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目次

平成31

アメノチハレアメノチハレ,Yes we are[la la la la la],意志,有超天シューター,大人サバイバー,Over The Next Rainbow,風を待つ,傷だらけの愛,君を大好きだ,君を待ってる,キュン,Crystal,唇スカーレット,黒い羊,Good bye & Good luck!,探せダイヤモンドリリー,Shoot Out,ジワるDAYS,好きと言わせたい,Super PowersTHROW YA FIST,大丈夫,逃走迷走メビウスループ,床の間正座娘,Next SPARKLING!!Never Lose,微炭酸,Believe again Brightest Melody,ブランニューパレード,Hop? Stop? Nonstop!,ホメチギリスト,僕らの走ってきた道は・・・,ポツリと,最上の船頭,雪恋華,Right NowReason

 

アメノチハレアメノチハレ(2023.2.25)

平成31年,詞:MORISHIN,曲:川口進・MORISHIN,唄:ジャニーズWEST

 「雨空見上げて 涙を隠した 滲んだ願いを空に “頑張ろう” つぶやいてキミは また歩き出した」と始まる。

 「大丈夫 何回だって何万回だって やり直せばいい」「キミ色の明日が待っている」と応援歌だ。応援歌は好感が持てるのだが,最後の直前に「そのままで(もっともっと輝くから)」と現状肯定というのが平成らしい。昭和人としては『キミなら変われる』と言いたいところだ。「そのままで(もっともっと輝くから) 夜が明ければきっと大丈夫さ」というのは少し甘いんじゃないかと感じてしまう。

 日本テレビ系ドラマ『白衣の戦士!』(中条あやみ,水川あさみ,小瀧望ほか)主題歌。

 

Yes we are(2023.11.29)

平成31年,詞:RYUJI IMAICHIHIROOMI TOSAKAYVES&ADAMSJAY’ED,曲:MATS LIE SKARECHRIS HOPERICO GREENE,唄:三代目J SOLE BROTHERS from EXILE TRIBE

 「la la la la la… la la la la la」とあった後で「Ready go Ready  go 希望の息吹を灯せ 僕ら何度も 胸に言い聞かせて」と始まる。

 「希望の息吹を灯せ」とか「軌跡の点と点を繋ぎ合わせた」などの詞には違和感を持つが,これがEXILEの日本語の語感なのだろう。また,かなりの割合で歌詞に英語がはいっており,これにも違和感がある。小学生から英語を学んでいる現代の若者には違和感がないのかも知れない。私などタイトルから理解できない。中学の英語の授業で,疑問文に対する応答として,「Yes we are」と補語を省略する形式を学んだ。これは疑問文の中に補語が含まれており,応答で同一語を繰り返すのを避けるのだろうが,この歌の場合,Weは何だと言うのだろうか。

 要するにこの歌を届ける相手として,私は対象外なのだ。

 

意志(2022.10.23)

平成31年,詞:秋元康,曲:バグベア,唄:HKT48

 「こんな近くにみんながいても 何を話してるか聴こえないんだ」と始まる。

 「僕が初めて思いを寄せた 君をガラス越しにいつもみていた」などという歌詞があるかと思えば「説得なんかされたくはないし 自分は自分でいい」とか「真実はいつも 多数決じゃない」などと,中学生ならこんなことを考えるんじゃないかと大人が想像して書いた歌のように感じる。

センターは指原莉乃。

 

有超天シューター(2025.5.1)

平成31年,詞:YUMIKO,曲:YUXSE,唄:祭nine

 「頂点まで 騒がしく 有超天まで 楽しんでけ 男たるものは でかい夢 撃ちにゆくのさ(JOE! SHOW!)と始まる。

 「男たるものは」などとジェンダーフリーの時代にそぐわないのではないかと思わないでもないが,気にするほどのことはないだろう。それよりも,「負けた悔しさも 乗り越えて強くなるのさ」とか「いっさいがっさい 当たって砕けたら 何度だって 集めてくれる 仲間がそう いるから」などというのは少し甘いのではないか。平成のこの時代,何度でもやり直しが可能なのだろうか。他人を励ますためにやり直せばいいというのは良いが,自分で何度でもやり直しがきくと思わない方がいいだろう。

