるような気がしないでもないが,詩人でない私には結局何のことか理解できない歌。ところどころ英語が挿入されている。それほど難しい英語ではなさそうだが,唄の途中で聴いても全く理解できないうちに次に進んでしまう。平成人は皆英語が得意なのだろう。私など,タイトルからしてよく意味が解らないが。こちら側からそちら側へ行ってしまうということか?
Mark Davisは馬飼野康二のペンネーム。馬飼野は他にもJimmy JohnsonとかMichael Korgenなどのペンネームを持つ。外国人アーティストが登場するCMなど,外国人風がいいと判断したとき,これらの名前を使い分けたそうだ。
GLORIA(2020.12.1)
平成元年,詞:森重樹一,曲:森重樹一,唄:ZIGGY
「歪んだ煙を見つめながら あてにならない明日を占えば」と始まる。
若い頃にはこんな歌を好んでいた時代もあった。しかし年齢と共にこのような歌を聴く比重が減った。
何度も繰り返される「LONELY NIGHT もう二度と見せないで」というのが主題なのだろう。一応その都度相手に「GLORIA, I NEED YOUR LOVE」などと呼びかけてはいるが,印象としては相手のことを想ってというより,自分の欲求が主体のように感じられる。つまり,目の前にいるのがGLORIA以外の別の誰かでもよさそうに感じてしまう。
一緒にこの歌の世界に入りたいと思うよりは,勝手にどうぞという年齢に平成元年当時ですらなってしまっていた。
激愛(2020.10.15)
平成元年,詞:TSUYOSHI NAGABUCHI,曲:TSUYOSHI NAGABUCHI,唄:長渕剛
「舌を噛み切った からみ合う口唇の中」と始まる。
曲には違和感がある。ユーミンのときも最初違和感があったが,次第に慣れた。この歌のメロディーも聞き続けると慣れるのだろうか。
この歌では歌詞も感情移入ができない。激情は感じるが愛はあまり感じない。激愛とはどういう意味なのだろう。長渕の愛と私の愛は違うもののような気がする。
限界LOVERS(2024.7.25)
平成元年,詞:安藤芳彦,曲:寺田惠子・五十嵐美貴,唄:SHOW-YA
「激しさを 胸に秘めて 何かを追いかけたい You are the No.1」と始まる。
ヘビメタ系なのだろう。何しろ騒々しい。このような曲はフラストレーションをため込んだ若者のための曲だろう。年をとると耳のダイナミックレンジが狭まり,周波数特性もあちこちディップがでたりしてよく聞き取れない上に,例え音が聞こえても意味を理解するのに時間がかかるようになるので速い曲にはついて行けない。
「天使よりも 悪魔よりも 刺激的な 愛が欲しい 昨日よりも 明日よりも 火花散らす 今が欲しい」などいかにも若者だ。
恋のロックンロールサーカス(2025.4.23)
平成元年,詞:売野雅勇,曲:NOBODY,唄:浅香唯
「C・I・R・C・U・S,C・I・R・C・U・S,C・I・R・C・U・S 恋のロックン・ロール・サーカス」と始まる。
「生き方がいいネ」,「男っぽくて」,「夢見る人って」,「危ない魅力ね」。
「ジェラシーのナイフを 咬えて 綱渡り」というのでサーカスということなのだろう。
私には歌詞全体のつながりがよく解らないが,作詞者の中ではきちんと完結しているのだろう。
平成になったばかりなのについて行けないとは。
恋人(2025.7.25)
平成元年,詞:徳永英明,曲:徳永英明,唄:徳永英明
「夕暮れのカフェテラス ざわめく会話に閉ざされた二人 何も話すことなく」と始まる。
「さよならだけを捜し始めてる」。そのように感じているのだろう。それでも「恋人よ 遠い昔に戻ってみないか」と何度も繰り返されており,思いが続いていることが解る。しかし,今ではどうしようも無いことなのだろう。
黄砂に吹かれて(2020.8.26)
平成元年,詞:中島みゆき,曲:後藤次利,唄:工藤静香
「黄砂に吹かれて きこえる歌は」と始まる。
「微笑ずくで 終わらせた恋が 夢の中 悲鳴あげる」と詞はいかにも中島だ。
後藤の曲とマッチしないと感じたのだが,別に中島のセルフカバーがあり,こちらはいかにもみゆきワールドだ。曲が同じなのに印象が全く違う。違いは編曲なのだろう。編曲と歌唱の違いにより,全く違う曲に聴こえる。
そのような曲を作った後藤が凄いのかもしれないが,私には工藤の歌をも自分の歌にしてしまう(ある意味,元から自分の歌だが)中島の凄さを感じる。
ごめんよ涙(2021.4.21)
平成元年,詞:松井五郎,曲:都志見隆,唄:田原俊彦
「最後に一度だけと 唇かみしめて」と始まる。
そんなことがある筈はないと思って何度も聴き直しても,自己中男の歌にしか聞こえない。
