昭和の歌,平成元年〜,平成3年〜,平成5年〜,平成7年,平成8年,平成9年〜,平成11年〜,平成13年〜,平成15年〜,平成17年〜,平成19年〜,平成21年〜,平成23年〜,平成25年〜,平成27年〜,平成29年〜
目次
平成21年
愛すべき未来へ(THE
MONSTER〜Someday〜),悪魔な恋,明日の記憶,アジアの海賊,R.I.P.,イチブトゼンブ,NYC,Everything[通り雨が],海賊船,急☆上☆Show,曇りのち快晴,Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ,化身,恋のABO,Someday(THE MONSTER〜Someday〜),Someday-House Mix(THE MONSTER〜ふたつの唇〜),THE
NEXT DOOR(THE MONSTER〜Someday〜),THE
NEXT DOOR INDESTRUCTIVLE-feat.FLO RIDA,SHOOTING
STAR(THE MONSTER〜ふたつの唇〜),Stand by U,スワンソング,其の拳,たんぽぽ,DIVE,ときめきのルンバ,はつ恋,BANDAGE,ひまわり[青い空と雲],Believe,FIRE WORKS(THE HURRICANE〜FIREWORKS〜),ふたつの唇(THE
MONSTER〜ふたつの唇〜),マイガール,MY LONLEY TOWN,また君に恋してる,Merry
Christmas,約束,優しい光(THE
HURRICANE〜FIREWORKS〜),Loveless,RIVER,RESCUE,浪曲一代,ONE DROP
平成22年 、
I Wish For You,ありがとう[ありがとう],「ありがとう」〜世界のどこにいても〜,Intoxication(XIAH),Onaraははずかしくないよ,Going!,GO! GO! MANIAC,さくらガール,桜の栞,少年,三味線旅がらす,This is love,CHANGE UR WORLD,チャンスの順番,Dear Snow,to be free,時ヲ止メテ,Troublemaker[色とりどりの],虹色のバイヨン,HAPPY,果てない空,瞳のスクリーン,Beginner,ピラメキたいそう,Fighting Man,Family〜ひとつになること,Brave Song,BREAK OUT!,ヘビーローテーション,蛍,ポニーテールとシュシュ,My Soul Your Beats!,魔法の料理〜君から君へ〜,もっと強く,Monster,ユカイツーカイ怪物くん,LIFE〜目の前の向こうへ〜,Love yourself〜君が嫌いな君が好き〜, Lfve Rainbow,One in a million,Wonderful world!!
愛すべき未来へ(THE MONSTER〜Someday〜) (2023.6.18)
平成21年,詞:ATSUSI,曲:宅見将典,唄:EXILE(Vocal: ATUSHI, TAKAHIRO)
「いつまでも 見つめてたい 幸せそうなその笑顔」と始まる。
ここまでは誰も同じだろう。しかし,私のような視野の狭い人間だと「どこかで今日も 泣いている 人がいるのかな?」とまでは思いが至らない。
「幾千の星の中 優しさを分け合う 喜びを知り」と私などが聞くと大風呂敷のようにも感じるが,最後に「愛すべき僕らの 未来のため」と終わるのを聞いて,昭和の四畳半フォークに比べ平成の歌のスケールの大きさに圧倒される。
悪魔な恋(2023.1.31)
平成21年,詞:ma-saya,曲:Magnus Funemyr/EmilGotthard/SHIROSE/GAAHIMA、唄:中山優馬w/B.I.Shadow
「Time 光と影が静かに溶けてく 夜明けの街でひとり So Lonely」と始まる。
「もう叶うことのない夢を」などと言われても何のことかわからない。「約束したあの場所は今でも 輝いているから」なども説明がないので私には何のことなのかわからず,「いつまでも輝く 二度と戻らぬ日々」などと,何となく昔は良かったという思いなのだろうか。最後は「空の星 にじませて 涙こぼれないように ぼくらは未来へ 歩いてく…….」と終わるが,この涙はうれし涙ではなさそうなことぐらいしかわからない。
当事者しかわからない詞では共感できない。言葉は他者に理解されなければ意味がない。
フジテレビ・関西テレビ系ドラマ『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ〜』(中山優馬)主題歌。
明日の記憶(2021.6.17)
平成21年,詞:平義隆,曲:平義隆,唄:嵐
「あの日 君と見ていた 夕焼け永遠にしたくて」と始まる。
日本テレビ系ドラマ『ザ・クイズショウ』(主演:櫻井翔)の主題歌。
「同じ景色も気持ちも 二度とは取り戻せないから」とか,「大切な思い出さえ いつかは色褪せてくから」など,完全に同意という訳ではない箇所が無い訳ではないが,言わんとすることはよく解る。
「めぐりめぐる時代の途中で 何度 人を好きになれるのだろう?」とか「何色の未来が待っていますか?」など幼な過ぎる疑問だとは思うがこの歳でこのような疑問を持ってもおかしくはない。
ヒット・チャート上位に理解できない曲が並ぶことが多い時代には珍しく解り易い歌で悪くない。まあ,共感するにはこちらが歳をとりすぎてしまったが。
なお,タイトルは「あしたのきおく」らしい。
アジアの海賊(2022.11.2)
平成21年,詞:中村あゆみ,曲:中村あゆみ,唄:坂本冬美
「追い風吹けば波に乗れ 向かい風だと血が騒ぐ」と始まる。
ロックと演歌のコラボを試みたらしいが,成功だろう。
「ソレソレソレソレ」とか「ソイヤソイヤソイヤサー」などの掛け声も入り,YOSAKOIソーラン祭りの雰囲気だ。
年寄りの血が騒ぐような曲だが,若い人はどうなのだろう。
R.I.P. (2025.3.28)
平成21年,詞:藤原基央,曲:藤原基央,唄:BUMP OF CHICKEN
「そこに君が居なかった事 そこに僕が居なかった事 こんな当然を思うだけで 今がこれ程」と始まる。
子供の頃の想い出と思われる内容がいろいろ歌われているが,そこには君はいなかった。君の側に僕はいなかった。互いに知らないことが少なからずある。互いに全てを知り合いたい。ということのようだ。
タイトルは「Rest in Peace」で「安らかに眠れ」という意味らしい。
そう言えば,歌詞に動物の墓を作る描写がある。そのとき君は側に居なかった。経験を共有し,同じ思いを共有したいというのだろう。
イチブトゼンブ(2021.11.9)
平成21年,詞:KOSHI INABA,曲:TAK MATSUMOTO,唄:B’z
「アナタは私のほんのイチブしか知らない」と始まる。
そう言われてそれでいいじゃないかという歌。
「すべて知るのは到底無理なのに」だから「愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに」「すべて掴んだつもりになれば また傷つくだろう」と続く。
発声に特徴があり,私には聞き取りにくいが,歌詞を読むと同感できることが書かれている。元々の私の持論に近いというより,読んでそうだその通りだと共感する詞だ。
曲は私には騒々しいが,私がもっと若く,聴覚のダイナミックレンジがもっと広ければ騒々しいとは感じなかっただろう。
フジテレビ系ドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』(山下智久)の主題歌。
NYC(2023.3.7)
平成21年,詞:ma-saya,曲:馬飼野康二,唄:NYC boys
「Love, Love, Love & Peace. You, You, You & Love」と始まる。
歌詞は英語と日本語のチャンポン。やや英語が多いような気がする。フレーズを並べているだけのようで,何のことかわからない。主部が英語で述部が日本語のように思われる箇所もあり,そのように解釈すると句ではなく節になるのかもしれない。いずれにせよ,句と句の間あるいは節と節の間の関係が不明で全体として何が言いたいのか理解できない。
「たったひとことが うまく言えないと 何もかもが 空回り」と言語能力の不足は自覚しているようだから,もう少し勉強すべきだろう。これは他人事ではない。私こそ勉強しなくてはいけないのだろうが。
『女子バレーボールワールドグランプリ2009』(CX)イメージソング。
Everything(2021.9.9)
平成21年,詞:100+,曲:Shingo Asari,唄:嵐
「通り雨が近づく 街の匂いは切なくて アスファルトに残した 影はいつもと違って見えた」と始まる。
「変わり続ける空は 揺れる心映す様に」とあるように,心はまだ揺れているようだが,何故なのか詳細は解らない。それでも「明日を信じて進みたい」と前向きだということは解る,
「夢に手を伸ばすのさ」とあるので夢に向かって進もうと言うことかも知れないが,その夢が何か不明なので共感できない。夢の具体性がないので,当てもなく歩き続ければいつかは夢にぶつかるなどと甘く考えているのでなければいいが。
海賊船(2024.1.13)
平成21年,詞:HASE-T・遊助,曲:HASE-T,唄:遊助