 テレビ東京系アニメ『デュエル・マスター』主題歌。

 

大人サバイバー(2023.9.21)

平成31年,詞:秋元康,曲:新隼人,唄:ラストアイドル

 「HEY!  HEY! HEY! HEY!」という掛け声からスタートし,「ある日 突然 僕たちは この世界に放り出された」と早口言葉のように始まる。まあ,歌全体が早口言葉と言うわけではないのだが。

 「ある日 突然 僕たちは この世界に放り出された」と言うのでどうしたのかと思うと「大人になったんだ」ということらしい。なんだそんなこと,前から解っていたんじゃないかと思うのだが。

 「もしも愛を知ったら その人のために進むだろう 倒れても また立ち上がればいい」と観念的過ぎる気もするが,まあスタートの心意気としては悪くない。「道なき道 歩いて そう 誰も やっと夢を掴むものだ 生き残れ!」

 言いたいことは山ほどあるが,若いうちは耳に入らないだろう。無謀であろうとチャレンジするのは若者の特権だ。

 センターは阿部奈々実。

 

Over The Next Rainbow(2024.12.4)

平成31年,詞:畑亜貴,曲:Kanata Okajima, TAKAROT,唄:Saint Aqours Snow

 「会いたかった 遠い場所にいても いつかまた会えるよね」と始まる。

 「決めたことさ 決めたことは貫いてみせるよ最後まで 納得できるまでやらなくちゃ 自分が自分を許せないから」とか,「なんてあっとおう間に過ぎてゆくのだろう 立ち止まることもできない季節は 今日も(去って)今日が(去って)前を向くしかない 決して戻れないね」などと,これが令和の若者の思いか。

 最後は「いつかまたね会えるよね いつかきっと会えるよね」と終わる。

 劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』インスパイアソング。

 

風を待つ(2022.9.18)

平成31年,詞:秋元康,曲:大河原昇,唄:STU48

「さっき見てた夢を思い出せない すぐ消えてしまって切なくなるんだ」と始まる。

「離れ離れ 時間(とき)が過ぎても」という状況はわかるが,なぜそのような状況になったのか不明なのでリアリティが感じられない。もちろん離れた後に「それが恋と気づいた 今さら」というのは昔からある。昔の歌なら離れ離れになって恋心に気づいたが,時既に遅しという歌がほとんどだったように思うが,この歌では「青い海に日射しが跳ねて 君を乗せた船が近づくよ」と再会を暗示している。秋元はどのような状況を想定してこの歌をつくったのだろうか。

尚,センターは瀧野由美子。

 

傷だらけの愛(2023.5.5)

平成31年,詞:Komei Kobayashi,曲:Takuya Harada,唄:ジャニーズWEST

 「燃えるように 一人でも生きてゆけると うそぶいて走り続けた 優しさの 意味さえ知らずに」と始まる。

「強がり続けた あの」頃」「心まで 打ちのめされたこの夜に 君の声 探す この弱さが憎いよ」と状況変化に応じ心境も変化したようだ。しかし「二度とこの 声さえも届かないなら 今はただ 君の 幸せ願うけど 本当は君と明日を見たいよ」と昭和の歌ならここで終わりだろう。人生は厳しいのだ。しかし平成の歌はまだ続く。

 「愛 傷だらけの愛を手にして ちっぽけな自分に気付いた」「遅くはないだろ?」と進み最後は「この 愛 もう一秒たりとも離さない」と終わる。歌だから上手く行くが,実際にはそんなにうまくいくと考えるのは甘すぎると意地悪爺は毒づくのだ。

 テレビ東京系アニメ『キャプテン翼』(第4作)のオープニングテーマ曲。

 

君を大好きだ(2022.8.14)