どう聞いても,別れて行く男の歌なのだが,「風をみつけた男は 夢を追いかけてく」と夢を追いかけるために別れるとしか思えない。「さみしさもわかるけど ひきとめず いかせてくれ」というのだから。その理由が「胸の夕日が赤いから」というのでから,何を勝手なことをと感じてしまう。
昭和の歌では相手に一方的に去られた歌は数多くあったが,相手に対して良かれと思って別れる場合以外,別れる理由をグダグダいう歌はあまりなかったように思う。例外は義理には勝てず別れるというものだ。別れる方からは,運命だから仕方ないという諦めが感じられる別れが多かったように感じる。
SUMMER GAME(2021.3.7)
平成元年,詞:氷室京介,曲:氷室京介,唄:氷室京介
「SUNRISE 罪な南風 甘い旋律(リズム)のランデブー」と始まるようだ。歌詞を見るとそう書いてある。しかし私の耳では何と言っているのか聞き取れない。以後も同様。歌詞を見ながら聞いていると,あっ今ここだと解る程度にしか聞き取れない。
聞き取れないだけでなく,詞を読んでも理解できない。使われている言葉が単語レベルでしか理解できず,単語と単語の関係が納得できないので全体が全く解らない。「YOU JUST STEAL MY HEART」というのが全体に関係しそうだということくらいしか解らない。
若い頃なら聞き取れたかも知れないし,聞き取れなくてもロックのリズムに身を任せるだけで心地よく感じたかも知れないのだが。
淋しい熱帯魚(2020.7.17)
平成元年,詞:及川眠子,曲:尾関昌也,唄:Wink
「Stop 星屑で髪を飾り」と始まる。
歌詞を読んでみると,「幻でもいい 逢いたいのに」「あなたは来ない」ということらしく,歌われている感情はよくあるもので,解らないものではない。しかし,いかにもバブル時代という感じのディスコ・サウンドにのった形で聴くと,聴いただけでは内容が入って来ない。私には歌詞の内容と曲が合っていないように感じられる。あちこちに英語が挿入されていることも解りにくい原因だろうが,曲と詞のアンバランスを解消するための仕掛けがこの英語かもしれない。この時代の若者は英語も日本語同様に理解できたのだろうか。
ところで,タイトルの読み方だが,JASRACには「さびしい」と登録されているが,作詞者は「さみしい」と言っているらしい。作詞者には「さびしい」を「寂しい」,「さみしい」を「淋しい」と書き分けるほどのこだわりがあるそうだから,作詞者の意図を尊重して「さみしい」とするべきだろう。
SOMEBODY’S NIGHT(2025.1.18)
平成元年,詞:売野雅勇,曲:矢沢永吉,唄:矢沢永吉
「偽名のサインが 切ない避暑地 せめても魂は 裸にしなよ Somebody’s Night…Sweet Lady」と始まる。
「愛してはいけないと 接吻で泣くひと」とか「毒薬の接吻で 俺を殺しなよ」とかあるが,私の日常からはかけ離れ過ぎて状況の理解が追い付かない。
矢沢の歌だから当然なのかもしれないが,この曲はロックに分類されているようだ。私がイメージするロックとは違う気がする。まあ,歌詞はロックのようだ。
さよならベイビー(2022.2.21)
平成元年,詞:桑田佳祐,曲:桑田佳祐,唄:サザンオールスターズ
「消えた夏灯り 戻れない乙女 恋におぼれた日々は Oh Oh」と始まる。
「互いに大事な 他人だときめてた」というのだから,最初から別れることはいうまでもないことだったようだ。「君だけが辛いわけじゃない」などとも言っているが,二人とも辛いなら別れなければいいんじゃないかと思うがそういうものではないのだろう。「泣い:たりしないで 大人になれない」というのは,大人というのは別れ際を綺麗にするものだということなのだろうか。
映画『彼女が水着にきがえたら』(原田知世,織田裕二)の主題歌。
Cherie(2024.9.8)
平成元年,詞:藤井郁弥,曲:鶴久政治,唄:チェッカーズ
「遠ざかる雨雲を 濡れたまま見詰めていたのさ 追い掛けて抱きしめたら 悲しみを今は繰り返す」と始まる。
「バスの窓を叩いた」とか、「走り出す硝子越し」などとあることから,バスでの別れなのだろう。別れの前に出会いがあったはずだが,その際「出会いが眩しすぎて 恋人はいないと嘘をついた」ようだ。これが別れの原因か。
それにしても,私には全体像がよく解らない歌。
尚、「Cherie」は「シェリー」と発音するようだ。
しょっぱい三日月の夜(2021.6.10)
平成元年,詞:長渕剛,曲:長渕剛,唄:長渕剛
「うおう!うおう!うおう!うおう!・・・」と始まる。
満月の夜なら狼男が吠えているのかと思ってしまう。
「逃れようとする この俺と 突っ走る俺が 憎みあいながら腹の底でひっくりかえってる」。三日月の夜なので狼男には変身できず,葛藤しているのだろうか。
「真面目に生きぬく事がなぜにバカバカしいんだろう」などということを考えるというところに昭和の残滓を見る。平成世代はこの「なぜに」という疑問を抱かないのではないか。
