昭和の歌,平成元年,平成2年,平成3年,平成4年,平成5年〜,平成7年,平成8年,平成9年〜,平成11年〜,平成13年〜,平成15年〜,平成17年〜,平成19年〜,平成21年〜,平成23年〜,平成25年〜,平成27年〜,平成29年〜,平成31年
目次
平成4年
愛してる,浅い眠り,Urban
Dance,一番偉い人へ,いつかどこかで,いつまでも変わらぬ愛を,if,IN
MY ARMS TONIGHT,WALK,Woman,大阪すずめ,おまえだけ,替え歌メドレー3(完結篇),悲しみは雪のように,ガラガラヘビがやってくる,ガラスのメモリーズ,KISS
ME,北風〜君にとどきますように〜,きっとまた逢える…,君がいるだけで,クリスマスキャロルの頃には,Good
Night,決戦は金曜日,恋をしようよYeah! Yeah!,声を聴かせて,心凍らせて,こころ酒,心の扉,Gorgeous,最後の雨,サヨナラ[流れる季節に],シュラバ☆ラ☆バンバ,巡恋歌,じれったい愛,世界中の誰よりきっと,雪中花,ZERO[ギラギラした街をぬけ],TIME,太陽が見てる,DA・KA・RA,TOO
SHY SHY BOY,夏だね,涙2(LOVEヴァ―sジョン),涙のキッス,眠れない夜を抱いて,no
no darlin’,背徳の瞳〜Eyes
of Venus〜,はがゆい唇,晴れたらいいね,Bye
For Now,BRIDGE〜あの橋をわたるとき〜,Blue
Moon Stone,BLOWIN’,Promised
Love,部屋とYシャツと私,また逢える・・・,made
in HEAVEN,めちゃくちゃに泣いてしまいたい,もう恋なんてしない,もう涙はいらない,もっと強く抱きしめたなら,LOVE
SONG
愛してる(2020.8.2)
平成4年,詞:米米CLUB,曲:米米CLUB,唄:米米CLUB
「愛してる 愛してる いつまでも 君のことを」と始まる。
どこかで,若い人とは意思疎通ができないというようなことを書いたが,この歌などはよく解る。その意味で昭和と平成の間の歌だ。昭和も末期なら状況も大して違いがないだろうが,
ただし,それより古い時代と違うところは「いつもの 冗談とは 少し違うよ この胸の中の“ホント”を話したい」という点だろう。「出逢った日から 心の中に しまい込んだ ことば」というのは昔もあっただろう。この言葉をしまい込んでもいつも冗談が言える仲,このような仲の範囲が学園紛争時代から各段に広がったのだ。石原裕次郎と加山雄三の世代の違いと言ってもよいかもしれない。それ故に,この歌が昭和中期の歌だったらとして聴くと,米米の歌の雰囲気とかなり違って聞こえる。
浅い眠り(2020.11.28)
平成4年,詞:中島みゆき,曲:中島みゆき,唄:中島みゆき
「忘れないと誓ったあの日の夏は遠く」と始まる。
「ああ二人気づかない 失ってみるまでは」とあるが,今は気づいているのだろう。「恋しさはこわれもの」だった。
中島みゆきは怨み節が多いように思っていたが,この歌は怨みではなく淋しさが前面に出ている。詞の中では「愛を呼んでいる」が何度も繰り返されている。
Urban Dance(2025.1.14)
平成4年,詞:氷室京介,曲:氷室京介,唄:氷室京介
「シャワーは SWING BEAT 誘惑にぬれて 素肌をおちる 幾つかのフィクション」と始まる。
何度も現れる「We should be urban dancin’」の意味が解るような解らぬような。よくわからない言葉があるため全体の理解度が下がり,それが気になるともう全体を聞くことができなくなってしまう。
軽快なメロディーで曲としては嫌いじゃないが,歌としては私はギブアップだ。
日本テレビ系ドラマ『・・・ひとりでいいの』(沢口靖子,かたせ梨乃,別所哲也ほか)主題歌・
一番偉い人へ(2022.5.28)
平成4年,詞:秋元康,曲:後藤次利,唄:とんねるず
「一番偉いひとへ俺たちは 今 何をするべきか?」と始まる。
フジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげです』エンディングテーマ。
「社会とは窓ガラスを割らないルール」などというのは少し古いのではないか。尾崎豊が『夜の校舎 窓ガラス壊してまわった』のは昭和60年だ1)。
私は秋元のこの詞に共感できない。そもそも「一番偉い人へ俺たちは いま何をするべきか?」というのが意味不明確だ。「一番偉い人」に対し何かしようというのか,何をしたらいいのか「一番偉い人」に尋ねているのかよく解らない。何を「教えてくれ」といっているのかも不明確なのでは教えてやりようがない。恐らく教えられてもその通りにはできないだろう。自分でどうすべきかを考えろと言いたい。
1) 「卒業」(昭和60年,詞:尾崎豊,曲:尾崎豊,唄:尾崎豊
いつかどこかで(2023.12.26)
平成4年,詞:小田和正,曲:小田和正,唄:小田和正
「恋に落ちてゆく二人 愛を重ねる二人 別れてゆく その日を 知っていたように あんなに急いで 二人」と始まる。
「いつかどこかで もう一度会えるはず」と既に別れてしまったというのが現状だ。
「このまゝ二人 離れてゆくはずないから」というのは願望だろう。
「生まれて来てから いちばん大切なひと 今なら 素直に言える」とあるが,今では遅いのだ。幸運の女神は既に通り過ぎてしまった。
小田和正が初めて監督し,東宝系で公開された映画『いつか どこかで』(時任三郎,藤原礼美,宅麻伸)の主題歌。
いつまでも変わらぬ愛を(2021.1.21)
平成4年,詞:織田哲郎,曲:織田哲郎,唄:織田哲郎
「小さな週末の冒険 朝焼けが君を照らしてた」と始まる。
「いつまでも変わらぬ愛を 君に届けてあげたい」とのメッセージが繰り返される。
ごちゃごちゃ理屈をこねず,素直な詞で解りやすい。歌は可もなく不可もなくというところだが,歌唱がややキバりすぎに感じてしまう。自然体で唄えばもっといいと思うのだが。
if(2020.11.12)
平成4年,詞:飛鳥涼,曲:飛鳥涼,唄:CHAGE & ASKA
「帰り道の風のように 君を抱いていこう」
たとえばもしも僕じゃなくて 誰かを愛した君がいて」と始まる。
「どんなもしもが 君の未来に わりこんでも かまわないさ 僕はずっと味方さ」というのがテーマのようだが,よく解らない。まあ,これだけなら,『僕の気持ちは何があっても変わらない』と言っているだけのようにも思うが,詞の他の箇所の意味とこのテーマの関係が解らない。歌詞が理解できなくても耳障りではないのはかなり高音で人声とは思えないからだろうか。