平成31年,詞:藤井フミヤ,曲:ヨシダタクミ,唄;Kis-My-Ft2

「触れ合って 生まれる夢がある 僕らは そうやって 繋がって」と始まる。

藤井は私より4半世紀ほど後に生まれている。完全に私とは別な世代に属するが,チェッカーズのリードボーカルとして昭和末期から活躍していたからか,この歌もかなり昭和テイストの歌詞だ。つまり,私にも解り易いということだ。

別れの歌だ。別れの理由は恐らく卒業だ。「ありがとう 言いそびれて 追いかけても もう遠すぎて さよならは言わないでおくよ ずっと君を大好きだ」歌詞の他の部分場なくても,この歌詞だけで思いが十分伝わる。

映画『トラさん〜僕が猫になったワケ〜』(北山宏光)の主題歌。

 

君を待ってる(2022.6.5)

平成31年,詞:高橋優,曲:Susumu Kawaguchi・草川瞬・佐原康太,唄:King & Prince

 「公園のベンチに座ってる 子供がいる ひとりぼっちで」と始まる。

 メッセージ・ソングというか,人生の応援歌だ。曲も詞の日本語を損なわない曲になっている。

 「誰かが囁くほど 悪い世界じゃない」

 「いつの日か じゃないよ 今ここからさ その壁ぶち壊せ きっと新しい明日が 君を待ってる 今踏み出そう」

 まもなく令和になる4月の発売。平成から令和へと時代が変わると共に,歌も変わってくるのだろうか。

 

キュン(2022.5.1)

平成31年,詞:秋元康,曲:野村陽一郎,唄:日向坂46

 「キュンキュンキュン キュンどうして キュンキュンキュン キュンどうして I just fall in love with you」と始まる。

 「君のその仕草に萌えちゃって あっという間に虜になった」。その仕草はなんでもない仕草なのだが。まあ,若いうちはそういうこともあるだろう。

 私には「キュンキュン」がうるさく感じるが,聴覚のダイナミックレンジが広い若者には心地よいのかも知れない。

センターは小坂菜緒。

 

唇スカーレット(2024.7.30)

平成31年,詞:松井五郎,曲:水森英夫,唄:山内恵介

「抱きしめていたいんだ」と始まる。というか,これはスローなイントロで,唄はアップテンポに変わり,「これが たとえ嘘でも くちづけは 覚えていたい」と始まる。

 雰囲気的には郷ひろみといったところか。郷に比べると少し個性が小さいようにも感じるが。昭和人には聞きやすい歌。聞きやすいといってもすべて解るわけではない。「唇スカーレット」というのは何なんだろう。「唇スカーレット 君にあげるから」とあるので「唇スカーレット」はもともとは僕のものらしいのだが。

ひょっとしたら「紅」を「スカーレット」と言い換えたのかもしれない。私は慣用になっているものは事実と若干ちがっていても慣用を重んじるべきだという考えなのだが。つまり,実際は緑でも『青信号』や『目に青葉』という言葉が好きだということだ。松井は私より平成の感覚になっているようだ。

 

Crystal(2023.1.21)

平成31年,詞:大西省吾,高木誠司,曲:大西省吾,唄:関ジャニ∞

 「幻だと諦めた 信じること簡単じゃない」と始まる。

 「僕らは 旅人」とあり,何度も「crystal」に話しかけているので「crystal」は人名と解釈するのが一番理解しやすいのだが,日本人の名前ではなさそうで,人物像が浮かばない。「ほら 全部嘘だろ」と複数回でてくるが,本当に全部が嘘なら何も伝わらないのでどこかに真実が含まれているのだろうが,「いつか見た夢を探してるよ」というのが真実なのだろうか。「キミを抱いて行くよ」の「キミ」は「crystal」のことなのだろうか。

 最後の方に「光リ 曲ガリ 強キ 輝キ 放チ 届キ 此処ヘ」とあるが何のことなのだろう。

フジテレビ系ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』(錦戸亮,新木優子ほか)主題歌。

 

黒い羊(2022.3.28)