「あゝあたりまえの男に会いたくて しかめっ面したしょっぱい三日月の夜」ということだが,会いたいのは昭和の魂を持った男ではなかろうか。
白いクリスマス(2022.4.27)
平成元年,詞:宮田和弥,曲:森純太,唄:JUN SKY WALKER(S)
「寒い晴れた空は 君が遠くに見えた」と始まる。
「今日はクリスマス どしゃぶりの雨もそうさ」と何度も繰り返されるのでそうなのだろう。そんなに繰り返さなくても疑わない。そうすると最初の「寒い晴れた空」というのはいつのことだあろう。もちろん作詞者は解っているのだろうが,初めて聞く私には理解できない。どうもこれから別れるようなのだがなぜなのかは全く解らない。別れる相手のことにはまったく触れず,「今日はクリスマス」と繰り返すのは,相手のことよりクリスマスに一人ということのほうが大きな問題と考えているのではないか。
シングル・アゲイン(2021.3.29)
平成元年,詞:竹内まりや,曲:竹内まりや,唄:竹内まりや
「あなたを連れ去る あの女性(ひと)の影に 怯えて暮らした 日々はもう遠い」と始まる。
結局別れてしまったが,「また独りに帰ったと 風の便りに聞いて」「電話ぐらいくれてもいいのに」とまだ少しだけ心残りがある。
しかし再びよりを戻そうというわけではない。「手放した恋を今 あなたも悔やんでいるなら やっと本当のさよならできる」と複雑な感情が丁寧に描かれている。
シングル・アゲイン(2024.2.2)
平成元年,詞:竹内まりや,曲:竹内まりや,唄:竹内まりや
「あなたを連れ去る あの女性(ひと)の影に 怯えて暮らした 日々はもう遠い」と始ま
「離れてしまえば 薄れゆく記憶」などと言っているが,「また独りに返ったと 風の便りに聞いてから 忘れかけた想いが 胸の中でざわめく」「私と同じ痛みを あなたも感じてるなら 電話ぐらいくれてもいいのに」と忘れていないことが明らかだ。
この忘れられない想いも,最後の「手放した恋を今 あなたも悔やんでいるなら やっと本当のさよならできる」というフレーズで,そういうことなのかと初めて意味が解る。私などの想いはまだまだ浅いと思い知る。
日本テレビ『火曜サスペンス劇場』8代目(平成元年6月〜平成2年9月)主題歌。
17才(2023.3.25)
平成元年,詞:有馬三恵子,曲:筒美京平,唄:森高千里
「誰もいない海 二人の愛をたしかめたくて あなたの腕を すりぬけてみたの」と始まる。
昔?南沙織が唄った歌1)のカバー。歌自体は南の唄でおなじみのものだが,森高のミニスカートと脚の長さには驚いた。
1) 「17才」(昭和46年,詞:有馬三恵子,曲:筒美京平,唄:南沙織)
世界でいちばん熱い夏(2020.8.15)
平成元年,詞:富田京子,曲:奥井香,唄:プリンセス・プリンセス
「8月の風を 両手で抱きしめたら イマジネーション 飛び立つの サヴァンナへ」と始まる。
バブリーな時代でも,イマジネーションの世界に脱出するしか救済がえられなかったのだろうか。
「ふたりの夢の中で」だから行きたい所へ行け,「世界でいちばん おおきな太陽
世界でいちばん 熱く光る夏 世界でいちばん 愛してる」ということだから,リアルでも充実していて,だからこそハッピーな夢をみることができるのだろう。
この曲は昭和62年に発売されたEP盤セカンド・シングルだが,そのときは売れなかった。『Diamonds』のヒットを承け,新たにCDで販売してこのときはオリコン1位を獲得した。売れるか売れないかは紙一重の差と運なのだろう。
TIME ZONE(2020.10.30)
平成元年,詞:大津あきら,曲:MARKDAVIS,唄:男闘呼組
「胸に愛を刻むぜ WOW・・・IT’S TIME ZONE」と始まる。
詞が理解できないので,アイドルソングの一種なのだろう。
ファンなら内容に関係なく支持したか,理解できる人々がファンになったかだ。ファンは多数いたから,世の中が変わり,私がそれについていけていないのかもしれない。
太陽がいっぱい(2020.7.28)
平成元年,詞:大江千里,曲:大江千里,唄:光GENJI
「幾千分もの奇跡をこえて 巡りあった夢」と始まる。
詞を読むと,私はもう,20才以上年齢の異なる,このような若者とは世代が違うのだと感じる曲だが,フレーズの最後で音を跳ね上げるのは,私の親戚にもこのような唄い方をする者がいて,馴染がある歌い方だ。どんな歌でも,フレーズの最後を跳ね上げるのだ。久しぶりにこのような唄い方を聴くと懐かしくなる。
ところで「太陽がいっぱい」と聞くと,私などはアラン・ドロンを思い出すのだが,この曲にはあの映画1)を思い出させるものは全くない。世代の違いを感じる。
1)「太陽がいっぱい」:昭和35年の映画。フランス・イタリア合作。主演:アラン・ドロン。
Diamonds(2020.7.4)
平成元年,詞:中山加奈子,曲:奥居香,唄:プリンセス・プリンセス