IN MY ARMS TONIGHT(2024.9.5)
平成4年,詞:坂井泉水,曲:春畑道哉,唄:ZARD
「そう知らなかった 今も愛してるなんて 雨の降る日は切ない いつもわすれないでいるわ」と始まる。
「声を聴かせて 熱く見つめて あの頃のように」ということだが,あの頃はもう過ぎ去ったのだ。
「Let me hold you in my arms tonight」と終わるが時すでに遅し。
「いつも強がっていたの あなた困らせたくて」。これが問題だったのだ。今頃気付いても遅いが,気付かないよりはよい。坂井にはこのような雰囲気の詞が多いような気がする。
歌詞は昭和末期のようだが,曲は平成風。但し,平成の一時を風靡したダンス音楽ではない。昭和から進化しているという意味だ。
TBS系テレビドラマ『学校があぶない』(森尾由美,田中健)主題歌。
WALK(2023.9.13)
平成4年,詞:飛鳥涼,曲:飛鳥涼,唄:CHAGE & ASKA
「眠れないままに朝の光を 仰いだ 入れ変わるばかりの気持ちに 身体を絞られながら」と始まる。
詩人の詞で,私には理解できない。
「溢れる地下鉄の波を 泳いだ」とは何のことだろう。「クロールの手つきで 心の焦りをかきわけながら」とは人混みをかき分け急いだということなのだろうか。地下鉄の駅か車内かの人の波をかき分けたということなのあろうか。長時間かけてこのような推測を思いついても,他の箇所には地下鉄は登場せず,これは何だったのだろう。
「確かに見えるチャンスをネガに 押し込む 未来が値札を外して そっと そっと 寄り添いかけてきた」私にはなんのことか理解できない。
「君を失うと 僕のすべては止まる いつも側に居て 勇気づけて」というのだから唄いかける相手がいるのだろう。そしてその相手は私ではない。私に理解できるわけはないのだ。
Woman(2023.4.28)
平成4年,詞:売野雅勇,曲:中西圭三,唄:中西圭三
「Woman 君が探してる 未来は君の中にあるよ…」と始まる。
まず,「Woman」が何かよく解らないのでお手上げだ。もちろん女性であることは想像できるのだが,lady, female, girlなどの類似の言葉とのニュアンスの差が解らない。というのはWomanに呼びかけるのだったら私なら「君」ではなく「あなた」となりそうだからだ。なぜこんなところに英語を使って解り難くするのだろう。また,「Woman」が「ウォーマン」と発音されているように感じられ「戦士」のようにも聞こえる。
「夢のささやきが 聞こえるドアを叩けばいい」「君が探してる 未来の君が待っているよ」と応援歌のようだが,「何も恐れずに 夢見るように生きてごらん」というのはやや無責任ではないのか。相手の年齢等もよくわからず,相手の夢がどんな夢かもわからないのに,軽い気持ちで言っているように感じてしまう。
大阪すずめ(2024.4.9)
平成4年,詞:たかたかし,曲:弦哲也,唄:永井みゆき
「おしゃべり夜風に誘われながら 淀屋橋から北新地 好きやねん好きやねん あなたが 好きや」と始まる。
他にも「御堂筋」や「戎橋」が登場するご当地ソング。「人の情けがいきる街 東京なんてめじゃないわ あなたとわたしは 大阪すずめ」という歌。
演歌らしくないハッピーエンド―ソング。平成になったら艶歌もこのようになるのかとおもったが,どうも大阪の歌だかららしい。昭和でも『大阪ラプソディー』1)などというのがあった。と思ったがよく考える
「とこれは演歌ではなさそうだ。少し考えると芋蔓式にいろいろ出て来る。『大阪の女』は歌詞が演歌風であるにもかかわらず,曲は演歌ではなかった。ザ・ピーナツの歌はこまどり姉妹の歌とは明らかに異なる路線の歌だった。
第23回日本歌謡大賞優秀放送音楽新人賞,第34回日本レコード大賞歌謡曲・演歌部門最優秀新人賞。
1) 「大阪ラプソディ」(昭和51年,詞:山上路夫,曲:猪俣公章,唄:海原千里・万里)
2) 「大阪の女」(昭和45年,詞:橋本淳,曲:中村泰士,唄:ザ・ピーナッツ)
おまえだけ(2025.6.5)
平成4年,詞:吉田旺,曲:弦哲也,唄:小金沢昇司
「私のぶんまで その夢追いかけて 傍(そば)に居ちゃ あなたの重荷よと 無理に 微笑(わら)うやつ」と始まる。
「咲かない夢なら 枯れりゃいい 道連れは おまえだけ この世の果てまで」と私でも解る平易な歌。定型詩ならもっと私の心をとらえるかもしれない。
替え唄メドレー3(完結篇)(2024.6.17)
平成4年,詞:嘉門達夫,曲:嘉門達夫,唄:嘉門達夫
「かつお風味の フンドシ 毎度おなじみ このメロディー 替え歌メドレー第3弾」と始まる。
ほんの一部を紹介すると,「ようこそ三重へ 津 津 津 津」というのは桜田淳子の歌1)だ。三重県の県庁所在地が津市だということを歌ったのだろう。『大きなくりの木の下で』を「大きな口の木の実ナナ」とほんのワンフレーズ替えたものもあるが,「スライスして皮をむいて 並べてゆきます 突然来た客に対して つまみに出します ボンレスハムですねえ ちょっとつまんでみませんか」のように長いのもある。これはキャンディーズ2)だ。
このような曲なのでコメントしようがない。
1) 「わたしの青い鳥」(昭和48年,詞:阿久悠,曲:中村泰士,唄:桜田淳子)
2) 「春一番」(昭和51年,詞:穂口雄右,曲:穂口雄右,唄:キャンディーズ)
悲しみは雪のように(2020.8.12)
平成4年,詞:浜田省吾,曲:浜田省吾,唄:浜田省吾
「君の肩に悲しみが 雪のように積もる夜には」と始まる。
「時には 誰かを許すことも 覚えて欲しい 泣いてもいい」と常時気を張って生きているような君に語りかける。
『頑張れ,泣くんじゃない。』と言う時代から『頑張らなくてもいいんだよ,泣いてもいいんだよ。』という時代になったのだ。メッセージはよく伝わるとは思うが,気に入らないのは挿入されている数フレーズの英語だ。平易な英語なので誰にでも解るだろうとは思うが,私にはこの英語部分がすんなりと身体に入って来ない。当時の若者は既にこの程度の英語は日本語と同じように身体に入るようになっていたのだろうか。あるいは特殊な効果を狙ったのか。私には解りにくくするだけで良い効果を生むとは感じられないのだが。
ガラガラヘビがやってくる(2020.10.12)
平成4年,詞:秋元康,曲:後藤次利,唄:とんねるず