「8月10日の月曜日 真夏のセミ鳴く午前9時 寝返りしたとき目が覚めた これはおばあの家で見た夢の話」と始まる。
「空飛ぶ海賊船」の話のようだ。「ライオン,キリンにゾウからシマウマ」まで乗っているらしい。「少年少女にじーちゃんばーちゃん乘りたきゃどーぞ」「クジラ・イルカ・アシカみんなノリな」と何でも乗せているようだが,最初に夢の話と言われているのでそうですかとしか言いようがない。
全体的にアップテンポだが,唄の半分ほどは早口言葉のようにフレーズが進む。
何が何だか解らないが,楽しそうな雰囲気だけは感じられるので,まぁ,いいのではないか。
急☆上☆Show(2022.4.7)
平成21年,詞:TAKESHI,曲:TAKESHI,唄:関ジャニ∞
「熱くなろうぜEverybody!! そうさ光は胸の中 きっと未来に花が咲くんだ」と始まる。
詞はどうにも理解しがたい。「暗いCryな時代を ロックンロールで抱いて 突き進んで 捨て身の捨て身の Up and down Yeah〜!!」ってどういうことだ。「もっと Mottoの情熱で 真空管も吹っ飛んで」も解らない。
プレスリーなら,同じロックンロールでも,もっと歌詞の意味が解ったような気がする。平成の歌は歌詞中の各語の発音時間が短く,明らかに昔の歌より1曲中の歌詞の文字数が増えている。にもかかわらず解り難さが増えているのは,各フレーズの意味,フレーズとフレーズの関係などがきちんと吟味されて配置されていないからではないか。思い付きをそのまま並べているように感じる。
若者はこれで解るのだろうか。そもそも解ろうとしないのだろうか。意味など無関係に似た発音の単語が並んでいたら,それを面白いと感じているのかもしれない。
曇りのち,快晴(2021.5.21)
平成21年,詞:多田慎也,曲:QQ,唄:矢野健太starring Satoshi Ohno
「DAN DAN DANG!目の前を通り過ぎるだけの日を DAN DAN DANG!変えていけ 想像の『今』へ」と始まる。
テレビ朝日系ドラマ『歌のおにいさん』(主演:大野智)の主題歌。
歌詞は聞こえないことはない。どちらかと言えばよく聞こえる。しかし意味はよく解らない。特にフレーズの何度も挿入される「DAN DAN DANG!」や「PAN PAN PANG!」が耳障りだ。同じダンダンでも浅野1)のようにフレーズ末尾に挿入されているのは気にならないが。
私が詞を理解できないのは詞が映像イメージを喚起する度合いが小さいからかもしれない。何かの本に,人間は視覚型と聴覚型に別れると書いてあったように思う。私は視覚型なのかも知れない。「明日は今日と違う風が吹くだろう」とか「目の前を通り過ぎるだけの日を」などと言われても映像が浮かばないのだ。
1) 「恋はダンダン」(昭和49年,詞:有馬三恵子,曲:川口真,唄:浅野ゆう子)
Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜(2021.7.14)
平成21年,詞:Sokuna,曲:HYPER SLIPPER、唄:嵐
「Kiss crazy分かんない Don’t stop baby 止まんない」と始まる。このあとも数フレーズ「ない」で終わるフレーズが続く。
私には超早口に聞こえるが,それほど他の歌に比べて速い訳ではない。ただ,時代と共にほとんどすべての歌が速くなっているのだろう。早口のせいで歌詞が聞き取れない。歌詞を読むと簡単なフレーズが並んでいるようなのだが,全体として言いたいことが頭に入って来ない。もちろん心にもだ。私の認知機能のほうに問題が生じつつあるのかもしれない。
化身(2024.9.23)
平成21年,詞:福山雅治,曲:福山雅治,唄:福山雅治
「諸行無常っていうじゃない 変らぬものなどありゃしない 走ること無意味か?そんなもん」と始まる。
私が知っている福山の歌の多くと雰囲気が異なるが,彼のトークを聞いた印象からはこのような歌を作っても不思議には思わない。
「合縁奇縁たれぞかれ 結局愛に飢えてます 獣みたく彷徨うこの街」と福山の一面であろう言葉遊びもある。「夢を 夢を見せて 我は 愛の獣」とあり,「夢を 夢を見せて 君は 愛の化身 我は 愛の獣」と終わる。
フジテレビ系ドラマ『魔女裁判』(生田斗真,加藤あい,比嘉愛未ほか)主題歌。
恋のABO(2022.5.11)
平成21年,詞:zopp,曲:adult education,唄:NEWS
「YOU達 何型? 来いよ! 恋よ! 恋の! ABO!」と始まる。
「恋してタイト」とか「信じてタイト」などほかにも「タイト」という言葉が出てくるのだが,この意味を知らないので詞が理解できない。あと「HOT HOT HOT」という言葉も何度も現れるがこれも意味が解らない。
アイドルを見ることができればそれでいいというならアイドルソングだ。私は例えば山Pをぜひ見たいなどとは思わないが。
Someday(THE MONSTER〜Someday〜) (2023.4.11)
平成21年,詞:ATSUSI,曲:miwa
furuse,唄:EXILE(Vocal:
ATUSHI, TAKAHIRO)
最初に「Someday Someday」とバックコーラスのようなものが入り,続いて「このまま歩けば いつかは たどりつけるかな」と始まる。
「このまま終われない 何かが突き動かすんだ それはきっと 魂を残す道しるべ」というのが主テーマのようだ。しかし,「あれから 数えきれないほど 夢を叶えてきたけど 心はまだ 君を思ってるよ」という副テーマもあるようだ。いやこちらが主テーマかもしれない。最後は「あなたが ずっとあなたらしく 生き続けられるように 変わらない 思い抱き締めながら 歌ってくよ」と終わるのだから。
日本テレビ系『EXILE GENERATION』オープニングテーマ。
Someday-House Mix(THE MONSTER〜ふたつの唇〜) (2023.10.1)
平成21年,詞:ATSUSHI,曲:miwa furuse,唄:EXILE
「あれから 数えきれないほど 夢を叶えてきたけれど 心はまだ 君を思ってるよ」と始まる。
これだけならそういう歌かということで終わるのだが。
「あなたがずっとあなたらしく 生き続けられるように 変わらない 思い抱き締めながら 歌ってくよ」と続くともう解らなくなる。「歌ってくよ」は解るのだが,「あなたがずっとあなたらしく 生き続けられるように」というのが解らない。どうすればあなたらしく生き続けられないのだ。
歌全体に関して,おおよその意味は感じ取れるが,最も重要なメッセージらしい「歌ってくよ」がどう歌ってくのか解らないのでモヤモヤが残る。そういえばタイトルも私には意味不明だ。
日本テレビ系『EXIL GENERATION』エンディングテーマ。
THE NEXT DOOR(THE MONSTER〜Someday〜) (2023.5.15)
平成21年,詞:Iil’ showy,曲:Iil’ showy,唄:EXILE(Vocal: ATUSHI, TAKAHIRO)
「駆け抜けてく風と光を手繰って たくさんのドアをくぐり抜けた」と始まる。
裏声を多用し,唄のスピードも速いので,耳の悪い私には聞き取れない。歌詞を見ながら聴いてようやく今ここを唄っているんだということが解る程度だ。
「進み続けてく意味を問い続ける」「傷つく事に後悔はしない」と強い男の歌のようだ。私のような軟弱者にはとうてい想像できない境地のようだ。
THE NEXT DOOR-INDESTRUCTIBLE-feat.FLO RIDA(THE HURRICANE〜FIREWORKS〜)(2022.8.24)
平成21年,詞:NEGIN・Tramar Dillard,曲:Iil’ showy,唄:EXILE
「I can feel it coming over me」と始まる。
「nothing can break me down, my spirit’s indestructible」と宣言するような歌。
ストリートファイターIV海外版のテーマソング。映画『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チェンリー』海外版主題歌。
なお,いずれも日本語版用には日本語詞の「THE NEXT DOOR」(作詞:Iil’ showy)という曲がある。私の耳には,あれ?日本語か?という程度にしか聞き取れないが。
SHOOTING STAR(THE MONSTER〜ふたつの唇〜) (2023.8.27)
平成21年,詞:Kenn Kato,曲:ERIK LIDBOM,歌:EXILE
「Be a shooting star いま君が Be a shooting star もう一度」と始まる。
平成の応援歌はこうなったのかと思わせる歌。英語がたまに挿入されており,そこだけは解り難いが,全体として解り易い応援歌だが昭和の応援歌のように根性出して頑張れという雰囲気ではない。曲も爽やかだ。
「結果(こたえ)なんか恐れないで 賭けてみせて」とか,「Win some 逃げて悔やむなら Lose some 挑んで悔やむんだ」などとやや弱気だが,「しなやかで,ひたむきな背中に 目に映らないつばさ広げて Fly high! You’re gonna be a shooting star」などと昭和なら根性出せというところを,何やらハイカラで解り難い表現で頑張れと言っているようだ。