「冷たい泉に 素足をひたして 見上げるスカイクレイパー」と始まる。
プリ・プリは昭和58年に活動開始。この曲は7枚目のシングルで,彼女達にとって初のオリコン一位獲得曲。成功した初の女性ロックバンドだとか。ロックを唄った女性はこれまでにも何人もいるだろう。わたしに強烈な印象を与えたのは,歌手ではないが野際陽子だ。彼女が唄った『非情のライセンス』は私が少し前に習ったロックのリズムそのものだった。もっとも,私はいまだにロックとは何かを理解していないのだが。
詞に「ブラウン管じゃわからない」とあるが,これから当時はブラウン管が主流だったことが判る。ディスプレイはその後液晶・プラズマ・有機ELなど各種新技術が出現した。
詞全体としては「いくつも恋して」とあるが,『一途な恋』こそ歌になるべきと考える私には,この歌詞はあまり心に入って来ない。ただ,繰り返される「ダイアモンドだね」は耳に残る。
1) 「非情のライセンス」(昭和43年,詞:佐藤純弥,曲:菊池俊輔,唄:野際陽子)
DIVE INTO YOUR BODY(2021.5.16)
平成元年,詞:小室みつ子,曲:小室哲哉,唄:TM NETWORK
「口づけ交わしてる ドアの陰の恋人たち」と始まる。
歌詞は単語レベルしか理解できない。単語間,フレーズ間などの関係が理解できない全体としても理解できない。例えば「踊る地上の熱帯魚」とか「真夜中に昇る太陽」とは何かなど,何を表しているのだろう。「エレファントの歌」とは何か,「ゼブラが夜空に飛ぶ」など,何のことかさっぱりわからない。
タイトルの「DIVE INTO YOUR BODY」からして何のことか解らないので,私なんぞが解ろうとするのが無理なのだろう。別世界の歌だ。
地球をさがして(2020.9.20)
平成元年,詞:吉沢久美子,曲:都志見隆,唄:光GENJI
「信じておくれ 冥王星の 闇の中から」と始まる。
テレビなどでは「大きく広げた手のひらに」から始めている。
「地球の軌道を確かめに とんできたよ」なととあるがサイエンティフィックなところは感じられず,ファンタジーの一種なのだろう。最後は「地球をさがして WE'RE STANDING ON THE EARTH」と終わるのだが,地球とEARTHが別のものなのか,今どこにいるのかなど具体的には不明な点が多い。
歌詞を聴くための歌ではなく,ステージパフォーマンスを観るための歌だと思えば,意味はよく解らなくとも「愛のために」という言葉を入れて雰囲気を盛り上げておけばいいというのだろう。
Dear Friends(2025.6.9)
平成元年,詞:JILL,曲:渡邉貢,唄:PERSONZ
「Ah どれだけ 涙流しても 傷ついた心 いやせやしない」とはじまる。
「Ah どんなに 悪い夢見ても そばにいていつも 待っててくれる Ah いつでも そんな仲間たち」という感じの歌。
TBS系ドラマ『ママハハ・ブギ』(浅野温子,織田裕二ほか)主題歌。
当時は歌を聴く時間的余裕もなかったので聴いていない。今聴いてみての感想は,私が歳をとりすぎたということだ。
TRUE LOVE(2023.8.12)
平成元年,詞:吉元由美,曲:井上ヨシマサ,唄:浅香唯
「愛と同じだけの淋しさがあるのね Stardust逢いたくても逢えない想いは 長い夜さまよう」と始まる。
「そっと瞳(め)を閉じて夢へ連れてって 星の草原で涙よりも出逢えた 幸せを生きてゆくの」。オジさんには何のことかわからないが,まあ幸せそうではある。
最後は「True Love そうよ信じてる 愛は奇跡なのと」と終わるので,論理的には説明できない奇跡だというのだろう。
アイドルソングのようだから歌詞の解り難い点については目をつぶろう。
ともだち(2021.10.29)
平成元年,詞:中村あゆみ,曲:中村あゆみ,唄:中村あゆみ
「青空に描いた ビジョンを抱きしめ 学校の中じゃ 笑っているけど」と始まる。
「秘密や悩みも 言える様なパートナーほしいから」というのは珍しくない希望だが,「捕まえるのさ きっと本当の友達」とまで思い込む者となると少し減るだろう。「本当の友達」が何を指しているかやや不明だが,私の感覚では「本当の友達」は「捕まえる」ものではなく,仲間の中から友達は自然に生まれるのではないだろうか。
「秘密や悩み」が話せるなどと自分に都合のよいことを考えるのではなく,相手の話を聞いてどのように対応できるかということを考えるべきだろう。
トラブルメーカー(2023.7.8)
平成元年,詞:南野陽子,曲:輝度泰弘,唄:南野陽子
「TVに映った 海のリゾート 一人旅したいと 訊ねてみた」と始まる。
「行ってもいいよ」でも「行っちゃダメだよ」でも「どんな答えでも今はダメなのよ ただのわがまま 私はトラブルメーカー?」ということでタイトルになっているようだ。