「ガラガラヘビがやってくる お腹を空かせてやってくる」と始まる。
このヘビは手当たり次第「なんでもペロリ」。「あの娘は可愛いヘビイチゴ」その「ヘビイチゴ」まで食べられた。「姿を変えてやってくる」から食べられないよう気をつけろと忠告して終わる。
詞の途中には,「藪蛇」「蛇足」「蛇の道は蛇」などを無理矢理挿入しているがこれらこそ蛇足だろう。
ガラスのメモリーズ(2021.11.26)
平成4年,詞:前田亘輝,曲:春畑道哉,唄:TUBE
「昔見た青空 照りつける太陽」と始まる。
さすがTUBE,出だしから夏っぽい。しかし冒頭に「昔」とあるので夏の思い出の歌だろう。
「強がって失くした 大切な彼(ひと)」「今でも 好きよキラキラ ガラスのメモリーズ」ということだ。
平成の歌は状況説明なしの心の動きだけを歌詞にしたようなものが少なくなく,解り難いが,このような歌詞なら心の動きでも解るような気がする。あるいは昭和の歌なのかもしれない。
TBS系『日立 世界・不思議発見!』(草野仁)のエンディングとして使われたことがある。この番組のエンディングは頻繁に変わっている。
KISS ME(2021.3.25)
平成4年,詞:松井五郎,曲:氷室京介,唄:氷室京介
「KISS ME その唇 その胸 逃がさない」と始まる。
歌詞が聞こえないわけではないのだが,頭に入って来ない。例えば「吐息だけの 赤いROUGE 嘘をついた 傷口のようだね」など,文字を見れば判るような気がしないでもないが,私の自由な感性ではこのようなことを思うことはないだろう。そもそも「赤いROUGE」とは何だ。『馬から落ちて落馬して』のような言葉を聞くとそれだけで他の箇所も聞きたいとは思わなくなる。
曲は可もなく不可もなくというところか。ただ,このリズムは子供の頃を思い出す。
ベンチャーズからビートルズへ世の中が移って行きつつあった頃,友人の一人がドラムを教えてくれた。最初にロックを教えてくれたのだが,そのとき一所懸命に練習したのとこの曲はよく似ているので懐かしい。今の私にこの曲は合わないのだが,リズムが私の若かりし頃を思い出させ,気が付いたらリズムを取っている。
北風〜君にとどきますように〜(2025.11.8)
平成4年,詞:槇原敬之,曲:槇原敬之,唄:槇原敬之
「今 君がこの雪に気付いてないなら 誰より早く教えたい 心から思った」と始まる。
日本語には違い無さそうだが私には理解できないのでこれは詩なのだろう。
例えば,タイトルから解らない。「北風〜君にとどきますように〜」はどういう心情なのだろう。北風と太陽なら北風が君に届けというのだろうか。私なら暖かい太陽の光こそ君に届けと思うだろうに。
やはり,詩人の長文は私にはお手上げだ。
きっと,また逢える…(2024.7.22)
平成4年,詞:Seiko Matsuda,曲:Seiko Matsuda・小倉良,唄:松田聖子
「抱きしめた あなたの手の ぬくもりが優しすぎて『さよなら』を言いだせずに うつむいて震えてたの」と始まる。
久し振りの昭和のアイドル歌手の歌。昭和末期には歌手でないアイドルが歌も唄うようになる。私の分類ではステージ上で激しく踊るのはアイドルだが歌手ではない。
「大切な人なのに 近すぎて 気付かなくて 失くした時にはじめて 本当の愛をしったわ」といかにも昭和だ。「きらめいていた 二人の時間(とき) 戻せることができたら もう何もかも いらないのよ」と昭和人間ならそれが叶わぬ望みだと知っていたが,平成では淡い望みを持つようになったのか。その後,SNSの発達で夢が叶うかも知れなくなったのか。
TBS系ドラマ『おとなの選択』(松田聖子,高橋ひとみ、別所哲也ほか)主題歌
君がいるだけで(2020.8.23)
平成4年,詞:米米CLUB,曲:米米CLUB、唄:米米CLUB
「たとえば 君がいるだけで 心が強くなれること」と始まる。このフレーズは何度も繰り返されるのでこれが主題だろうと想像されるが,「裏切りの鏡に 映しだされた 笑顔につられて 流された日々」とあり,こちらが何のことかよく解らない。
結局,若い人とは意思疎通ができなくなってしまったのだ。年代としては10年ちょっとしか違わないはずなのだが。
クリスマスキャロルの頃には(2022.3.22)
平成4年,詞:秋元康,曲:三井誠,唄:稲垣潤一
「クリスマスキャロルが流れる頃には 君と僕の答えもきっとでているだろう」と始まる。
現状は「1mm何か足りない 愛のすれ違い」ということで今一つ最後の決断がつかない状況か。「近すぎて見えない支えは 離れてみればわかるらしい」ということで「何が大切なのかひとり考えたい」ということのようだ。
クリスマスまでには心を決めようと思っているらしいが,心を決めた時には時すでに遅しということもある。健闘を祈る。
TBS系のテレビドラマ『ホームワーク』(唐沢寿明,清水美砂,福山雅治ほか)の主題歌。
Good Night(2024.10.13)
平成4年,詞:福山雅治,曲:福山雅治,唄:福山雅治
「君を大切に思えば思うほど してあげたいことばかり増えて 僕をわかってもらえるように 今度は僕の好きな場所へ連れてくよ」と始まる。
「ただわけもなく ただ時間だけ過ぎてく まだ君のこと 今日もひとりじめできずに」という状態で君を送り届ける。「あの角ハンドルきれば 今夜は…おやすみ」と終わる。だから「Good Night」なのだろう。昭和の香りがして解り易い詞だ。
TBS系ドラマ『愛はどうだ』(緒形拳,清水美砂,福山雅治ほか)挿入歌。
決戦は金曜日(2021.6.7)
平成4年,詞:吉田美和,曲:中村正人,唄:ドリームズ・カム・トゥルー
「この夜が だんだん 待ち遠しくなる 張りつめた気持ち 後押しする」と始まる。
「あなたのこと どんどん 好きになってくる」「あなたといる時の 自分が一番好き」
と自覚し,「近づいてく 近づいてく 決戦の金曜日」という歌。緊張感が伝わって来る。頑張れと応援したくなる。曲は私には騒々しすぎるが。
恋をしようよYeah! Yeah! (2023.7.5)
平成4年,詞:渡瀬マキ,曲:川添智久,唄:LINDBERG
「Hello! I Love You 恋をしようよ Yeah! Yeah! Hello! I Love You 恋をしようよ Yeah! Yeah!」と始まる。歌詞の大半がこの繰り返しだ。