日本テレビ系『グラチャンバレー2009』イメージソング,TOKYO FM系『EXILE EX-PRESS』エンディングテーマ。
Stand by U(2024.5.31)
平成21年,詞:井上慎二郎、曲:UTA, REO,唄:東方神起
「君が『サヨナラ』も告げずに出て行ったあの日から この街の景色や匂いが変わった気がするよ」と始まる。
別れた理由らしきものは「ひとりきりで君が泣いたあの時 すぐに飛んで行けば 今もまだ君は僕の横にいてくれた?」というフレーズくらいしか見当たらない。日ごろから相手の思いをうけとめようとする努力が少ないから相手が出す小さなシグナルを見落としていたのだろう。元に戻ることはないだろうに,最後まで君に対する想いを引きずっている自己中心者の歌。好意的にとれば純愛の歌と言えるかもしれない。
第51回日本レコード大賞優秀作品賞(作詞部門)受賞。
スワンソング(2025.2.13)
平成21年,詞:松本隆,曲:瀬川浩平,唄:KinKi Kids
「青空に目を伏せて ぼくは船に乗り込む 桟橋を走ってる 君の髪 雪崩れて」と始まる。
松本の詞も時代に応じて私がりかいできないものになってきていたが,これは私にも理解しやすい。昭和の歌の様に目の前に映像が見えるようだ。
「辛いばかりだね 遠距離恋愛 楽しくないのに 続けるのは無理か」「ほんとうに終わりなの 君はコクリ頷く 桟橋の端に立ち 手を振っていたけど」「死にゆくトリガ綺麗な声で 唄うように波が泣いた」
其の拳(2024.2.17)
平成21年,詞:遊助,曲:N.O.B.B,唄:遊助
「何だそんな事で くよくよしてたんだ 何で『僕はダメだ』って下向いてるんだ?」と始まる。
「ありのまま そのままの自分でいて 受け止めて 飲み込んでやろうぜ 吹き飛ばせ 突き飛ばせ その壁 立ち上がる事を恐れず 空高く… その拳かかげて!」と応援歌というか激励歌だ。
「隣の芝は青く見えて 灯台の下は暗く見えた」「たしかに周りが言うほどはつよくない(強くない) だけど自分が思うよりは弱くない(弱くない)」
このように励ましてくれる人がいたら,私ももう少し頑張れたかもしれない。
たんぽぽ(2023.12.9)
平成21年,詞:遊助,曲:遊助・イイジマケン・ピエール,唄:遊助
「僕らは同じ時代に偶然生まれてきた 親の胸に抱かれ 愛され生きてきた 僕らは広い地球で偶然惹かれあって これから先共に生きると誓ったんだ」と始まる。
「あぁこの歌に託すぞ 幸せの誓い」,「お互い爺ぃ婆ぁになっても笑ってんぞ」などとあり婚礼ソングと言ってよいだろう。
ところで,この歌も平成の歌らしく,いろんな出来事を偶然と解釈しているようだ。昔なら赤い糸で結ばれていたとか,過去に一つの身体だった自分の片割れを見つけたとか,運命的なものを感じ,その背後には神の存在を感じていたのではないだろうか。私が子供のころでさえ,二択や三択などを選択する際に『天の神様の言う通り』などと身近に神がいた。
この歌でも、「もしいるなら神様 届けたいよ花束 春生まれのタンポポ」と単なる偶然でなく,どこかに神の采配があるようにも感じているようで,先祖の記憶が微かに残っているのだろう。
DIVE(2021.10.9)
平成21年,詞:KOSHI INABA,曲:TAK MATSUMOTO,唄:B’z
「ラララ 何ひとつ決めずに ラララ セキララに DIVE」と始まる。
若者の歌だと思う。中高生ならこの曲に身を委ねることが心地よかったかもしれないと思う。B’zの二人の年齢は知らないが,昭和63年のデビューらしいからこの頃では中高生時代から何年も経っているだろうが,二人共若い。このエネルギーはどこから来るのだろう。
私の耳には歌詞が音楽にかき消され,よく聞こえないのだが,漏れ聞こえる部分から想像すると平易な言葉遣いで,明瞭に唄っているように感じる。ただ,私には全体としての内容がさっぱり聞き取れない。歌詞を読んでみると,個々の言葉は解り易いのだが,全体として何が言いたいのかよく解らない。
「何のために生きるのなんて バカなこと聞かないでプリーズ 人生自体 思いがけないこと」などとあるが,「何のために生きるの」などという質問は学生運動活動家のアジ演説以後は聞いたことがない。作詞の稲葉はこのような質問を受けるような環境にいるのだろうか。もちろん,このように自問することはある。特に若いうちには。
最後は「迷うことなかれ」と終わるが,誰かにいっているのかそれとも自分自身に言っているのだろうか。
ときめきのルンバ(2024.12.17)
平成21年,詞:水木れいじ,曲:水森英夫,唄:氷川きよし
「教えてほしい 涙の理由(わけ)を 僕でいいなら そばにおいでよ」と始まる。
詞は全体的に演歌の詞と言ってよい気もするが,曲がルンバなのでもちろん演歌ではない。とはいえ,私がルンバの何を知っているかというと何も知らない。昭和36年に西田佐知子が唄ってヒットした『コーヒールンバ』の記憶がある程度だ。まあ,文献上では昭和23年に二葉あき子の『さよならルンバ』,昭和26年に高峰三枝子の『情熱のルムバ』などがあることは知っているが,サンバやタンゴなどに比較するとはるかに馴染みが薄い。
歌の最後にある「愛してルンバ 恋してルンバ ときめきのルンバ」は印象的。
はつ恋(2022.12.27)
平成21年,詞:福山雅治,曲:福山雅治,唄:福山雅治
「この想いが君を 苦しめてしまうとしても 傷つけてしまうとしても 君が欲しくて」と始まる。
ボーッと聞いているとよく解らないが,福山があまりにも思い入れを込めて歌っているので少し心を込めて聴いてみると,歌詞の中にいろんな状況のヒントがある。「たがいに手に入れた 新しい幸せ」というのはそれぞれの家庭ということのようだ。「友達ではいられないことも 恋人には戻れないことも」というのは今ではそれぞれに家庭があるからだ。
「また ひとり読み返してる 誕生日に君がくれた手紙」。そこに書かれている「ささやかな君の夢が」僕の「胸を掻きむしる」。あのとき僕が行動に移すべきだったのに。
「どんなに大切でも 言葉にもカタチにもできなけりゃ やさしさなど無意味さ」と今更後悔しても遅い。
「叶わぬけれど かけがえのない想いを ひとり抱きしめて生きるよ」「この真心を 永遠のはつ恋と呼ばせて」という歌。
結局,「はつ恋」というのはこれまで経験したことのない状況で,どのように行動すべきか解らないまま時が過ぎ,後から後悔するものだということか。
BANDAGE(2024.3.23)
平成21年,詞:小林武史,曲:小林武史,唄:LANDS
「青い空の中 飛行機雲が 白い線を引いた 埋められないが 漂えないが 切ないままだが」と始まる。
「そして単純なビートじゃなく スパイラルの軌道で上がってく きみの手をとっていく」「胸を張った」「空見上げた」などと上昇イメージの詞はあるのに、曲も歌唱もどんどん沈み込んでいくようだ。「BANDAGE」がどのような意味なのかも解らず,この曲だけでは完結しておらず,要は映画を観ろということなのだろう。
東宝系の映画『BANDAGE バンデイジ』(赤西仁,北乃きい)主題歌。
KAT-TUNの赤西がLANDS名義でリリースした曲。
ひまわり(2022.1.14)
平成21年,詞:遊助,曲:N.O.B.B.,唄;遊助
「青い空と雲 太陽をつかまえんぞ 君がいるから俺は笑う」と始まる。
「悲しいお別れも 最高の出逢いも ココに生まれた奇跡 LALA ありがとう」と皆がこのような想いで生きているなら世界は平和でハッピーなのだが。このような心を持てるということは「どんな時だって微笑んでくれてた “あなた”は俺の宝物!」と言えるのは,大きな愛に包まれていたからだろう。
強く感情を揺さ振られるわけではないが,心がホンワカと温かくなる詞。曲は当然昭和の曲ではなく平成の曲。
遊助の本名?は上地雄輔。
Believe(2021.4.26)
平成21年,詞:100+・Rap詞:櫻井翔,曲:100+,唄:嵐
「It’s a brand new world」とあり,「どこまで行っても 追い越せない」と始まる。
早すぎて私の耳はついて行けない。ラップ部以外で速くない箇所もあるのだが,そこでも伴奏のリズムはアップテンポなので,このリズムに引きずられて歌詞を聞くことが出来ない。
歌詞が聞き取れないと書いたが,歌詞を読んでも理解できない。
実写映画『ヤッターマン』の主題歌。映画は松竹と日活の共同配給で,ヤッターマン1号を櫻井翔が演じている。深田恭子がドロンジョを演じることが話題になっていた。元は昭和52年からフジテレビ系で放映されたテレビアニメ。
映画でも観ていれば少しは理解できるのかも知らないが,映画自体を理解できない可能性もある。世代が違うとしか言いようがない。
FIREWORKS(THE HURRICANE〜FIREWORKS〜)(2022.6.15)
平成21年,詞:michico,P-CHO,GS,KUBO-C,TOMOGEN,曲:T.Kura,唄:EXILE(Vo: ATSUSHI,TKAKHIRO,NESMITH,SHOKICHI)
「It’s SUMMERTIME! EXILE’s main job in to rock this world」と始まる。
途中から日本語の歌詞も入り,日:英=6:4程度ではないかと感じるが,これは歌詞を見てのことであり,聴いただけではさっぱり聞き取れない。