「ほら怒るかしら 笑うかしら 試す私最低かしら 本気じゃないのよ 心配させたいの あなたを…」
アイドルソングなので内容は重要ではないかもしれないが,相手を試すというのはほどほどにしておかないといけない。
ドリームラッシュ(2021.8.4)
平成元年,詞:川村真澄,曲:小室哲哉,唄:宮沢りえ
「きらめくレールを照らしてwow wow wow」と始まる。
「今だけ 今のために 二人はいるはずだから」などと勝手な思いを垂れ流し,更に「今だけ 今のために 生まれてきたはずだから」とエスカレートする。カップルのはずだが,一人の想いしか聞こえてこないのが少し気になるが,幸せ気分に浸っているようだから,まあ,勝手にやってくれ。
曲はリズムがしっかりしており私の様なリズム音痴でもリズムを外すことはなさそうだが,この曲で踊るとなるとややテンポが速く,私には身体がついていかない。
涙はどこへいったの(2023.1.16)
平成元年,詞:康珍化,曲:柴矢俊彦,唄:南野陽子
「君の胸の悲しみ それは 僕の悲しみ 優しく響く声を 今も覚えてる」と始まる。
「出逢ったあの頃より ぎこちないのね さよなら ささやく時は」と破局のようだ。
「もう帰れない二人は 恋人にも 友達にも」と分っているようだ。それでも「愛よはやく ここまで来て」と終わるのはアイドル・シングらしい。
涙をみせないで〜Boys Don’t Cry〜(2020.9.7)
平成元年,詞:Matjaz Kosi/及川眠子,曲:Matjaz Kosi,唄:Wink
「You 揺れるジュエルな星空に」と始まる。
私には理解できない詞の歌。
歌詞中に何度も「Boys don’t cry」と出てくるが,これはboysに泣かないで,即ちタイトルの「涙を見せないで」と呼びかけているのだろう。しかし「こんなにも好きなのに 好きよ」と呼びかけているのは誰に対してなのだろうか。呼びかけられているのだろうboyが泣いているのは何故なのか。boysのsは複数のsではないかと思うのだが,複数人に同時に呼びかけているのだろうか。
恐らくどこかに私の誤解があるのだろうが,この世代の歌は解らない歌が多い。
虹をみたかい(2024.3.8)
平成元年,詞:渡辺美里,曲:岡村靖幸,唄:渡辺美里
「はじめての taste of kiss 急に風が 止まった 肩越しに 君は あの虹を みたかい」と始まる。
渡辺のいう「虹」の意味が感じ取れない時点で私にはこの歌を聴く資格はないのだろう。
意味を聞き取ろうとせずに,唄声も楽器の一種だと思って聞けば悪くない曲。
NEVERLAND(2024.10.17)
平成元年,詞:麻生圭子,曲:NOBODY,唄:浅香唯
「人は愛に助けられ生きてるのさ一人じゃない」と始まる。これは「あなたの言葉」だ。
「傷ついた夜明けは 大事なことみえてくるね」「涙の先につづく 理想の国 見つけるわ あなたの愛信じて」。この理想の国が「NEVERLAND」のようだ。この国がピーター・パンが住んでいた国なのかどうかは私は知らない。
東宝映画『YAWARA!』(浅香唯,小林桂樹,菅原文太ほか)主題歌。映画の原作は浦沢直樹がビッグコミックスピリッツに玲奈以していた漫画。この漫画以降,女子の柔道競技者が増えた。
Virgin Eyes(2022.1.1)
平成元年,詞:吉元由美,曲:杏里,唄:中山美穂
「Touch me ありったけの笑顔で Side seat 滑り込むの」と始まる。
「あなたに逢うまでは週末の不良たち」とあるが,自分がそうだったということだろう。
「肩で風切っていた もう卒業だわ」と続く。
「恋はステキなRevue連れて」とはどういうことだろう。よく解らないところは聞き流し,次の「私変えてゆく こんな気持ちを愛と呼ぶの?」へと続くがこれはまだ愛ではなく恋の範囲内だろう。「ずっとI’m in your eyes!」というのはダ洒落だろう。(日本語と英語なのでこれに合わせてカタカナと漢字で表現してみた。)
詞は燃え上がりつつある恋の詞で,曲は平成っぽいダンスミュージックだ。
東宝配給の映画『どっちにするの。』の主題歌。この映画の原作は赤川次郎の『女社長に完敗!』。映画の主演は中山美穂だが,宮沢りえがこの映画で第2回日刊スポーツ映画大賞新人賞を受賞している。
瞳がほほえむから
平成元年,詞:岩里祐穂,曲:上田知華,唄:今井美樹
「ねえ この世に生まれて最初の朝に何が見えたの? 今 その輝きであなただけを見つめている」と始まる。
「一面に咲いた菜の花の色 ほら拍手のように揺れてる」とまさに昭和のイメージだ。私が子供の頃,一面の菜の花畑はごく身近にあったが最近では特別な場所に行かなければ菜の花畑など見ることはできない。
「ねえ 憶えてますか めぐり逢いはいたずらだよね」などのフレーズの後,最後は「うれしい あなただけが私だけをさがしていた 見つめて ふたつの瞳に言葉はいらないの ほら 瞳に映るあなたが今ほほえむから…」と終わる。