「夕暮れの線路沿いを歩く 二人の距離は10cmのまま 右手がドキドキしている かくしているけど きっと もうバレてる」と恋の始まりである。昭和の若者はこうだったと思うのだが,平成も同じなのだろうか。まぁ,だからこそこの歌ができたのだろう。「恋をしようよ」というのがメッセージだろうが,誰かに伝えようというよりも自分自身の浮かれた気分が自然に歌となって流れ出てきているのだろう。
声を聴かせて(2024.5.14)
平成4年,詞:松井五郎,曲:後藤次利,唄:工藤静香
「声を聴かせて もう心を閉ざさないで 愛を聴かせて 昨日が遠い風に変わるまで」と始まる。
「いくじがないだけじゃない そう乾いた胸がつぶやいた 失うことだけ ただ怖くて誰か 待ってた夜更け」と続くのだがこれがもう解らない。私は松井の詞にさえついて行けなくなってしまったのだ。
結局私には「声を聴かせて」くれる関係が現在も維持されているのか既に破綻したのかすら解らないのでどういう気持ちでこの歌を聴けばいいのかが解らない。関係は壊れてしまっているような感じはするのだが。
日本テレビ系『教師夏休み物語』(石橋凌,鷲尾いさ子ほか)挿入歌。
心凍らせて(2026.2.25)
平成4年,詞:荒木とよひさ,曲:浜圭介,唄:高山巌
「あなたの愛だけは 今度の愛だけは 他の男(ひと)とはちがうと 思っていたけど」と始まる。
「心 凍らせて」とはどういうことだろうと思ったら,「愛を凍らせて」,「夢を項らせて」,「涙の終りに ならないように」ときた。なるほど流石荒木,タイトルだけではよく解らないが歌詞で全てが説明されている。
読売テレビ制作・日本テレビ系ドラマ『珠玉の女』(佳那晃子)主題歌。
第26回全日本有線放送大賞グランプリほか多くの賞を受賞している。
こころ酒(2023.10.18 )
平成4年,詞: 三浦康照,曲:山口ひろし,唄:藤あや子
「泣いて甘える あなたがいたら 耐えてゆけます 辛くとも」と始まる。
「あなた求めて 昔の傷が なんで今更 痛むのよ」と演歌の王道の歌詞だ。
「呑みほしましょうか 呑みほしましょうか こころ酒」と終わる。
テレビドラマで言えば『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』のように,途中を見逃しても最後は何時もほとんど同じ,『これにて一件落着』と予定調和の安定終了で安心して聞いていることができる歌。
第25回日本有線大賞受賞。
心の扉(2025.4.19)
平成4年,詞:陣内大蔵・山中耕作,曲:陣内大蔵,唄:陣内大蔵
「夜を越えるたびに 悲しみ過ぎるたびに いつも 君の胸に抱かれ そっと開ける 心の扉を」と始まる。
「男と違う女の愛し方に 俺はとまどっていた 女と違う男の愛し方を 君は許してくれるのか」と男女の違いを認めた上で,「夜を越えるたびに 悲しみに出会うたびに いつも 君の胸の中で そっと開ける 心の扉を」
「男の愛し方」などといっているが『男の甘え方』ではないのか。あるいは『愛』というものの認識の差だろう。
Gorgeous(2024.3.5)
平成4年,詞:佐藤ありす,曲:中西圭三,唄:ZOO
「When you said Hi gorgeous with the hasty voice 日差し嬉しくて if say Hi gorgeous It’the hasty mood 心 はじける any way 人違いよなんて かわすつもりだったのに 笑顔に引き込まれてしまったUh...」と始まる。
同じ英文の繰り返しも少なくないとはいえ,歌詞中の英文比率が高いので私には聞いただけでは理解できない。もっとも歌詞を見ても良く解らないが。
「名前知らずにキスをしたって」などと言う歌詞があるということはこの時代にこのようなことは特別なことだったということなのだろう。まあ,一部にはこのような者もいた時代の歌ということになる。
最後の雨(2025.12.30)
平成4年,詞:夏目純,曲:宮志見隆,唄:中西保志
「さよなら呟く君が 僕の傘 残して 駆けだしてゆく」と始まる。
歌唱は歌詞が聞き取り易く,好感度が高い。歌詞も「瞳閉じた」などとあるのは気に入らないが,心情が解り易く書かれているのは悪くない。ただ,なぜこうなったのかが解らない。義理と人情をはかりにかけて,義理の重さにこうなったのなら同情もするが,何となく自己中心的な臭いもする点が平成らしい。
「誰かに 盗られるくらいなら 強く抱いて 君を壊したい」。「君」もこのように思っているのならいいのだが。一方的な思いではないことを願う。
サヨナラ(2021.2.11)
平成4年,詞:GAO,曲:階一喜,唄:GAO
「流れる季節に 君だけ足りない はぐれた心の 足跡を探す」と始まる。
歌声は爽やかだし,聴きやすい。詞も平易に感じる。
既に別れたのだが,「君を思い出す」「逢いたい」というわけだ。「あの頃に」「かえりたい」のだが,結局「さよなら」しか言えない。
別れの原因は不明だが,詞には自分の気持ちだけが書かれていているように感じる。ひょっとしたら相手の気持ちに対する配慮不足が別れの原因ではなかろうか。
シュラバ☆ラ☆バンバ(2021.1.2)
平成4年,詞:桑田佳祐,曲:桑田佳祐,唄:サザンオールスターズ
「修羅場穴場女子浮遊 あこがれのPARADISE☆PARADISE」と始まるらしい。
聴いても何と言っているのか聞き取れない。歌詞をみても解らない。「ちょいと淫らな」思いついた言葉を適当に(適切とか考えずにいい加減に)並べたように見え,これを歌として聴いても理解できるとは思えない。公衆の面前で普通なら大声で唄えないような内容を唄っているんだという,唄っている本人と,内容を知っている一部の人間だけの楽しみになっているのではないか。
知らない人には内容が聞きとれず,眉をひそめられるようなことはないことを目指して作られた曲ではなかろうか。
巡恋歌(2023.6.1)
平成4年,詞:長渕剛,曲:長渕剛,唄:長渕剛
「好きです 好きです 心から 愛していますよと 甘い言葉の裏には 一人暮らしの寂しさがあった」と始まる。
「寂しさゆえに 愛が芽ばえ お互いを知って愛が終わる」と私なら『恋』という言葉を使う所で長渕は「愛」という言葉を使っている。世の中では「恋」と「愛」は同義に使われる場合も少なくないのでどちらでもよいのだが,長渕はタイトルでは「恋」を使っているので区別しているのかもしれないがよく判らない。
寂しさから恋をし,それから愛が芽生えたか,あるいは恋心を愛と錯覚したか,いずれにせよ現在は別れる寸前という状況のようだ。