花火の歌のようだが,聞き取れないので何が言いたいのか解らない。曲に関しては,若干うるさく感じるところもあるが,それほど嫌いなわけじゃない。何となく未来の盆踊りの曲のようで単調なリズムに身をゆだねるのは悪くない。
ふたつの唇(THE MONSTER〜ふたつの唇〜) (2023.7.23)
平成21年,詞:Kiyoshi Matsuo,曲:Jin Nakamura,歌:EXILE
「君との時間だけが本当の自分 服を脱ぎ捨てたのは心」と始まる。
「本当の自分」とは別に『かりそめの自分』がいるかのような冒頭は気に入らないが,途中からは映像を見るように解り易い歌。「誰も生まれて来る星 選ぶことはできない でも今ここで君と出会えた」以降はレディースコミックのコマ割りのように歌詞が進む。もっとも私はレディコミは読んだことがないが。(少女漫画なら『ベルばら』の頃,山本鈴美香とか美内すずえ・・・女フレ・別マ・花ゆめなどを読んだ。)
「そんなに自分を責めないで うつむいた顔を上げてごらん 泣き顔よりも笑顔のほうが 君にはよく似合うはずだから」など顎クイの絵が目に浮かぶ。
フジテレビ系ドラマ『東京DOGS』(小栗旬,水嶋ヒロ,吉高由里子ほか)主題歌。
マイガール(2021.8.11)
平成21年,詞:Wonderland,曲:多田慎也,唄:嵐
「どんな言葉を使えば もっと心通じ合えたかな」と始まる。
テレビ朝日のドラマ『マイガール』(相葉雅紀)の主題歌。
「ありがとうの想いを伝えたいよ そっと君のもとへ 遠く離れてしまっても 思い出に満ちた未来へ」と今では会うこともかなわないらしい。
ところで「変わらずに君は生きてる 胸の中で」とか「瞳(メ)を閉じれば 君と過ごしたあの季節が思い浮かぶ」などには若干の違和感を持つ。例えば,生きてるのは胸の中ではなくて記憶の中ではないのかとか,閉じるのは瞳でなくて瞼だろうなどと思ってしまうのだ。音としてはメヲトジレバなので違和感はないのだが。
まあ,『胸の中に生きる』などはほとんど違和感がないし,『瞳を閉じる』という表現もそのうちに違和感を持たなくなるのだろう。いまはまだ,『瞳孔が開く』の対表現ではないかなどと感じてしまう。
MY LONLEY TOWN(2024.4.27)
平成21年,詞:稲葉浩志,曲:松本孝弘,唄:B’z
「明かりの下に集まったなら 笑い語り合う仲間 でもきっと 誰も互いのことを わかりあうのは不可能」と始まる。
「人はバラバラな生き物 それをわすれちゃいけない」と続くのでそのような歌かと思うと,「いつの日か あなたと 会えるなら それは 素晴らしい事件」と微妙に修正が入る。
「誰かとわずかに共鳴できることを なんとか見つけ出して かろうじて繋がる」とニヒリズムからの脱却を目指してはいるようだ。「人はバラバラな生き物」という認識が根底にあれば,自己中心主義では他人と繋がることが困難だとわかるだろう。しかし,自己中心主義に陥って気づかないことも少なくない。
また君に恋してる(2022.9.28)
平成21年,詞:松井五郎,曲:森正明,唄:坂本冬美
「朝露が招く 光を浴びて はじめてのように ふれる頬」と始まる。
「また君に恋してる いままでよりも深く まだ君を好きになれる 心から」と印象に残る詞とメロディー。このようなのが本当の歌だと思うが,このように思うのは年寄りの証拠かもしれない。
ビリー・バンバンの曲(平成19年)のカバー。
ビリー・バンバンを聴くとフォークだ。サビの箇所以外はビリー・バンバンの唄のほうが曲に合っているようにも思うが,サビは演歌っぽく作られており,坂本に軍配を上げたい。フォークと演歌のコラボは成功している。
Merry Christmas(2025.5.13)
平成21年,詞:藤原基央,曲:藤原基央,唄:BUMP OF CHICKEN
「嬉しそうな並木道を どこへ向かうの すれ違う人は皆 知らない顔で」と始まる。
長い散文の詞なのだが,どうも私の現代文の読解力がかなり落ちているようで状況が掴めない。
「いつもより ひとりが寂しいのは いつもより 幸せになりたいから 比べちゃうから」という状況なのだろうとは思うのだが。
タイトルの「Merry」は「楽しい」とか「愉快な」というような意味だと思うのだが,詞の内容のどこが楽しいのか私には理解できない。
ひょっとしたら『Good Morning』を『良い』『朝』と分けないように「Merry Christmas」も一続きの言葉なのかもしれない。
約束(2024.8.9)
平成21年,詞:浅利進吾,曲:加藤裕介,唄:KinKi Kids
「まだ,誰も知らない 揺らぐ心の行き先 君の髪をそっと撫でる 何かを確かめたくて」と始まる。
いろいろ経緯があるが,結局「だけど君は綺麗になる 僕のいない場所で 僕は今日も 目を閉じて 気付かないフリをする …痛むから」という結末のようだ。気付いた後どうしようというのだろう。私には手に余る問題だ。その後の進展を教えて欲しい。
優しい光(THE HURRICANE〜FIREWORKS〜)(2022.7.21)
平成21年,詞:ATSUSHI,曲:春川仁志,唄:EXILE
「優しい光がそっと僕を照らしてる」と始まる。
「君の中の孤独を照らす 優しい光になりたくて」というのは君の中に孤独を見つけたのだろう。「君は僕の孤独を照らす」と僕は君といると孤独ではないということだから,想いは一方的なものか。「いつもいつも僕の事だけを そっと照らしてくれたね」とあるので,その上過去のことのようだ。
どうも,男性の方がロマンティストで過去を引きずるようだ。
Loveless(2023.11.4)
平成21年,詞:荘野ジュリ,曲:Jin Nakamura,唄:山下智久
「もう なんとなくわかってる 君がうつむくわけを 別れを切り出せずにいるんだよね」と始まる。
「二人の想いは 今 離れていく」という歌。「違う恋に 出会ってしまった君を つなぎとめる言葉も 見つからない」
状況は解った気がする。しかし,この状況が「Loveless」なのだろうか。私にはこの英語に対応する日本語が解らないのでタイトルのニュアンスが感じ取れず,全体としての意味がぼやけてしまう。私がタイトルをつけるとしたら「less」を付けない「love」にするのではないかとも思うが。英語は母国語ではないのでニュアンスが解らないので結局英語のタイトルは付けないだろう。
RIVER(2024.7.5)
平成21年,詞:秋元康,曲:井上ヨシマサ,唄:AKB48
センターは高橋みなみと前田敦子。
「AKB〜! 48!」という掛け声(?)から始まる。
歌らしいのは「前へ進め! (Got it!) 立ち止まるな (Got it!)」と始まる。「川を渡れ!」という歌。
「失敗してしまっても 流されてしまっても やり直せばいい 弱音はくなよ 夢にしがみつくんだ 願い 叶う日が来るまで」という歌。
オリコン週刊シングルチャートでグループ初の1位。この頃はまだ『AKB48ネ申テレビ』などで売り出そうとしていた最中か。ここまでは『夕焼けにゃんにゃん』と同じ手法のように感じるが,その後の『総選挙』が支持者の爆発的増加に寄与したのだろう。
RESCUE(2021.12.12)
平成21年,詞:ECO・JOKER,曲:Shuisui・Tord Backstrom/Bengl Glrell・Jan Nilsson,唄:KAT-TUN
「I don’t wanna cry alone」と始まるようだが私にはよく聞き取れない。しかし,このフレーズは何度も繰り返されるので次第にそのように聞こえるようになる。歌詞の多くは英語で,日本語の箇所もあるのだが,単語中の変なところが伸ばされたり切られたりで,聞いているだけでは日本語と解らないうちに英語部分に変わってしまう。歌詞を見ながら聞いてようやくこのようなことを歌っているんだということがわかる程度。従ってこれは私にとっては歌詞から意味が理解できず,音楽ではあるが歌ではない。
まあ,曲としてはBGMとして流れていてもいいかとは思う。
TBS系のテレビドラマ『RESCUE〜特別高度救助隊』(中丸雄一,増田貴久ほか)の主題歌。
浪曲一代(2024.11.3)
平成21年,詞:松井由利夫,曲:水森英夫,唄:氷川きよし
「那智の黒石 心を込めて 磨けば深みも 艶も出る」と始まる。
「上っ面では 判ったつもり つもりじゃ通らぬ 芸の道」と兄弟で修業を続けているようだ。「兄が合の手 弟が語る 義理と人情の 合わせ技 夢の花道 晴舞台」と最後は突然「晴舞台」のようだが,途中の情景は私にもよく解る。
ONE DROP(2022.3.5)
平成21年,詞:SPIN,ラップ詞:JOKER,曲:t-oga・M.U.R.,唄:KAT-TUN
「BYE-BYE 孤独な日々よ BYE-BYE 遠く過ぎた日よ」と始まる。
この「BYE-BYE」は「BYE-BYE もつれた糸を BYE-BYE 過去の過ちを」のように何度も登場する。ここで紹介した前者では「孤独な日々」や「遠く過ぎた日」に呼びかけているというか,これらに対する挨拶だろう。自分が離れていくイメージだ。しかし後者では「もつれた糸」や「過去の過ち」は目的語で「BYE-BYE」は動詞として使っているようだ。私の世代だと「BYE-BYE」を動詞として使うには「BYE-BYEする」としたように思うが。
この歌詞から感じることは,BYE-BYEしたいと思ったらBYE-BYEできるというお気楽な考えだ。簡単にBYE-BYEできぬこともいろいろあることを知るべきだ。