日本テレビ系『水曜グランドロマン』主題歌。
BE MY BABY(2022.10.18)
平成元年,詞:吉川晃司,曲:布袋寅泰,唄:COMPLEX
「BE MY BABY」が何度も繰り返される。
私でも解りそうな歌詞は「愛しているのさ 狂おしいほど 会えない時間が 教えてくれたよ」と始まる。
スローな曲だが吉川と布袋の雰囲気がロックだから,曲もロックなのだろう。「瞳を閉じれば いつも君がいる」という歌詞があるが,このころすでに『瞳を閉じる』という表現があるようだ。自由に開閉できるのは瞼だと思うのだが,誰が最初に瞳を自由に開閉しようとしたのだろう。
歌自体は「俺をゆるしてよ」という歌詞があるので何かそのようなことをしたのだろう。その上で「君がすべてさ」などというのはご都合主義だと感じるが,もともとロックは自己中心的なものかもしれない。
関西テレビ・フジテレビ系のバラエティ『R-1ぐらんぷり』のテーマソング。
FUNK FUJIYAMA(2023.10.21)
平成元年,詞:米米CLUB,曲:米米CLUB,唄:米米CLUB
「ワタシハ NIHON ハジメテデス GINZA トッテモ さんデスGOOD!」と始まる。
「えーびばでぃ SAMURAI SUSHI GEISHA! びゆーていほー FUJIYAMA HA!HA!HA!」という歌。
コロナが蔓延する前,平成31年(令和元年)の訪日外国人数は3,188万人あまりだが,平成元年の訪日外国人数は283万人,初めて東京オリンピックが開催された昭和39年は35万人あまりだった。現代ではこのように来日経験のある外国人数は桁違いに増加している。また,以前にはなかったSNS等で紹介されることも多くなったので,FUJIYAMA GEISHAだけが日本のイメージではなくなったと信じたいが,私自身が外国についてどれだけ知っているかを考えると,外国人が日本のことを知らないのは無理のないことだ。
当時はバブルの頃だから,日本の物価も高かっただろう。どういう人が日本にやってきたのだろうか。この歌ではわざとコミカルな歌詞にしているのだろうが,このような一面もあったに違いない。
まいったネ今夜(2023.2.20)
平成元年,詞:宮下智,曲:宮下智,唄:少年隊
「銀色のリムジンに 君はすいこまれて サヨウナラと僕に 別れの手を振った」と始まる。
「Ah 夜更けのダンステリアで レイザリアム浴びながら」などと私の知らない世界の話だ。
「ダンステリア」1)は昭和末期の言葉ではないかと思うが,よく知らない。私でも知っているほど有名な踊れる場所は『ダンス・ホール』や『ディスコ』だろうか。私が十代の頃には一時『ゴーゴー喫茶』が流行った。テナーサックスが印象的なムード歌謡には『クラブ』がしばしば登場していた。
「レイザリアム」はレーザを使った光のショーらしい。これは,物は知ってはいたが名前は知らなかった。
リムジンなどの登場もバブル期の雰囲気が現れているが,バブルとはほとんど無関係な生活をしていた私にはこの歌の世界は全く別世界だ。
1) 「ハイ・スクールはダンステリア」:昭和59年(?),シンディ・ローバーの ”Girls Just Want to Have Fun” が日本で発売されたときの邦題。この邦題は原題にも内容にも一致しないということで,後に原題をカタカナ表記して再発売された
MISTY〜微妙に〜(2021.11.29)
平成元年,詞:松井五郎,曲:氷室京介、唄:氷室京介
「薔薇のシルエット デリカシー 盗みたくなる瞳(め)が俺を見る」と始まる。
「戸惑いなど忘れてくれ」とか「胸のKeyをはずしてくれ」とか,クサい口説き文句だ。まあこういう言葉が好きな者もいるだろうが。
ところで,歌詞のKeyはLockの誤りではないのだろうか。ひょっとしたら,日本語でも鍵と錠の区別がついていないのではないか。開錠するときに使うのが鍵だ。施錠するときは鍵が不要な錠もいろいろある。
麦畑(2021.2.14)
平成元年,詞:榎戸若子・上田長政,曲:榎戸若子・上田長政,唄:オヨネーズ
「俺らと一緒に暮らすのは およね おめえだと ずーと前から決めていた 嫁っこさ来ておくれ」と始まる。
急なプロポーズにも,およねは「俺も前から松っあんを 好きだと思ってた」と返す。
「俺ら本当にハッピー 俺らも本当にハッピー 愛の花咲く 麦畑」と終わる。
具体的な地方は不明だが,田舎風の言葉づかい。言葉のせいでコミカルに感じるかもしれないが,内容は真面目?なハッピー・デュエット・ソングだ。
ムーンライトダンス(2023.6.4)
平成元年,詞:渡辺美里,曲:小室哲哉,唄:渡辺美里
「ラジオから流れてくる あの Old Fashioned Love Song たとえ5年たっても 10年たっても 君のとなりにいたい」と始まる。