平成31年,詞:秋元康,曲:ナスカ,唄:欅坂46

 「信号は青なのかそれとも緑なのかどっちなんだ?」と始まる。

 そんなの青に決まっているではないか。信号は青・黄・赤と決められている。信号は?との問いかけなら,答えは三択,赤信号でも黄信号でもなければ青信号なのだ。

 学術的に調査したわけではないが,古代の日本語には明るいと暗いに対応して,あかとくろがあったのではないか。これは色ではなく明るさの区別だった。長い間日本語には色を表す言葉がなかった(のではないか)。色を表現したいときは萌黄色などと物の名などで色を表した。

 光の波長が長い方から,赤橙黄緑青藍紫と決めたのはニュートンらしい。らしいというのは,ニュートンが決めたのはred, orange, yellow・・・と決めたのではないかと思われるからである。赤橙・・・と決めたのは中国人か日本人の誰かだろう。

 ところで,みどりは嬰児(みどりご)とかみどりの髪などという言葉からわかるように,色のgreenを表す言葉ではなかった。昔の嬰児が緑だったり,髪の毛が緑だったわけではない。また,めにあおば やまほととぎす はつがつを などからも解るように,あおばはblueの葉ではない。青春や青二才などの言葉の青は若いというような意味だろう。

 ところで信号灯だが,昔は白熱電球を使っていた。これは光の波長でいえば赤から黄色の光を多く出している。その前面に赤い色ガラスを置けば赤の光だけが通過して赤い光が見え,黄色の色ガラスを置けば黄色い光が見える。ところが青色ガラスを前に置いても,電球の光に波長の短い青い光が少ないので,青より長波長の緑の光に見えてしまう。青色LEDの開発により青い信号も増えた。

 歌詞に戻ろう。

 「黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ」「真っ白な群れに悪目立ちしてる 自分だけが真っ黒な羊」「白い羊なんて僕は絶対なりたくないんだ」などと言っているが最後は口調まで変わって「自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ 黒い羊を見つけ 指をさして笑うのか?」などとまで言っている。

 「白い羊のふりをする者」というのは教師ではなさそうだから同級生なのだろう。しかし,他人はそれほど気にしていないのではないか。自意識過剰過ぎるのではないかと思うのだが。アヒルの群れの中にいるが,実は自分は白鳥なのだと思っているのではないか。

 いずれにせよ,一人で悩まずに,悩み相談電話などに相談してみるのがいいだろう。

 この歌のセンターは平手友梨奈。

 ところで,英語には『black sheep』という慣用句がある。この慣用句について知りたい人はWikipediaなどを参考にされたい。

 

Good bye & Good luck! (2026.3.8)

平成31年,詞:三浦徳子,曲:KOUGA,唄:Juice=Juice

 「Good bye & Good luck!」と始まる。まあこれは始まりを表す掛け声みたいなもので,実際の歌は「しあわせを 祈っているよ 道端に咲く花のようにね」と始まる。

 「その足で歩いて 行くしかないんだ」「大人になるのが 怖いんだと その気持ちわかるけど 誰もが通るよ」

 「右左別れるけど」と別れの歌だが,「そうさ君自身が 今君の味方 またいつの日にか 皆んな集まろうよ」と詞が若い。三浦は生年月日を公表していないようだが,それでもほぼ同年代のはずだ。それなのにこのような若い詞を書けるとは。私も心を若く保つように努力しなくては。

 

探せ ダイヤモンドリリー(2023.6.8)

平成31年,詞:指原莉乃,曲:ArmySlickYu-ki Kokubo,  YHANAEL,  YUU for YOU,唄:LOVE

 「はらり花びら舞う 古い校舎眺め 桜の歌口ずさんだ」と始まる。

 早口で唄っているわけではないのだが,16ビート(よく解らないが多分)の伴奏がとてもせわしなく聞こえるので,それに気を取られて歌詞が上手く聞き取れない。歌詞を読んでみると過去に「この花がAh 好きだと 教えてくれた」というようなことがあって,時が経ち,現在のことなのだろう,「会えなくなるんだね」というのが数回登場する。また,「最後の教室で」などという歌詞もあるので状況は想像できると思ったら,「こっちは人が多くて 少し窮屈だよ そっちはどう??楽しんでる?」などと既に新生活に入っているようだ。「今すぐ駅に行き 特急飛び乗って 会えたその時に何を想う 全てを捨てて 会いに行って 何がボクに残る? 都会のこの眩しさ 考えること 打ち消す」とあるがこの一節は私にはよく解らない。結局特急には乗らなかったと解釈したが,それでいいのだろうか。