タイトルの「ONE DROP」は歌の最後にある「ONLY LONELY YOUR TEARDROP」のことだろうが,「TEARDROP」の理由も自分に都合よく解釈しているのではないか。
私には,自己中心者の歌に聞こえる。
歌詞が心情描写に偏り,状況がよく把握できないので以上のような感想になるのかもしれない。
I Wish For You(2023.5.14)
平成22年,詞:michico,曲:T.Kura・michico,唄:EXILE
「いつでも君のためにI wish 幸せを願う事こそが愛」と始まる。
歌詞は平成的で個々のフレーズは解るような気がするが,全体としてはよく解らない。
「夢を見れば恋をすれば 誰にでも悩める日が来るから」というのが主題なのだろうか。「I wish, I wish, I wish for you」と言うのが何度も何度も出て来るのでこれが主題なのだろうが,英語に弱い私には意味が理解できないのでお手上げだ。「wish for」で『欲する』という意味になるらしいので,『君を欲する』というのかともおもうが,そうすると「君のためにI wish」との関係が解らなくなる。
要するの私のような者のために作られた歌ではないということらしい。
ありがとう(2024.4.26)
平成22年,詞:水野良樹,曲:水野良樹,唄:いきものがかり
「“ありがとう”って伝えたくて あなたを見つめるけど 繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受けとめている」と始まる。
「でこぼこなまま 積み上げてきた ふたりの淡い日々は こぼれたひかりを 大事にあつめて いま輝いているんだ」「“あなたの夢”がいつからか“ふたりの夢”に変わっていた」ということで二人の歴史が何となく理解できる。
「あなとのこれからを わたしは 信じているから “ありがとう”って言葉をいま あなたに伝えるから」と一言でいえばハッピーソングだ。
NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(松下奈緒,向井理)主題歌。
「ありがとう」〜世界のどこにいても〜(2025.3.27)
平成22年,詞:森若香織,村野直球/亜美,曲:STEVEN LEE,唄:Hey! Say! JUMP
「(We say… Oh… ありがとう) Hey! セカイはイチ・二・サンキュートなキミを載せて Hey! セカイのアシタ アサッテ シアサンテに続くよ」と始まるようだ。
恐らく関東方言なのだろう。三重方言では『アシタ アサッテ ササッテ シアサッテ ヤノアサッテ』となるのだが。
いずれにせよ,歌詞中のカタカナ語が解り難い。「ダンケシェーン」とか「グラシアス」をはじめとして,「ありがとう」の意の外国語を多数並べてあるような気もするが,「シェイシェイ」とあるのは『謝謝』のことだろうか。私が習った北京語とは違うような気がするのだがどこの言葉なのだろう。どうも歌詞は意味を伝達しようとはしていなくて,雰囲気だけを伝えようとしているのではないか。
Intoxication (XIAH) (2023.11.3)
平成22年,詞:Junsu,曲:Junsu, 唄:XIAH junsu
「come on…」と繰り返した後で,「指から絡めて身体中まで 秘密の蜜を見つけてく 滴(したた)る月灯り消した下で 揺れる声に息so beautiful」と始まる。
歌詞は大部分英語で,ところどころ日本語が入る。歌詞を見ると平易な英語だが,私の英語力では聞いても理解できない。理解できないから歌として聴くのではなく,音楽として聴くことになる。声を楽器の一つとして聴けばもう少し音量を上げてもいいのではないか。曲もやや単調に聴こえる。
Onaraははずかしくないよ(2024.5.30)
平成22年,詞:オークラ,曲:坂本秀一,唄:はんにゃ,フルーツポンチ(オンナラブリー)
「ねえ君 オナラがまんしなくていいんだよ オナラはずかしくないよ 恥ずかしがらずにパぺピプー はずかしがってちゃダメピプー 女の子だってでるときゃ出るのよ パピプぺプープープープー」という雰囲気の歌。
はんにゃとフルーツポンチがメイン司会をしていたテレビ東京系の子供向けバラエティ番組『ピラメキーノ』から誕生した歌。はんにゃ金田扮する『さとプー』,仲村美香扮する『みかプー』,近田祐理子扮する『ゆりプー』からなるユニット『オンナラブリー』が唄っている。
Going! (2022.9.27)
平成22年,詞:ECO,Rap詞:JfKER,曲:Shusui/Sakoshin,唄:KAT-TUN
「Goin’ Yeah! Just Goin’ Yeah! Right Now We’re Goin’! Everybody Goin’ For Dream! 同じ夢を」と始まる。
「力の限り走る君が 世界の壁を壊してく」「始まりは一歩 踏み出そうLet’s Goin’」というのはテーマなのだろう。しかし歌詞に英語が多用されており,簡単な英単語レベルとはいえ,その都度私の思考は中断され,英語脳にスイッチを切り替えているうちに日本語になってしまっており,唄についていけない。Rapの部分が全く聞き取れないことは言うまでもない。私にとってはこの曲は曲ではあるが歌ではない。
日本テレビ系『Going! Sports & News』の初代テーマソング。
GO! GO! MANIAC(2025.5.12)
平成22年,詞:大森祥子,曲:Tom-H@ck,唄:放課後ティータイム
「やばい 止まれない 止まらない 昼に夜に朝にsinging so loud」と始まる。
アップテンポな曲で,歌詞は日本語のようだが私の耳には入らない。平成のこのような歌を聴くことは私には無理なようだ。
TBS系アニメ『けいおん!!』の前期オープニングテーマ。
「放課後ティータイム」はこのアニメの登場人物である平沢唯,秋山澪,田井中立,琴吹紬,中野梓のバンドユニット。実際に唄っているのはそれぞれを演じている声優の豊崎愛生,日笠陽子,佐藤聡美,寿美菜子,竹達彩奈。
さくらガール(2023.7.22)
平成22年,詞:ヒロイズム・Hacchin’Maya、曲:ヒロイズム,唄:NEWS
「さくら」と一声あり,「さくらのような 君でした 春のような 恋でした」と始まる。
「儚いから 綺麗なんだってさ」,「いつまでも 続いてゆくと そんな気がしてた」と昔から馴染みのある状況。ということで詞には抵抗感無しだが,曲は平成らしく騒々しい。
桜の栞(2022.5.10)
平成22年,詞:秋元康,曲:上杉洋史,唄:AKB48
「春のそよ風が どこからか吹き 通い慣れた道 彩りを着替える」と始まる。
「桜の花は 別れの栞」。要するに卒業ということだ。私が子供の頃は桜の季節というと入学式だったが,いつからか卒業式になった。地球温暖化の影響かもしれない。
「桜の花は 心の栞 輝いた青春の 木漏れ日が眩しい」などの歌詞は昔なら文部省とかPTAが推薦しそうな歌。実際,この曲は合唱曲としてアレンジされており,学校で教えられたこともあるらしい。
東京テレビ系ドラマ『マジすか学園』(前田敦子)の主題歌。このドラマは秋元康の原作・企画でAKBのほかSKEやSDNのメンバーなども出演している。
センターは高橋みなみと前田敦子。
少年(2023.4.10)
平成22年,詞:福山雅治,曲:福山雅治,唄:福山雅治
「熱く胸焦がした 負けない正義のヒーロー そんな風に生きてないけど」と始まる。
「『本当の自分』だけを ずっと探していた 何が『本当』かわからないまま」。ここまで判って,なぜ自分の甘さに気づかないのだろう。『本当の自分』を探すと言いつつ,現実から逃避しているだけであることに。
全体としては,少年が歌った歌か,少年時代を回顧して歌った歌かよく解らない。「生きることの 美しさと 儚さを知る そのとき この痛みは やがて明日を唄うよ 僕の歌を」と終わるが,結末はまだわかっていないようだから,少年の歌なのだろう。「生きることの 美しさと 儚さを」知ったのなら,回顧の歌なのだろうが。
三味線旅がらす(2023.6.17)
平成22年,詞:松井由利夫,曲:水森英夫,曲:氷川きよし
「流れ長脇差(ながどす) 撥(ばち)に替え 三味線(しゃみ)を抱き寝の 渡り鳥」と始まる。
絵を眺めるような歌。情景はよく解るが,何が言いたいか私には解らない。絵を見て何かを感じ取るというのが聞き方なのだろうが,私には難しい。
それに,昔は,何かの修行に出たのに落ちぶれてやくざになるという話が多数あっただが,これは更生したのだろうか。
This is love(2022.6.14)
平成22年,詞:LOVE PSYCHEDELICO,曲:LOVE PSYCHEDELICO,唄:SMAP
「そうさ今の君がlove 空に似合うのさ君のsmile ごらんホラ今君の明日がbright」と始まる。
私の体調が悪いからか,唄が全く頭に入ってこない。短いとはいえ英単語が頻繁に挿入されているからかもしれない。ラップ風の箇所は全く聞き取れない。私が時代に取り残されつつあるのだろう。
フジテレビ系のバラエティ『SMAP×SMAP』の9番目のテーマソング。
CHANGE UR WORLD (2022.12.26)