「くやしいけれど ほれたのは どうやら私の方だったみたい」「こらえきれない涙よ 出来る事なら笑いとなれ」。
長渕自身の昭和53年の曲1)の再レコーディング。流石昭和の曲。解り易い。顔で笑って心で泣いてというのも昭和っぽい。
1) 「巡恋歌」(昭和53年,詞:長渕剛,曲:長渕剛,唄:長渕剛)
じれったい愛(2022.10.15)
平成4年,詞:森友嵐士,曲:森友嵐士,唄:T-BOLAN
「じれったい オマエの愛が うざったい程 痛いよ」と始まる。
「本気の好き 胸にひびくよ」などという言葉が含まれるフレーズが何度も繰り返される。要するに歌詞の内容はこれに尽きる。曲は私のような年寄りにはややうるさく感じる。しかし,私が中高生で,フラストレーションが溜まっていたときならこのような曲が気分にぴったりかもしれない。若者向きの歌だろう。
世界中の誰よりきっと(2021.3.4)
平成4年,詞:上杉昇・中山美穂,曲:織田哲郎,唄:中山美穂&WANDS
「まぶしい季節が 黄金(きん)色に街を染めて」と始まる歌。
「ずっと抱きしめていたい 季節を越えていつでも」と詞にあるので,そのような恋心を歌っているのだろうが,他の箇所を含め,全体が私にとって第三者の歌だ。つまり私には関係のない歌。そう感じさせるのは使われている言葉が私には空疎な言葉に聴こえるからだろう。たとえば「世界中の誰よりきっと」などというのは私には真実だとは思えない。しかし,本人の気持ちとしてはそうなのだろうからそれをとやかく言う必要はない(言っているが)。どうぞご勝手にということだ。
まあ,昭和末期のアイドル歌謡路線の延長にあるような気がして,聴いていて悪い気はしないが。
世界中の誰よりきっと(2022.12.9)
平成4年,詞:上杉昇・中山美穂,曲:織田哲郎,唄:中山美穂& WANDS
「まぶしい季節が 黄金(きん)色に街を染めて 君の横顔 そっと包んでた」と始まる。
「世界中の誰よりきっと 果てしないその笑顔 ずっと抱きしめていたい 季節を越えていつでも」という歌で,自分の思いを一方的に述べているだけだが,そもそも歌の始まりとはそのようなものだっただろう。ストレートな思いの表出は好感度が高い。
この歌は中山美穂がメインヴォーカル,WANDSがコーラス担当の軽いロックだが,他にもいろんな編曲のヴァージョンがある。例えば「世界中の誰よりきっと(PART II)」はバラードで,上杉昇がメインヴォーカル,中山美穂がコーラスを担当している。私は曲としてはバラード調のほうが好きなのだが。
フジテレビ系ドラマ『誰かが彼女を愛してる』(中山美穂,的場浩司,西村和彦ほか)主題歌。
雪中花(2025.7.21)
平成4年,詞:吉岡治,曲:市川昭介,唄:伍代夏子
「風に風に 群れとぶ鴎(かもめ) 波が牙(きば)むく 越前岬」と始まる。
「趣味は楽しく 働くことと 母の言葉が いまでも残る」と母の想い出の歌。
地理に疎い私が越前岬という地名から受けるイメージは昔大陸との交易があったというようなイメージではなく,田中角栄の日本列島改造以前の裏日本のイメージで,厳しい冬の自然環境だ。このような環境で生活していた母を「雪をかぶった 雪中花」とたとえ,「しあわせ薄い 背中を知ってます」といかにも昭和だ。
令和の時代になり,福井には新幹線も通り,昔の裏日本のイメージは払拭された。
ZERO(2020.12.16)
平成4年,詞:稲葉浩志,曲:松本孝弘,唄:B’z
「ぎらぎらした街をぬけ さっさと家(うち)に帰ろう」と始まる。
解らない歌だ。
「このまま車ごと君の家につっこもうか なんてことまで浮かんでくる」などという発想がどこから来るのか解らない。実行しなければ問題ないと考える人も居るかもしれないが,まともな人間ならこのような反社会的発想は浮かびそうになっても無意識に自身で抑圧するのではないかと思う。
ラップ調の部分もあるが,各フレーズの関係が理解できず,お手上げだ。「あいたい」のか「ねむりたいのか」,「砂漠」にいるのか「波」の中にいるのか,[ゼロになろう もう一回]とはどういう意味だ。
「どうすりゃいいのヘンになりそう」と言っているが,もう既に「ヘン」なのではないかと感じてしまう。「ヘン」なのは私かもしれないが。
TIME(2020.9.17)
平成4年,詞:稲葉浩志,曲:松本孝弘,唄:B’z
「こんな晴れた日は 二人で丘に登ろう」と始まる。
「どうすれば時が戻る 今何処でなにをしている」というのがこの歌のテーマではないのかと思うのだが,それにしては他の箇所との整合性が解らない。過去の話なのか未来の話なのか,時制に混乱があるのではないか。胸の痛みは感じ取れなくもないが。現在の状況は眼に浮かばない。
太陽が見てる(2021.7.4)
平成4年,詞:吉田美和,曲:中村正人,唄:ドリームズ・カム・トゥルー
「あの岬よりも遠くへ 3度目のデートはドライヴ」とはじまる。
「何も言わずに抱きしめてくれたら うれしいのに」というフレーズが何度も出てくるので,この願望というか夢が主題だろう。そしてその夢はちかいうちに実現するだろう。
「写真はまだもっていない 何度もみては にやけたい」と交際開始後間もない気分が伝わるが,わざわざこのようなフレーズを入れたのはこの曲が写真フィルムのCMソングだったことと関係があるのかもしれない。
DA・KA・RA(2021.8.28)
平成4年,詞:大黒摩季,曲:大黒摩季,唄:大黒摩季
「Dance×2 Dancin’ Together」と始まる。・・・らしい,よくは聞きとれないが。
カップ麺のCMに使われた。
「愛だから できない 偽りだから 知りたい 謎だから 夢見たい」などの日本語部分になると聞き取れる感じはするのだが,意味が理解できないので聞き取れたかどうか確信できない。単語レベルでは理解できても単語と単語の繫がりが理解できない。理解するのを諦めることになり,次第に歌を聴かなくなる。
ところで,この『平成の歌』ではあちらこちらで歌詞の意味が解らないというようなことを書いている。作詞者の心情が昭和から変わってきたのだと思っていたが,先日『うつ』の症状のひとつに文章が読み取れずに仕事の能率が下がるというのを見つけた。ひょっとしたらその歌が流行していた頃,あるいはその記事を書いた頃,私がうつ状態だったのかもしれない。自分では,加齢で若者についていけなくなったと思っているのだが。
TOO SHY SHY BOY(2023.11.21)
平成4年,詞:小室哲哉,曲:小室哲哉,唄:観月ありさ