 想い出の花が「ダイヤモンドリリー」なのだろう。花言葉など私は知らないが,ネット検索してみると「箱入り娘」とか「また合う日をたのしみに」などというのがあるらしい。

 指原のこの詞は秋元康の影響を強く受けているように感じる。

 センターは高松瞳。

 

Shoot Out(2025.3.16)

平成31年,詞:YVES & ADAMS,曲:Daniel KimSTEREO14Ti,唄:MONSTA X

 「Excuse me, I’m walkin’ like zombie uh ボロボロのハート 暴走してJumpin’ uh ぎりぎりの思考 理性 感覚bokka blokka huh huh  せめて記憶に刻んで今を choppa choppa」と始まる。

 なんて早口なんだという感想しかでてこない。それほど早口ではない箇所もあるのだが,英語?のような歌詞と混ざり合っており,私には聞き取れない。歌として聴くのを諦めて曲としてはどうかというと,もっとスローテンポな曲の方が好きだとしか言いようがない。世代の違う歌だ。

 

ジワるDAYS(2022.2.23)

平成31年,詞:秋元康,曲:吉田司・塚田耕平,唄:AKB48

「ホントは今でもそばにいて欲しいよ」と始まる。

最後は「自分の夢をやっと見つけたんだろう? 勇気を出して踏み出すんだ 君がいないのは寂しいけど Someday いつの日か会おう Love you, I say, good bye my dearest!」と終わる。

見つけた「夢」がどんなものか解らないが,昭和時代にも夢を求めて恋人と別れるという歌はあった。平成時代との違いは夢を求めるのはほとんど男性だったということだ。もっと多かったのは夢ではない他の何かの理由で引き裂かれる男女の歌だった。理由としては義理や経済的問題など種々のものがあり,離れていくのは男の場合も女の場合もある。昭和以前の特徴は当人だけではなく周囲の人間関係が密に関係しており,平成では当人同士の都合?だけで別れているようだ。

センターは指原莉乃。

 

好きと言わせたい(2022.12.17)

平成31年,詞:秋元康,曲:CHOCOLATE MIX,唄:IZ*ONE

 「会いたいと言ってるのは 最近 私ばかりじゃない?」と始まる。

 『電話してるのは私だけ あの人から来ることはない』1)という桜田淳子の歌を思い出す。桜田の歌では『私みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏』と自分だけが舞い上がっていたことに気づいた歌だ。その後の対応までは歌に含まれていないが,積極的に状況改善へと動く気配は感じられない。

 平成のこの歌も同様な状況だが,その後の対応が「好きと言いなさい 簡単なことでしょ?」とか「好きと言わせたい あなたの方から」とか,自己中心的に相手をコントロールしようとしているようだ。これが平成的対応なのか。私は昭和人間だから,昭和の感性の方が私に合っていると感じる。秋元も私と大して年齢は違わないはずだが,普段から若い人と交流がありそうだから感性も若いのだろうか。

 「ねえ もう少し こっちを見てよ 胸の奥で叫んでいるのに」と自分の思いしか歌われていない。昭和世代は『空があんなに青いのも 電信柱が高いのも 郵便ポストが赤いのも みんなあたしが悪いのよ』というような落語を聞いて育ったせいか,相手が悪いという発想が湧きにくいように思う。

 この曲センターはチャン・ウォニョン。

1) 「しあわせ芝居」(昭和52年,詞:中島みゆき,曲:中島みゆき,唄:桜田淳子)

 

Super Powers(2024.1.3)