平成22年,詞:Laika Leon・ECO,ラップ詞:JOKER、曲:Andreas Johansson, 唄:KAT-TUN
「BLUE SKY 吹き抜ける風に U FLY 何を見る?」と始まる。
「飛べるだけ飛べばいいさ 何もかも脱ぎ捨てて 止まる場所なんてない 戻れない」「この世界を変えてみようか」という歌。夢をもつのはいいのだが,、地に足がついていない印象を受ける。歌詞に英語が入っているのも私には軽薄としか感じられない。多くは日本語なので日本語を解しないリスナーの為とは思えないし,英語でなければ表現できないフレーズとも思えない。ここで少し英語でも入れたらカッコイイだろうくらいの思いしか感じられない。
最終的には「この未来を 変えてみようか」とか「この世界を 変えてみようか」などと言っているが,どう変えようというのかが語られておらず,恐らくは確固たる目標は無いのだろう。現状を変えたいという思いだけで現状を破壊すれば,必ず良い方へ変わるという証明でもあればいいのだが。何らかの変革を志すなら,その理想を掲げるべきだろう。
日本テレビ系『Going! Sports & News』のテーマソング。
チャンスの順番(2021.12.11)
平成22年,詞:秋元康,曲:小西裕子,唄:AKB48
「チャンスの順番 次は君に来る どんなに負けてても 今度は勝ちに行こう」と始まる。
「たとえビリでも焦ることはないさ どこかで風が吹いたら追いつき追い越せる」
このような考えは戦後,教育界の一部から出てきたように思う。まあ,相手によってはこのように言うことで効果がある場合もあるだろうが,これを一般論としてはいけないのではないか。昭和の時代はスポ根漫画などもありバランスが取れていたように思うが,平成になると『ナンバーワンになれなくても オンリーワンになればいい』1)などと向上心がどんどん失われてきて,それを是とする風潮になってきている。この風潮が平成時代の経済低迷の一因でなければよいのだが。もちろん,経済だけが全てでないという意見があることは理解する。令和になり,平成の成果としてノーベル賞受賞者が増えたりするのだろうか。
PSP用恋愛シミュレーションゲーム『AKB1/48アイドルと恋したら…』のテーマソング。
1) 「世界に一つだけの花」(平成15年,詞:槇原敬之,曲:槇原敬之,唄:SMAP)
Dear Snow(2022.1.13)
平成22年,詞:伊織・ISHU,曲:大島こうすけ,唄:嵐
「鮮やかに染みついた 愛おしい面影」と始まる。
「雪はただ静かに まるであなたのように」という詞から,タイトルが「Dear Snow」となっているのだろう。「手で触れればきっと消えてしまうから このままで ひとり 目を閉じ あなた感じる」ということで「永遠に叶わない それでも愛しい人よ」という歌。
映画『大奥』(二宮和也,柴咲コウほか)の主題歌。『大奥』に関する多くの映画等とは違い,これはよしながふみ作の漫画『大奥』が原作で,男性だけが罹患する疫病のせいで男性数が激減し,女性の征夷大将がいた(空想上の)江戸時代,江戸城に希少な男性を集めた大奥が作られていたころの話である。便宜上『大奥<男女逆転>』などと表されることもある。
将軍役は柴咲コウだが,大奥に上がる二宮和也の幼馴染役を堀北真希が演じている。
to be free(2022.3.4)
平成22年,詞:Soluna,曲:Samuel Waermo・October,唄:嵐
「流れる雲に憧れた僕ら 遮るものなど何ひとつない」と始まる。
個々のフレーズに理解困難なものはあまりないように思うのだが,全体が頭に入らない。もちろん心にもだ。
「渇いたまま僕らは駆け出したんだ ごまかせない心に気づいたから 何も飾らず そのままで」というフレーズが何度も登場するので重要なフレーズなのだろうが私にはどのような状況なのか理解できない。
嵐といえばこの時代の最大のヒットメーカーだと思うのだが,私には嵐の歌の多くが理解できない。実は昭和の終わりごろからこの傾向はあり,小室哲哉,浜崎あゆみ,宇多田ヒカルなど私にはついていけない。加齢のせいだろうか。
時ヲ止メテ(2023.8.26)
平成22年,詞:井上慎二郎,曲:藤谷一郎,唄:東方神起
「急ぐように 夏の星座たちが ビルの谷間に 傾いて隠れてく」と始まる。
「時ヲ止メテ ずっと君の そばにいたい」ということだが,現時点で時を止めたいのかあるいは過去のある時点で止めたいのかよく解らない。「あの頃の 僕たちは 『二人の恋は変わらない』と信じてた」というのは変わってしまったということではないのか。どうも時制が混乱しているようで,それが気になって心から歌に入り込めない。
また,何となく口先だけで唄っているように感じる。
最後は「永遠だけ… 信じてた」と終わるが,これも信じてたのに裏切られたという雰囲気を漂わせている。この状況で「時ヲ止メ」ても仕方ないのではないか。
Troublemaker(2021.7.15)
平成22年,詞:H.Suzuki,曲:Masashi Ohtsuki,唄:嵐
「色とりどりのマスクかぶって 偽りのキャラを演じきって」と始まる。
ノリの良い曲だが歌詞の意味は不明だ。一つのフレーズから次のフレーズに移る根拠が解らない。何らかの連想で次のフレーズがでてきたのだろうが,どのような連想が働いたのか解らないのだ。私などには仏教のお経や神道の祝詞のほうが理解できる。若い人はこの歌の方が理解できるのかもしれないが。
例えば「Are you ready? 完璧なんてない sweet sweet 最大級のSoul do it! do it! 単純なくらい はじけろMoving now! Moving now!」など「はじけろ」がメッセージのように感じるが,他の言葉は「はじけろ」とどのような関係にあるのだろうか。
虹色のバイヨン(2024.8.8)
平成22年,詞:水木れいじ,曲:水森英夫,唄:氷川きよし
「逢いたくなったら 夜空に呼んでみて いつでも夢で 戻ってくるからね」と始まる。
「バイバイ バイヨン 離れていても バイバイバイヨン 心はひとつ…」など昭和っぽい。「帰ってくるから 虹色のバイヨン」などもそうだ(曲も含めて)。
「バイヨン」に関しては何も知らないが,少し調べてみるとカンボジアにある遺跡の名に「バイヨン」というのがある。他にはフランスに似たような名の都市があるが,それ以外にそれらしいものは見つけられなかった。要するに想い出の場所の名というように解釈していいのではないだろうか。
HAPPY(2024.9.22)
平成22年,詞:藤原基央,曲:藤原基央,唄:BUMP OF CHICKEN
「健康な体がいい 大人になって願う事 心は強くならないまま 耐えきれない夜が多くなった」と始まる。
「悲しみは消えるというなら 喜びだってそういうものだろう 誰に祈って救われる つぎはぎの自分を引き摺って」と,思春期の疑問のようだ。明治時代なら『萬有の眞相は唯だ一言にして悉す,曰く「不可解」』(藤村操)というような結論に陥るかもしれない。明治時代なら長い詩にするにしても定型詩になりそうなのだが。
残念かどうかは解らないが平成のこの歌は自由詩だ。自由詩ではあるが,対比表現を駆使し,思春期の哲学的思索を表現している。
対比は「少年」と「少女」,「終わる」と「続く」,「悲しみ」と「喜び」など多数ある。それぞれの言葉が置かれた位置が離れているが,これは散文なので仕方ないのかもしれない。
哲学的思考は負のスパイラルに陥る傾向があるように感じるが,この歌では「悲しみは消えるというなら 喜びだってそういうものだろう」とあり,しばらくして「消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう Happy birthday」と負のスパイラルから脱出している。
果てない空(2021.10.8)
平成22年,詞:小川貴史,曲:オオバコウスケ,唄:嵐
「泥まみれの毎日だけど いまさら悩んだりはしない」と始まる。
フジテレビ系ドラマ『フリーター,家を買う。』(二宮和也)の主題歌。
「飛べない自分を変えていこうか 踏み出して何度でも やり直そう 力強く」とか「積み重ねた言い訳より ありのままを信じてみよう 嘘だらけの幸せより 素顔のまま微笑んでいよう」と倫理か道徳の教科書風のテイストだ。品行方正を具現化した歌を唄っていれば,薄くはあっても全国民的支持を得るだろう。世の中にはワルぶった歌を唄う歌手もいるが,こちらにつくのはコアなヘビーファンだろう。ジャニ―喜多川の方針は,誰もがファンだと公言できるアイドルの育成だったに違いない。SMAPと嵐が品行方正方針で最も成功したグループだろうが,今ではどちらもない。
瞳のスクリーン(2023.1.30)
平成22年,詞:村野直球,曲:馬飼野康二,唄:Hey’ Say’ JUMP
「瞳の中映る世界 あふれそうなカナシミでも 僕たちはもう 逃げ出さないさ」と始まる。
「希望をぎゅっと,ぎゅっと握って 願い叶うと信じていくのさ」とか「迷い,迷い,迷って それでも 夢を,夢を,夢見て 想い届くと信じていくまで」などというのが平成の若者の想いだということは感じられる。しかし私には何となく違和感があり全面的には共感できない。「願い叶う」とか「想い届く」などと思うに至った思考の過程が感じ取れないからかもしれない。
日本テレビのドラマ『左目探偵EYE』(山田涼介)主題歌。
Beginner(2021.5.20)