「いつも車を降りて 見送っていた 赤いランプが遠ざかる」と始まる。
「瞳を閉じて 歴史をたどる さほど思い出もないままに 夏の扉はまだノックしないでね No No Knock on wood!」など,何のことかよく解らない。瞼なら簡単に閉じられるが瞳をどうやって閉じるのだろう。なんとなく,昔の歌からいろいろ歌詞を集め,目についた言葉を並べたような印象を受ける。
この後の歌詞は雰囲気が変わるが,「語り始めた 素直な想い いつチャンスなの? Goodtimes? Bad times? 今すぐに 永遠に 永遠に抱きしめて」と私には理解できない言葉の連なりだ。
曲はダンスミュージックなのだろう。抑揚の少ない単調なメロディーの繰り返しが踊りつかれた後でも踊り易そうで身体に心地よい。
夏だね(2021.12.29)
平成4年,詞:前田亘輝,曲:春畑道哉,唄:TUBE
「春一番が小さな過去へと 遠くなる六月」と始まる。
夏が好きで好きでたまらないという気分が伝わってくる。
「心はうわの空 指折り数える ばら色の夏休み」とあるが,当時の私には夏休みなどなかった。お盆は休んだが当時は有休消化率0%に限りなく近かったのではなかろうか。夏は心身共に開放的になるので,私も昔は夏が好きだった。しかしいつのころからか食欲の秋のほうが好きになった。人生の秋にさしかかった頃かもしれない。
前田は青春か朱夏にいるのだろう。当時の私は白秋,医学の進歩で今も白秋の感覚ではあるが実は現在の私は玄冬に入っているのだろう。
涙2(LOVEヴァージョン)(2022.9.10)
平成4年,詞:サンプラザ中野,曲:パッパラー河合,唄:BAKUFU-SLUMP
「やがて二人をちぎる別れ 唇には風 そして潤む君の瞳に 愛の意味を知る」と始まる。
「けれど二人は別れる定め」らしい。「さよなら あなたに 出会えてよかった」と別れてしまった。
「海よ空よ 雲よ 月よ星よ 風の中にいつか聞こえる 君の声が ぼくを励ましてる いつか強く,強くなるのだから」と終わる。
涙の別れだが,その思い出を励みに生きて行こうとする歌。
尚,タイトルの「涙2」は「なみだなみだ」と読ませている。
涙のキッス(2020.9.4)
平成4年,詞:桑田佳祐,曲:桑田佳祐,唄:サザンオールスターズ
「今ずぐ逢って見つめる素振りをしてみても」と始まる。
「互いにもっと解かり合えてたつもり」などと言っているが相手の気持ちなど考えたことはないのではないか。
「涙のキッス」という言葉が何度も登場する。中には「最後のキッス もう一度だけでも 君のために贈る」などというのもある。「君のため」などと言っているが『自分のため』ではないのか。
これが平成の考え方なのかも知れない。
眠れない夜を抱いて(2023.3.25)
平成4年,詞:坂井泉水,曲:織田哲郎,唄:ZARD
「ざわめく都市(まち)の景色が止まる あの日見たデ・ジャ・ヴと重なる影 もしもあの時 出逢わなければ 傷つけ合うことを 知らなかった」と始まる。
始まりの描写はこれだけだが,「もしもあの時 少し大人になってたら サヨナラ言えなかった」とあるので既に「サヨナラ」は言ってしまったようだ。だからこその「眠れない夜を抱いて」なのだろう。これが何度も繰り返され,「まだ少女の頃の あどけない笑顔に戻って」とはいいつつ,後悔があるのだろう。
no no darlin’ (2022.2.18)
平成4年,詞:飛鳥涼,曲;飛鳥涼,唄:CHAGE & ASKA
「土曜の夜は 朝まで君を抱く 窓の外 過ぎて行く世の中で ふたり動かずに」と始まる。
昭和から活躍しているデュオなのでもっと解り易い歌を期待したのだが,彼らは時代とともに進化しているのか,私にはさっぱりわからない歌だ。
最初だけは状況描写だが,後は相手に対する呼びかけが続く。直接の呼びかけではなく,心の中での呼びかけのような気がするが。心の中の呼びかけだからだろうか,前後の関係なく思いついたことを言っているように思う。さらにメロディーと歌詞の日本語アクセントが乖離していて聞いただけでは何のことか解らないことが多い。おまけに英語まで含まれている。平成の歌に私がついていけない理由がこの歌にはすべて含まれているようだ。
心の中の想いを歌っても『万里の河』1)のような歌ならよく解るのだが。
1) 「万里の河」(昭和55年,詞:飛鳥涼,曲;飛鳥涼,唄:チャゲ&飛鳥)
背徳の瞳〜Eyes of Venus〜(2023.2.17)
平成4年,詞:V2,曲:V2,唄:V2
「あの日 愛が始まった 空が赤く燃え出した 何も伝えずに 瞳だけ見ていた」と始まる。
私には難解な歌。
例えば「Close your love… I just wanna feel you in my dream」が複数回登場するが,私には理解できない。なぜ英語なのだろう。他の多くは日本語だから,英米のリスナー向け歌詞ということではあるまい。
「美徳に紛れ Eyes of venus」というのもよく解らない。タイトルの「背徳」とこの「美徳」の関係は?詩人の言葉は私には理解困難だ。
大体,「瞳」と「eye」の違いは解っていて使い分けているのだろうかとも思ってしまう。
V2は小室哲哉とYOSHIKIが結成した期間限定ユニット。この大物二人に対して私が文句をつけるなど恐れ多いとは思うのだが,解らないものは解らない。まあ私などリスナーとして対象外なのだろう。
この曲はV2として唯一のシングルリリース曲。
はがゆい唇(2022.7.3)
平成4年,詞:阿木燿子,曲:羽田一郎,唄:高橋真梨子
「他人なら 優しく出来ても 恋はエゴイスト」と始まる。
「歯痒いのよ その唇 キスする場所 間違えてる 心の傷なら そんなとこにない」となんでも解っていてくれることを望んでいるようだが,それは高望みだろう。エゴイストであり同時にナルシストでもあるというのは阿木らしいと感じる。昭和の詞よりもやや客観性が少なく,平成風に個人の感情が多いような印象を受ける。曲はまだ昭和テイストだ。
TBS系テレビドラマ『眠れない夜をかぞえて』(田中美佐子)主題歌。
晴れたらいいね(2023.8.9)
平成4年,詞:吉田美和,曲:吉田美和,唄:ドリームズ・カム・トゥルー
「山へ行こう 次の日曜 昔みたいに 雨が降れば 川底に沈む橋越えて」と始まる。
歌詞には幼少期の思い出もあり,呼びかけている相手はどうやら母親のようだ。昔連れて行ってもらった山に一緒に行こうと呼びかけているようだ。そして「いっしょにね いろんな話ししよう 晴れたらいいね 晴れたらいいね 晴れたらいいね」と終わる。