平成31年,詞:森雪之丞,曲:Samuel WaermoStefan EkstedtDidrik Thott,唄:V6

 「不思議な興奮が 仲間を繋ぐ 懸命に生きる事 冒険と呼ぼうか Yes! We’ve got Super Powers」と始まる。

 「最高の夢信じあう ライバルとの絆 失敗も妙に魅力的(チャーミング)Yes! We’ve got Super Powers

 英語が多いと感じるが,簡単なセンテンスが何度も繰り返されているだけなので,平成だから仕方ないか。

フジテレビ系アニメ「ONE PIECE」オープニングテーマ。

 

THROW YA FIST(2025.2.1)

平成31年,詞:TSUGUMI,曲:Avalanche, TOMMSE,唄:THE RAMPAGE from EXILE TRIBE

 「Yeah, We back again, Let’s go」と始まる。と言ってもこれは掛け声というべき一言だが。次いで「Throw ya fist in the air now, Come On」などともあるが,これも掛け声の続きのようなものだ。

 歌らしいのは「不屈のPlayer 跳ね除けるPlay back 一度しかないTonight」と始まる。歌らしいといっても私には歌詞が聞き取れず,つまり私にとっては曲ではあるが歌ではない。歌詞に英語が多用されており,私の日本語・英語脳の切り替えスピードでは歌詞について行けないのだ。

 曲としては単調に感じるが,盆踊りと一緒で,リズムがしっかりして単調なメロディーは無心で踊るには良いのだろう。

 

大丈夫(2023.7.13)

平成31年,詞:森坂とも,曲:水森英夫,唄:氷川きよし

 『Don’t Let Me Be Misunderstood1)の一部を思い出させるような前奏の後,「大丈夫 大丈夫 夢は果てなく 憧れ載せて 笑いとばせぬ悲しみも バネになれ」と始まる。

 「人はなぜなぜ 恋焦がれるの ダメといわれりゃ尚更に 好きになる」などの陳腐な歌詞もあるが,「時はうしろに 流れはしない」と何の変哲もない不変の真理ではあるがあまり聞きなれない,つまりオリジナルと考えられる歌詞などもある。「大丈夫 大丈夫」というのは応援の掛け声,つまり人生の応援歌だ。

1) Don’t Let Me Be Misunderstood」(昭和39年,詞・曲:Bennie Benjamin, Gloria Caldwell and Sol Marcus,唄:Nina Simone)。私が知っているのは昭和40年にThe Animalsが唄ったものだが。

 

逃走迷走メビウスループ(2024.3.13)

平成31年,詞:畑亜貴,曲:山口朗彦,唄:松浦果南(CV.諏訪ななか), 黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗),小原鞠莉CV.鈴木愛奈)

 「あっち行こうか?(Oh no!) こっちいこうか?(Oh no!) どっち行こうか? わかんない ないないなーい!」と始まる。

 「ずっと自由に生きてたいって Oh yeah 気がついたんだ 急いで逃げちゃおうか? そう逃げちゃえ!」と逃げ出すが,「追いかけられてる筈が 追いかけてるのかも本当は」ということで「メビウスの輪で メビウスの輪で ずっと逃げて追いかけられて」ということらしい。

 メビウスの輪でも普通の陸上トラックでも,逃げる方が速ければ周回遅れを追いかける形になる。何となくお釈迦様の掌の上を逃げる孫悟空のようで外部から眺めると微笑ましい。

 

床の間正座娘(2022.7.11)

平成31年,詞:秋元康,曲:池澤聡,唄:NMB48

「まるですれ違いざまに 声を掛けるかのように 抱きしめられそうになっても 腕をすり抜けるわ」と始まる。

「感情だけの行動はきっと怪我をする」「遊びじゃ付き合えないわ」「正面から向き合って段取りを踏まなきゃ」「筋を通してよ 床の間で」と,秋元は現在そう思っているかは不明だが,そのように教えられた世代かもしれない。その教えをNMB48に歌わせてみたということか。

センターは白間美瑠。

 

Next SPARKLING!! (2024.6.25)