いくつかのフレーズは絵をみるように解り易い。しかしフレーズ間は次々と違う絵を見せられるようで,関係がよく解らない。恐らく想い出なのだろう。
最後は「あの夏の日の輝きは どこへいってしまったの 悲しむだけが 恋じゃない もう 泣かずに 歩けるように」と終わる。何となく自分だけ解っている想い出を取りとめもなく並べたようで「ムーンライトダンス」がどのような位置を占めるのかも私には理解できない。また「もう 泣かずに 歩けるように」も他のフレーズとどのような関係にあるのかが理解できない。昭和に近いのだが,平成の歌だ。
勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜(2021.1.5)
平成元年,詞:黒田秀樹,曲:近藤達郎,唄:牛若丸三郎太
「黄色と黒は勇気のしるし 24時間戦えますか」と始まる。
栄養ドリンクのCMソング。牛若丸三郎太は時任三郎の変名。
「ビジネスマン ビジネスマン ジャパニーズ ビジネスマン」と終わる。
バブル絶頂期の歌と言うべきか。
モーレツ・サラリーマンは昭和44年の小川ローザの石油のCM『Oh! モーレツ』の頃が最盛期で,昭和45年の『モーレツからビューティフルへ』という複写機のCMで終わったように思っていたが,なんのことはない,昭和の間中モーレツ・サラリーマンは生き延びていたのだ。
LIAR(2021.9.29)
平成元年,詞:白峰美津子,曲:和泉一弥,唄:中森明菜
「Platinaの 月明かり こんな切なさを 夜更けのせいだと 思ってた」とはじまる。(2021.9.28)
中森に低音域の多いこのような歌を唄わせないほうがいいのではないかと思うのだが。
詞は昭和の残滓を感じるのでやや解り易いように思う。タイトルが日本語でないのは気に入らない。
「ただ泣けばいいと 思う女と 貴方には見られたくないわ」というのは平成なのかもしれない。昭和なら,涙は女の最強の武器で,これをいかに使いこなすかに腐心したのではないか。そんな武器は使いたくないというのだろう。
しかし,涙が女の武器だった時代は昭和35〜45年位ではなかろうかという気もする。昔は女の涙は単に無視されるだけだったから無駄に泣くこともなかったのだろう。男女平等が叫ばれ,女性を泣かせることは許せないという社会圧力があった時代には女の涙が有効な武器だったが,ウィミンズ・リブで実際に強くなったから,涙に頼ること必要もなくなったということだろう。
ウィミンズ・リブ運動よりも後に,涙?を武器として嘘泣き○○子と有名だったアイドルもいたが。
Lambada(2023.5.1)
平成元年,詞:BRAZ VIEIRA LOALVA,曲:BRAZ VIEIRA LOALVA,唄:KAOMA
「Chorando se foi Quem um dia so me fez chorar」と始まる。
南米から新しく入って来たダンス音楽。
男女ペアで踊るこのダンスがあまりにもエロチックであるため,当時,ランバダを踊ることが禁じられていたディスコもあったとか。しかし,南米ではエロでも何でもなく,南米文化に無知な下種の勘繰りなのだそうだ。異文化が出会う際にはいろんなことがある。
RUNNING TO HORIZON(2025.11.12)
平成元年,詞:小室みつ子,曲:小室哲也,唄:小室哲也
「La la la la la la Step on the gas La la la la la la Roll into night」と始まる。これが繰り返された後,「眠れない午前二時 いらだちがドアをたたく 走れない狼たち 闇に爪を立て さまよっている」と日本語の歌詞が始まる。
私にはこの「走れない狼たち」が何を意味するのかはっきりとは理解できないため,この後全てがぼんやりとした理解になってしまう。
まあ,タイトルも何が言いたいのかよく解らないが。HORIZONまでは走り切ることは出来ないということを再確認しようということか。
結局この歌は私に具体的なイメージを伝えず,この歌をダンス音楽と感じてしまう。「隠れた道を探しだせ 銀色のドアを見つけ出せ」というのがメッセージであるような気はするのだが。HORIZONまで走れるような道があるのだろうか。どこまで走ってもHORIZONははるか遠くにあるように思うのだが。
恐らく私には解らない詩人の比喩なのだろう。
リゾ・ラバ-resort lovers-(2020.12.19)
平成元年,詞:サンプラザ中野,曲:Newファンキー末吉,唄:爆風スランプ
「全部嘘さ そんなもんさ 夏の恋はまぼろし」と始まる。
「南風に誘われて 浜辺で君に出逢った」その後いろいろあったが「全部嘘さ そんなもんさ」となる。
次は「ゲレンデで君をみつけた」このときもいろいろあったが「全部嘘さ そんなもんさ 冬の恋はまぼろし」となる。