さすが平成の歌だ。昔の女性は20代で年増だった。子供と「肩がならんで」,子供が「人並には恋だってしたよ」というようになるころには母親は初老といってもよいほど,昔は老けるのが速かった。実際には元気で働く母親も少なくなかったが,イメージでは,『母を背負ひてそのあまり軽きに泣き』1)とか『母さんお肩をたたきましょ』2),あるいは『縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す』3)が明治・大正・昭和の母のイメージだ。
それがこの歌では母親に山へ行こうと誘っている。昭和の高度経済成長期にはハイキングよりもハードな山登りを趣味とする女性も増えた。それが昔なら他人からおばあさんと呼びかけられたような年齢の女性が,山ガールなどといって趣味で山に登るような時代になったのだ。
平成時代には勤め人の定年も後ろにずれ,年金支給開始年齢も後ろにずれた。昔なら,『村の渡しの船頭さんは 今年六十のお爺さん』4)と言われて当然と思ったかもしれないが,今では,孫からば仕方ないが,他人からは六十でお爺さんと呼ばれたくはない。
結局,時代は移り変わっているということだ。この曲も,母親に対する歌としてはかなりアップテンポな曲になっているが,平成の母親はこのスピードについて来れるのだろう。
NHK連続テレビ小説『ひらり』(石田ひかり,渡辺いっけいほか)主題歌。
1) 「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」(石川啄木,『一握の砂』,明治43年)
2) 「肩たたき」(大正12年,詞:西條八十,曲:中山晋平)
3) 「秋桜」(昭和52年,詞:さだまさし,曲:さだまさし,唄:山口百恵)
4) 「船頭さん」(昭和16年,詞:竹内俊子,曲:河村光陽)
Bye For Now(2021.8.1)
平成4年,詞:森友嵐士,曲:森友嵐士,唄:T-BOLAN
「素適な別れさ 出会いの未来があるから 夢かなう日まで 今はここでそう Bye For Now」と始まる。
フジテレビ系で放映されたドラマ『ウーマンドリーム』の主題歌。
「君の旅立ちを 誰にも止められない 心に決めた 君だけの勇気だから」というのだが,自分には止められないと認めただけなのだろう。諦めて開き直り,「Bye For Now」
と言うのが精一杯,Now でななくForeverだということは自分でも解っているのだろう。やけくそで唄っているように感じる。
BRIDGE〜あの橋をわたるとき〜(2021.9.26)
平成4年,詞:大友康平・松井五郎,曲:蓑輪単志・後藤次利,唄:HOUND DOG
「昨日まで 信じた 情熱が いま 消えてしまいそうな」と始まる。
子供の頃,ロックとはこういうものだと学んだとおりの曲。詞も「時は戻れないから ふりむかずに あの橋をわたるとき こころ燃やして」と私が学んだロック魂が見える。しかし,私は変わってしまった。昔のようにこのような音楽に身をまかすことができなくなってしまった。
Blue Moon Stone(2025.3.6)
平成4年,詞:藤井郁弥,曲:藤井尚之,唄:チェッカーズ
「両手広げ すべてを受けとめよう いつもそばで 勇気づけてあげよう」と始まる。
タイトルの「Blue Moon Stone」だが,よく知らない。宝石の一種だろうか。歌詞にでてくるのは「見上げれば白夜に浮かぶBlue Moon Stone 銀色の翼を広げ 羽ばたく時さ」の箇所だ。「Blue Moon Stone」とは「月」のことかもしれないなどとは思うのだが,詩人の比喩は私にはなかなか理解できない。「青い月」というのはイメージできるが,では「銀色の翼」は何を表しているのだろうなどと考えると解らなくなってしまう。
「君を愛してる僕があるかぎり」というのはわかるが,「君に出会うため 舞い降りて来たよ」などとあるのを見ると,「翼」は「僕」のものなのかなどとも思ってしまう。
詩人の発想にはついていけない。
BLOWIN’ (2020.9.29)
平成4年,詞;稲葉浩志,曲:松本孝弘,唄:B’z
「ボロボロにKOされる夢を見て」と始まる。
聴いても全く理解できない。桑田佳祐の一部の歌などに近い歌唱法ではないかと思うが,私は好きではない。もっとも世の中では多くの人が支持しているようだ。これは好みの問題だろう。
歌詞が聞き取れないのは歌唱のせいかと思ったが,歌詞を読んでも理解できない。意味不明なので聞き取れないようだ。英語の箇所も解らないが,日本語の箇所も解らない。
何度か現れる「君」は同一人物だろうが,「ハニー」や「あの娘」は別の第三者だろうか。いずれにせよ「君」と「僕」の現在の関係が解らない。「終わらない旅」というのは何かのメタファーなのだろうがよく解らない。要するに解らないことだらけだ。
恐らく,昭和末期人や平成人は感覚として感じ取れるのだろう。
Promised Love(2021.10.26)
平成4年,詞:高見沢俊彦,曲:高見沢俊彦,唄:THE ALFEE
「哀しみだけが 降り続く街に ひとり生きてきた」とはじまる。
日本テレビ系ドラマ『ポールポジション!愛しき人へ…』(加瀬大周)の主題歌。
昭和の歌のように,詞に込められた物語が解り易い。最初のフレーズに続くのは「君に出逢って 本気で遠い夢を 追いかけはじめた」。そう,ここから物語は始まった。その後の展開は「愛だけがすべて」などと言ってはいるが「夢を掴んだ時に 迎えに行くよ」と現実には進展が見られない。
最後まで「夢を掴んだ時に」などと夢を見続けているだけのようなのは残念だが,頑張ってほしい。
部屋とYシャツと私(2021.5.13)
平成4年,詞:平松愛理,曲:平松愛理,唄:平松愛理
「お願いがあるのよ あなたの苗字になる私」と始まる。
これからずっと貴方について行きますという歌。その思いが「部屋とYシャツと私」という言葉になったのだろう。「時々服を買ってね」とか「人生の記念日には 君は綺麗といって その気でしさせて」などのお願いがいくつか示されている。ほかにも「あなたは嘘つくとき 右の眉が上がる あなた浮気したら うちでの食事に気をつけて」など冗談っぽいとはいえ怖い言葉も含まれている。このようなことが言い合えるほど相互の想いが通じ合っているのだろう。微笑ましいのではないか。
また逢える・・・(2022.4.24)