平成22年,詞:秋元康,曲:井上ヨシマサ,唄:AKB48
「昨日までの経験とか 知識なんか荷物なだけ」と始まる。
「支配された鎖は引きちぎろう」とのアジテーションだ。「何も知らなくていい」と。
「何もできない すぐにできない だから僕らに可能性があるんだ」と開き直っている。
確かに経験や知識が役に立たない場合は少なくない。しかし経験や知識なしで一流の仕事が出来るのはごく限られた天才だけだ。天才の陰には多くの凡人が居る。凡人には経験や知識が必要だ。
AKB48のメンバーは秋元がその才能を認めているのだろう。だから「初めから 簡単に 上手くは行かねえ」「どうにかなるさ」と言っている。メンバーの多くはどうにかなるのだろう。しかしメンバーにすら入れなかった者を,最後に助けてくれるのは経験や知識ではなかろうか。
まあ,夢を持たせるという意味ではいいのかも知れないが。夢を売るための商売トークではないかと感じてしまう。
ピラメキたいそう(2024.7.4)
平成22年,詞:オークラ,曲:坂本秀一,唄:はんにゃ,フルーツポンチ(オンナラブリー)
はんにゃとフルーツポンチがメイン司会をしていたテレビ東京系の子供向けバラエティ番組『ピラメキーノ』から誕生した歌。唄っているのはピラメキオールスターズ。というのが概要なようだ。
「ピラメキたいそう」には「フルーツポンチが解決!」や「はんにゃが解決!」などのバージョンがあり,番組内のコントにあわせて種々の替え歌がある。「はんにゃが愛決!」バーションの歌詞の一部を例として挙げる。
「全国のみんな ピラメキたいそう始まるよ ピラピラピーラー ピラピーラー ピラピラピーラー ピラピーラー ピラーメ ピラメキ ピラピーラー ピラーメ ピラメキ ピラピーラー」と始まる。このあとがバージョンによって異なるのだが,「私はどうすればいいのですか?」というような問いかけで終わり,続いて全バージョン共通の「こまったな こまったな ホントにこまったな ねー ピラメキたい ピラメキたい かいけつほうほう ピラメキたい」というように続いて行く唄。
Fighting Man(2024.3.22)
平成22年,詞:zopp・真部小里,曲:R・O・N,唄:NEWS
「簡単に出来たんじゃ 何にも意味なんてない トレースした人生はNo good 散々な状況に 何回もブツかんなきゃ 答えなんか見つかりゃしない」と始まる。
「感慨なんかにふけって 後悔なんてしないで 前方だけ見て進めばいいさ」「ノリで行けばいいんじゃない?」「常識なんて 壊してナンボの壁って気づいて」。
平成人には前を向いて進もうという人間が少ないからこのような詞ができるのだろうか。「ノリ」だけで行く人間ばかりが増えて大丈夫なのだろうか。ひょっとしたら明治維新を実現した若者たちも,このような若者たちであったのかもしれない。しかし,壁に跳ね返され,歴史に残らぬ若者も多数いる。
Family〜ひとつになること(2024.2.16)
平成22年,詞:堂本剛,曲:堂本光一,唄:KinKi Kids
「世界にはどれだけの数の 家族がいるんだろう なに気ないこころの独り言は 青空を妙に熱くさせた」と始まる。
「地球からどれほどの人が 火星へいくのだろう なに気ない未来の夢話は」などというSFのようなフレーズは必要ないのではないか。「愛を知る為に 愛を捧げる為 ぼくらは生まれた… つよい光りさ」でいいじゃないか。
「世界にはどれだけの数の 別れがあるのだろう 絶え間ない命のさよならが 毎日を電波を赤くさせる」。なぜ,こんなフレーズをいれるのだろう。こんなのがなければ結婚披露宴で唄えるのに。
「Family… きみがいるから Family…ひとつを生きること」これだけでいいんじゃないのか。
Brave Song(2025.2.12)
平成22年,詞:麻枝准,曲:麻枝准,唄:多田葵
「いつもひとりで歩いてた 振り返るとみんなは遠く それでもあたしは歩いた それが強さだった」と始まる。
「行く先には崖が待ってた それでもあたしは歩いた 強さの証明のため」と強い女の子の歌だ。
それが「いつか人は独りになって 思い出の中に生きてくだけ」「いつかみんなと過ごした日々も忘れてどこかでいきてるよ」とこの辺りから私の理解はついて行けなくなる。「その時はもう強くなんかないよ 普通の女の子の弱さで涙を零すよ」と。なぜこのように終わるのだろう。結局私にはよく解らない。
テレビアニメ『Angel Beats!』エンディングテーマ。
BREAK OUT! (2022.8.23)
平成22年,詞:masumi・H.U.B,曲:masumi,唄:東方神起
「I keep praying don’t forget it baby we keep the faith eternally」と始まる。歌詞を見るとこの後日本語になるのだが,私には何を言っているのか聞き取れない。聞き取れる箇所もあるが,声が小さいというのか伴奏が大きいというのか,声が聞こえないのだ。これは編曲者の責任かもしれないが,声が聞こえない以上,私にとっては歌ではない。
NHKドラマ『とめはねっ!鈴里高校書道部』の主題歌。ドラマ原作は週刊ヤングサンデーやビッグコミックスピリッツに変則連載された河合克敏の漫画。
ヘビーローテーション(2021.6.16)
平成22年,詞:秋元康,曲:山崎耀,唄:AKB48
「I want you! I need you! I love you! 頭の中 ガンガン鳴ってるMUSIC ヘビーローテーション」と始まる。
「人は一生のうち 何回愛せるのだろう?」と歌っている。嵐1)も『何度 人を好きになれるのだろう?』と歌っているが,昭和の歌ではこのような詞の記憶はない。このような疑問は平成の特徴だろう。恐らく,昭和に比べて平成は恋愛のハードルが下がり,生涯恋愛回数が増えたのだろう。
いまは「いつも聴いてたfavorite song あの曲のように ずっと 繰り返して 24時間 君だけリクエスト中」「ドンドン近づくその距離に MAXハイテンション」という歌。24時間,君のことだけを考えているという訳だ。
この曲のリリース前,『AKB48 17thシングル選抜総選挙』が実施され,21名が選抜メンバーとして選ばれた。そのうち12名がメディア選抜として選ばれ,フロントメンバーとなった。このときセンターに選ばれたのが大島優子である。これ以後平成30年までAKB48選抜総選挙が行われる。
なお、総選挙で選抜メンバーを決めたのは平成21年が最初で,このときは前田敦子が1位だったが総投票数は3,000票のレベルだった。それが平成22年の投票では30,000票以上となり,平成23年は140,000票ちかくにまで増加し,前田が再び首位を奪還した。
1) 「明日の記憶」(平成21年,詞:平義隆,曲:平義隆,唄:嵐)
蛍(2023.3.6)
平成22年,詞:福山雅治,曲:福山雅治,唄:福山雅治
「ありがとう この街で 僕のこと 見つけてくれて 僕たちは 何もかも 知りたくて 恋をした」と始まる。
ほぼ,僕の思いだけが歌われているが,相手の反応もうかがい知ることができ,「ありがとう この街で 出逢ってくれて 生まれてくれて」という気持ちもよく解る。
日本テレビ系ドラマ『美丘−君がいた日々−』(吉高由里子)主題歌。ドラマの原作は石田衣良の小説,美丘(みおか)。
ポニーテールとシュシュ(2021.9.8)
平成22年,詞:秋元康,曲:多田慎也,唄:AKB48
「カレンダーより早く シャツの袖口まくって」と始まる。
アイドルソングだが,昭和の歌とは少し違う。昭和といっても60年以上あるが,私が高校生だった頃の話だ。小学生の頃,学校から児童だけで泳ぎに行くことは禁止されていたが,内緒で自転車で海水浴に行った。そのくらいの距離に海があったのだ。海は逃げないが,海岸沿いにコンビナートが建設されはじめ,近くの海水浴場は全て遊泳禁止になった。高校生の頃は電車に乗って行かないと海水浴場には行けなかった。もちろん自家用車が乗り回せる高校生はいなかったのではないか。世の中には360tの軽自動車や,500ccクラスの小型車が無いわけではなかったが,ポピュラーではなかった。少し後に1000t級のサニーとカローラが発売されて車社会が始まる。2輪ではホンダのCBシリーズが出ていたように思う。まあ2輪は高校生でも乗っている者はいたが,私は免許も持ってなかった。
そのような事情で,泳ごうと思うと芋の子を洗うような市民プール(海水浴場を潰したので市が作ったのだろう)か水泳部に気を遣いながら高校のプールの一部で泳ぐしかなかった。当時この歌を聴いたら,なにが「ポニーテール」だ。何が「水玉のシュシュ」だと反感しか感じなかっただろう。平成の時代に聴いても,全く共感しない。
世の中の一部しかしらないが,私の周囲ではつき合い未満の異性とどこかへ行くとしたら,山だった。大学生の頃には合ハイ(合同ハイキング)というのが盛んだった。クラブやサークルの資金集めにダンパ(ダンス・パーティ)も良く行われていたが,これらに無縁の者はパチンコか麻雀ということになる。もちろん,数学や電磁気の輪講をやっているグループもあった。
ところで,この歌のセンターは高橋みなみと前田敦子。
秋元は自分の高校生時代にとらわれず。時代と共に成長しているようだが。まあ,勝手にやってくれ。
My Soul, Your Beats! (2024.12.16)
平成22年,詞:麻枝准,曲:麻枝准,唄:Lia