その次は「街で みかけたけど 声は かけなかったよ」となる。
まとめは「夏の恋はまぼろし」「夏の女は ひやかし」であり,「冬の恋はまぼろし」「冬の女は まやかし」だ。
バブルの頃はリゾート地での遊びも派手だっただろうと,バブルに取り残された者としては想像するだけだ。
Return to Myself(2020.10.2)
平成元年,詞:浜田麻里,曲:大槻啓之,唄:浜田麻里
「Return to myself all is a message for me」と始まる。
ロックだということは解る。ロックにもいろんなジャンルがあるようだが,私には区別できない。昭和末期から女性のややハードなロックシンガーが増えて来ていたようだが,平成になり,従来の歌謡曲の人気が落ちると共に,相対的に人気が急上昇したようだ。
全部英語で歌っているのではないかと思うほど歌詞は聞き取れない。私の耳のせいなのだろう。そこで歌詞を読んでみると斬新だ。
「心まで着がえずに愛されたなら」ということに気づき,「心染めなおし しない」恋こそが自分らしい恋だと気づく。
何世代にもわたり,女性は婚家の色に染まるよう教育されてきた。昭和の時代でも『あなた好みの 女になりたい』1)と歌っていた。それが平成になり,自分のありのままを主張しようとする女性が現れたのだ。
1) 「恋の奴隷」(昭和44年,詞:なかにし礼,曲:鈴木邦彦,唄:奥村チヨ)
Little Tokyo(2026.3.1)
平成元年,詞:小田和正,曲:小田和正,唄:小田和正
「何も言わないで 灯りを消して 月の光だけが 君をうつして 開けた窓から 街のざわめき 君は僕を見ている」と始まる。
二人が一緒にいるのかどうか私には解らない。二人の関係が現在でも続いているのかすら解らない。想い出と現在の気持ちが交互に語られているようにも思うのだが私の解釈間違いかもしれない。この「Little Tokyo」というタイトルも私にはなぜこのようなタイトルになったのか理解できない。要するに解らない歌。
Room(2022.8.10)
平成元年,詞:藤井郁弥,曲:鶴久政治,唄:チェッカーズ
「君が窓辺に 挿した薔薇を もうどれくらい 眺めてたのか」と始まる。
「花は色褪せ 二度と愛はもどらないことをしったよ」と続く。別れた後の歌だ。
「俯いたまま そっと鍵を 差し出した時 動けなかった」とあるがこのように別れを告げる方法もあるのだ。勉強になる。
「何も告げずに出てゆくつもりさ」とあるが,相手は既に鍵を残して出て行ってしまったのではないのか。「出てゆくつもり」なのが自分なら,何かを告げようにも相手はいないだろう,部屋の荷物はどうするのだろうなどと思ってしまうが,本人はそんなことを考える余裕もないのだろう。
「初めて悲しみ知ったよ Heart Break Room」と終わる。
ROCKIN’ MY SOUL (2022.5.31)
平成元年,詞:大津あきら,曲:Mark Davis,唄:男闘呼組
「誰も探してるぜ 魂をかけて燃やせる何かを」と始まる。
もちろん,この「何か」が解らないから「探して」いるのだろう。「闘いながら 駆け抜けていけばいいのさ 終わりはしない夢のために」とあるが,具体的な「夢」があるのなら「探して」いる「何か」は既に見つかっているはずだが,見つかっていないのだろう。そのような抽象的な「夢」のために,「READY TO FIGHT 見えない全てに」などと言っているようだが,切実さが全く感じられない。
ROSE COLOR(2021.8.31)
平成元年,詞:康珍化,曲:CINDY,唄:中山美穂
「素肌の狩人が 目覚める 腕の中で」と始まる。
「わたしをバラにして あなたの掌で」のほか何度も「バラ」が登場する。「バラ」でない箇所には「綺麗な花にして」とある。ということで意味は解り易いと思ったのだが,聞き取れない英語部分の歌詞を見ると「Rose Color Shinin’ Bright For Me」とある。日本語の部分ではバラになりたいのは自分なんだろうと解釈していたのだが「For Me」はどのような意味なのだろうか。
One Night in Heaven〜真夜中のエンジェル〜(2022.9.13)
平成元年,詞:松本隆,曲:スティーブ・リロー二(ドイツ語版),ダン・ナヴァ―ロ(英語版),唄:Wink
「都会(まち)はシャンデリア 光の硝子細工 禁じられた恋を飾ってくれる」と始まる。
「翼なくした 天使の夜」とあるが,どういう意味だろう。「禁じられた恋」と関係があるのだろうか。
「未来なんて 欲しくないの」「今一瞬が 宝石なの」ともあり,刹那的な恋の歌なのだろうか。「Heaven」とはどういう場所と松本は認識しているのだろう。
なお,この歌にも「瞳を閉じて」と出てくるが,瞳は明るさに応じて自動的に開閉し,自分の意志では制御できない。自分の意志で開閉できるのは瞼だ。