平成4年,詞:浜口司,曲:安宅美春,唄:KIX・S
「あの夏の日とあなたの瞳 夕陽に染まる海を映した」と始まる。
「See you again 長すぎる 別れでも hold me again 信じてる 出逢える日を…」と別れた恋人を思う歌。
しかし,「あの冬の日があなたの影を 一瞬にして海に消したの 戻らないあなたとサーフボードだけ」というのだから二度と逢えないのだろう。それでも「また逢えるSee you again いつまでも 遠くから hold me again 見守って 出逢う日まで…」
昭和からの伝統を引き継いだ,解り易い歌。
フジテレビ系ドラマ『君のためにできること』(吉田英作,石田ゆり子,南野陽子)挿入歌。
made in HEAVEN(2024.11.24)
平成4年,詞:松井五郎,曲:Toshi,唄:Toshi
「失くした機能も 見つからない明日も いまがあるために 信じるまま ひらく扉 かならず訪れるSUNRISE 心が気がつけば 聴こえる声がある」と始まる。
「CAN’T YOU FEEL IT 傷ついても 壊れた涙も すべてを抱きしめるとき YOUR LOVE MY LOVE WE’RE THE HEAVEN」。
松井もこんな詞を書くのかとやや意外だがToshiには合っているように思う。歌手に合わせて詞を書くのだろう。
めちゃくちゃに泣いてしまいたい(2025.9.17)
平成4年,詞:松井五郎,曲:後藤次利,唄:工藤静香
「逢いたくて しかたなくて なのに言えない気持ちがつらい」と始まる。
『来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ(権中納言定家)』などと逢えないことを憂える歌は昔からあった。
珍しくない心情だが,どうも歌詞がよく理解できず,なぜ放っておかれているのかが理解できない。自分が逢いたいのは解るが,相手は逢いたくないのか,忙しいのか,相手の状況が理解できないので消化不良なのだ。
無理やり逢いたがるわがままなのか,相手の心が離れてしまったのか,後者ならそれは何故か。一応電話では話はしているようだが,あまりにも束縛しようとし過ぎると不幸な未来しか見えなくなる。
もう恋なんてしない(2020.10.27)
平成4年,詞:槇原敬之,曲:槇原敬之,唄:槇原敬之
「君がいないと何にも できないわけじゃないと」と始まる。
同棲相手に逃げられた男の歌か。
「やっと自由を手に入れた」というのは最大限の強がりだろう。すぐに「ぼくはもっと淋しくなった」と本音を漏らしている。
「君の趣味で買った服も もったいないけど捨ててしまおう」といいながら「こんなに いっぱいの 君のぬけがら集めて」と諦めの悪さだ。
最後は解りにくいが,「君が大好きだったから もう恋なんてしないなんて 言わないよ 絶対」というのは平たく言えば『あたらしい恋を見つけてやる』という構文だ。しかし君のことが忘れられず心が揺れているので最後の決意表現が一度聴いただけでは解らないほど揺れているのだろう。
すべてはあとのまつり。同棲中にもっと気をつけなくちゃ。
もう涙はいらない(2022.8.7)
平成4年,詞:西尾佐栄子,曲:中崎英也,唄:鈴木雅之
「もう涙はいらない 僕が側にいるから」と始まる。
「こんなに愛しているよ」との想いはあるのだが,君は「ここでいいからと小さな背中」「力強く静かに歩く君は…」と「いつからか僕を遠ざける」かのようだ。それでも「雨が降っても嵐が来ても この腕だけきっとほどかない」という歌。涙の説明がないので完全には理解できたとは言えないが,想像はできる。
日本テレビ系ドラマ『刑事貴族3』(松方弘樹,高樹沙耶ほか)の主題歌。
もっと強く抱きしめたなら(2021.4.18)
平成4年,詞:魚住勉・上杉昇,曲:多々納好夫,唄:WANDS
「少しだけ冷たい風が吹く 夕暮れの帰り道」とはじまる。
ハッピー・ソングだ。
「もっと強く君を抱きしめたなら もう他に 探すものはない」というのが今の実感なのだろう。普通の人間なら日々の生活のためにいろんなことを考えなくてはならない場面もあるだろう。しかし,今は,他の何を考えることもなく幸せを満喫するのがいいだろう。
駅のホームで抱き合っている若い男女を見ると,馬鹿者めがと思ってしまうが,この歌からはそのような感情は起きずに爽やかさを感じる。
もっと強く抱きしめたなら(2024.1.30)
平成4年,詞:魚住勉・上杉昇,曲:多々納好夫,唄:WANDS
「少しだけ冷たい風が吹く 夕暮れの帰り道 肩寄せて歩いた 会話さえ とぎれたままだったね」と始まる。
「もっと強く君を抱きしめたなら もう他に 探すものはない」というのだから,まだ強く抱きしめてはいないのだろうが,「このままで時が止まればいいと 君は言うけれど 何一つ 怖れることはない」抱きしめられる前に時が止まればいいと君が言うのだろうか。
最後は「そして もう一度 歩きたい 同じ時を」と終わるのだが,これだと破局の後のような感じも受ける。
どうも,時制の表現が私の日本語と違うようで,私には解り難い歌だ。聴くたびに解釈が揺れる。
もっとも私の日本語能力もあやしいものだ。戦前の教育勅語に『一旦緩急アレハ』という箇所があるが,この『アレ』が已然形なので既に起きてしまったという意味であり,『あったなら』とまだ起きていない状態ならば未然形で『緩急アラハ』にしなければならないという説を聞いてなるほどと思う程度だ。その後,『已然形+ば』で『恒常条件』を表すということを学んだ。ひょっとしたら高校時代にも学んだことがあったかもしれないが忘れていた。この『已然形+ば』の例文として『風吹けば 桶屋がもうかる』を示され反論できなかった。
LOVE SONG(2023.1.13)
平成4年,詞:飛鳥涼,曲:飛鳥涼,唄:CHAGE & ASKA
「聴いた風な流行にまぎれて 僕の歌が やせつづけている 安い玩具みたいで 君に悪い」と始まる。
詞に登場する言葉は私の予想外の言葉が多く,理解できない箇所が多い。理解できたと思えるのは「君に出逢い ほのかに恋をして 長い間 打ち明けられずに」ぐらいかと思うが,続くフレーズが理解できないので解ったと思う所も本当に解っているかどうかは怪しい。チャゲアスは昭和人と思っていたが,どうも平成人になってしまったようだ。
最後は「君が想うよりも 僕は君が好き」と終わるのだが,相手の想いと自分の想いが深さを比較できるほど理解できていると考えるのは思い上がりではないだろうか。