「目覚めては繰り返す 眠い朝は 襟のタイをきつく締め 教室のドアをくぐるとほんの少し胸を張って歩き出せる」と始まる。
「聞こえた気がした 感じた気がしたんだ 震え出す今この胸で もう来る気がした」と「気がした」と正直にかいているのは私の好みのはずなのに,「聞こえた気がした」でなく,「聞こえた」のほうがインパクトが強くていいんじゃないかとも思う。しかしやっぱり聞いていないなら「気がした」と正直に言うほうが私は好きだ。
「震えてるこの魂が 見つけた気がした 幾億の夢のように消え去れる日を 見送った 手を振った ありがとう、と」。うーん。個々のフレーズは理解できる気がするのだが,全体としてはどうなっているのだろう。世代間ギャップを感じる。
ところで,自分自身が使った『気がする』を振り返ってみると結局『気がした』というのおは「聞こえた」り「見つけた」りはしていないということなのだろう。
テレビアニメ『Angel Beats!』オープニングテーマ。
魔法の料理〜君から君へ〜(2024.11.2)
平成22年,詞:藤原基央,曲:藤原基央,唄:BUMP OF CHICKEN
「叱られた後にある 晩御飯の不思議 あれは魔法だろうか 目の前が滲む」と始まる。
子供のころの想い出を,最初は子供の視点で,最後は大人になってから子供の頃の自分に語りかけるように。
タイトルの「君から君へ」は「僕から僕へ」ということなのだろう。この辺りの詩人の感性を理解しない私にはなかなか真似のできないところだ。
もっと強く(2023.9.30)
平成22年,詞:ATSUSHI,曲:華原大輔,唄:EXILE
「いつでも人は悲しみを 避けては通れないけど あいふれた日常の中 幸せを見つけられるから」と始まる。
「今よりもっと強くなる 素直な気持ちで やがていつの日にか ここにいるあなたが心から笑えるように」など,何となく意味が解ったような気がするのだが,完全に腑に落ちたわけではなく,他の箇所との関係も解ったような気だけしかしない。なぜかと考えてみると,各センテンスに主語がないことが関係しているのではないだろうか。旧来の日本語では敬語や男言葉と女言葉の使い分けなどによって主語が省略されても意味が完全に伝わっていた。それがこの歌ではフレーズの意味が曖昧に感じる。
この歌では「あなた」と「僕ら」それぞれ2回しか登場しない。多くのフレーズが誰から誰へのメッセージかが曖昧に感じ,私には全体像が解り難い。
歌詞がゆっくり唄われているのはいいが,特に高音部が無理してやっと発声しているように聞こえるので,もっと音域をずらすなどして力強く唄えばイメージとより一層合うのではないか。
東宝配給映画『THE LAST MESSAGE海猿』(伊藤英明,加藤あい,佐藤隆太ほか)主題歌。
Monster(2021.8.10)
平成22年,詞:UNITe・Sean-D,曲:CHI-MEY,唄:嵐
「12時を少し過ぎる頃(Oh No!)残酷なMonster」と始まる。
藤子不二雄A原作の日本テレビ系ドラマ『怪物くん』(大野智)の主題歌。物語は人間界を舞台にした怪物界と悪魔界の抗争のお話。
ところでMonsterとは何だろう。何となく怪物のイメージだが,魔獣や魔物も含まれるようだ。
「僕の記憶が全て消えても 生まれ変わったら また君をさがす」などと,恋の歌あるいは友情の歌のようなフレーズも含まれてはいるがよく解らない歌。そもそも人間界だけの話では無いようなので人間界ですら十分理解していない私に解らないのは当然かも知れない。
ユカイツーカイ怪物くん(2024.1.12)
平成22年,詞:藤子不二雄、曲:小林亜星,唄:怪物くん(怪物太郎)
「カーイカイカイ カーイカイカイ 愉快 痛快 怪物くんは 怪物ランドの プリンスだい」と始まる。
「カワイコちゃんには よわいけど」「カミナリオヤジにゃ よわいけど」「にらめっこするなら まけないど」などと「怪物くん」を紹介する歌。
昭和55年のテレビ朝日系アニメ『怪物くん』のオープニングテーマ。昭和55年は怪物くんを担当した声優野沢雅子が唄った。
平成22年の日本テレビ系ドラマ『怪物くん』の挿入歌。これは怪物君を演じた大野智が唄った。
LIFE〜目の前の向こうへ〜(2022.7.20)
平成22年,詞:金丸佳史,曲:金丸佳史,唄:関ジャニ∞
「もう一切,もう一切 振り返らずに歩み続けたい」と始まる。
「あの日描いた夢はまだ この手の中にないけど」「痛み堪えて 負けそうでも歩みを止めない」となかなか目標は達成できないようだが頑張ってはいるようだ。「せめてもう一回,もう一回 君がくれた笑顔で笑いたい」。
前に進もうとしてるのは解るが唄を聴くと大変そうに感じてしまう。歌の中でくらい,もっと明るい未来を感じさせて欲しい。あるいは私の感性がおかしいのだろうか。
TBS系日曜劇場『GM〜踊れドクター』(東山紀之,多部未華子ほか)の主題歌。
Love yourself〜君が嫌いな君が好き〜(2022.4.6)
平成22年,詞:ECO,Rap詞:JFKER,曲:Tatsugoo,唄:KAT-TUN
「季節はまた巡り めぐるめく街 誰も君のことを気に留めず回る」と始まる。
KAT-TUNはアイドルの多いジャニーズで,『ブラック&ワイルド』をコンセプトとして売り出されたそうだから,この曲もその路線上で出されたのかもしれない。私には理解しがたい歌。
「優しい言葉だけ並べて意味はない みんな形だけ 中身は無い」などとくるので少しは骨のあることを言うのかと思ったのに「感じるBalanceちょっと変えてみれという時代の成果もしれないば 世界は素晴らしく見えてくる」と正面突破せず問題回避の方向へと向かう。そして「不器用な君でいい 感じるまま風のまま」などと無条件の自己肯定を促す。平成という時代の流行かもしれない。
「Ur crazyならただまだLike ParadiseからDice投げU make me fool」。なんのこっちゃ。解らん。
TBS系ドラマ『ヤマトナデシコ七変化♡』(亀梨和也)の主題歌。
Lfve Rainbow(2021.11.8)
平成22年,詞:furaha・Octobar,曲:iiiSAK・Dyce Taylor,唄:嵐
「風の通る坂道 木漏れ日の階段に 思い出を刻んで 全て君にする」と始まる。
「明日も ずっとその先も 君といたいだけ」というのでそういう歌かと思っていると,突然「別れを 知らない 出会いなんてないけど」と別れるのかいと思わせる。しかし「それでも 君が笑うなら 僕はいるから」と続く。別れるのか解れないのか。どうなってるんだと思っているうちに最後の「当たり前のことは無いよ そのすべてが奇跡のようで」に繋がっていく。この「奇跡」という言葉はいくつかの歌で使われているように思うが,いろんな歌で「奇跡」だなどと言われると,何となく陳腐な話のように感じてくる。
最後は「この手をもっと 強く ずっと…ふたり…ずっと…」と終わる。結局私には結末が理解できない。願いで終わる歌なのだろうか。「ずっと」に続く言葉は何なのだろう。
この歌はフジテレビ系ドラマ『夏の恋は虹色に輝く』(主演:松本潤)の主題歌。
One in a million(2023.12.8)
平成22年,詞:H.U.B.,曲:Alfred Tuohey・Vincent Stein・Mimoza Blinsson,唄:山下智久
「いつから君のキスはなおざり? 今もwhy don’t you touch my mind すぐに」と始まる。
日英半々くらいの歌詞。聴いていても日本語か英語か判断できないうちに歌詞は進んでいく。印刷された歌詞を見れば,英語の箇所も意味は想像できる程度の平易そうな英語だが正しく理解できているとの確信はない。
海外向けならこんなに日本語が入っていていいのかとも思うが,海外向けは別にあるのかもしれない。いずれにせよ私向けの歌ではなさそうだ。
今では小学校から英語を習うそうだから,平成人は歌詞に英語が入っていても気にならないのかもしれない。しかし,いくら英語をやってもネイティブ並みにはならないだろうし,大和心の伝承がおろそかになるだけではなかろうか。
Wonderful world!! (2022.11.1)
平成22年,詞:ROADIE、曲:ROADIE,唄:関ジャニ∞
「Wonderful, Wonderful, Wonderful Guys!」と始まる。
歌詞を見ると,いくつかの英語フレーズが何度も繰り返されるほかは日本語のようなのだが,歌詞を見ながら聴いても全く聞き取れない。歌詞テロップ付きの動画を見ながら聴くと何とか聞き取れるようにも思うが意味は聞き取れない。歌詞を読むと「今ここに誓う 僕らの心 離ればなれになんか ならないと」という歌のようだ。「君がいて そう 僕らが在って それだけで そう ただそれだけで 僕ら明日へ 明日へ 飛び込んでいけるのさ」ということのようだが,よく解らない。
「明日へ 飛び込んでいける」とは『明日へ 飛び込んでいけない』の逆の状況なのだろうが,『明日へ飛び込んでいけない』とはどういうことなのだろう。ボンヤリとイメージが湧くような気もするが,しっかりと理解できたという感じにならない。まあ,聴くだけでは全く歌詞が理解できないので私にとっては歌ではない。曲としては単調に感じるが,小音量のBGMとして流れているのなら心地よさそうだ。
テレビ朝日系『冒険JAPAN 関ジャニ∞MAP』のエンディング・テーマ。