平成31年,詞:畑亜貴、曲:Carlos K.,唄:Aqours

 「ひとつひとつの想い出たちが大事なんだよ ずっとキレイな僕らの宝物だよ」と始まる。

 「忘れない 忘れない 夢があれば 君も僕らもなれるんだ なりたい自分に」「止まらない 止まらない 熱い鼓動が 君と僕らはこれからも つながってるんだよ」と昭和の青春ソングのような歌詞だ。昭和の歌は大人の入口のような声で唄われていたが,この歌の唄声はもっと幼く聞こえる。平成人は大人の入口の年齢ではすでにこのような幻想を抱けなくなってしまたのだろうか。

 劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Ido Movie Over the Rainbow』主題歌・挿入歌。

 

Never Lose(2025.8.1)

平成31年,詞:MINE,曲:FURUTADr Lilcom,唄:山下智久

 「虚偽に汚された世界Fake Newsの雨 呼び続けてたYour Name」と始まる。歌詞を見るとそうらしい。しかし,私には聞き取れない。

 歌詞を見るとほぼ日本語のようだが,聴いて全く頭に入らない。例えば「嘘で固めたReality 弁解の余地なんて無い 奇跡を突きつけ逆転」という歌詞があるようだが,私には何のことか理解できない。従って私にとっては歌ではなく,曲だ。意味が解らないので流れていても気にならず,音量を絞ってBGMとすれば悪くない。

 

微炭酸(2025.11.18)

平成31年,詞:山崎あおい,曲:KOUGA,唄:Juice=Juice

 「久しぶりに会えるたびに 背が伸びてるのね 隣歩くその姿が 別の人みたい」と始まる。

 「『彼女ができた』 嬉しそうに頬赤らめる君 なにも言えずに お揃いの顔してやり過ごしてる」。「微炭酸しゅわしゅわ 誰にも気づかれない 小さな音で 恋は弾ける」。

 可哀そうだが「今更泣いたってダメ」と自分でも解っているようだ。

 恐らく幼馴染なのだろう。幼馴染の間ではよくあるすれ違いだ。

 

Believe again(2024.9.13)

平成31年,詞:畑亜貴,曲:河田貴央,唄:Saint Snow

 「きっとひとりじゃない 夢の中へGo!! 迷いながらReady? Go!」と始まる。

 「強さを求めたら 弱さも受け入れてみようよ(My fault!)」とか「新しくなれ 古い殻を破って進め」とか「前を向くんだ そして想いのままに進め」などという系統のフレーズが沢山並べられた曲。年寄り向けの曲ではなさそうだ。若者でもこのようなことを言われ続けると逆に頑張れなくなることもあるかもしれない。

 劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』挿入歌。

 

ブランニューパレード(2025.9.28)

平成31年,詞:松隈ケンタ・JxSxK,曲:松隈ケンタ,唄:GANG PARADE

 「Yeah yeah!! 負けられないぞ! HEY HEY!! 一泡ふかそう!」というような掛け声で始まる。

 「何度も生き返るのです こう見えて苦労人なんです 生きてくのすごく困難です 映画のようにうまくいかない」というような散文の歌詞がだらだらと続く。「僕らは試されてんだな」「なんかやんなきゃそのままなんだ!」というのだが,何がやりたいのか自分でも解っていないのではないか。目標が定まっていなければ成功はおぼつかないだろう。

 

Brightest Melody(2024.10.21)

平成31年,詞:畑亜貴,曲:光増ハジメ,唄:Aqours

 「Ah! どこへ行っても忘れないよ Brightest Melody」と始まる。

 最初は「いつまでもここにいたい みんなの想いは きっとひとつだよ」と言っているが,「出会い・別れ 繰り返すってことが わかってきたんだ でも笑顔でね また会おうと言ってみよう」と変わり,「さあ明日に向けて また始めたい」と,将来に夢がある若者の歌だ。

 かなりアップテンポに感じるが,平成の若者にとっては普通なのだろう。

 劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』挿入歌。

 

Hop? Stop? Nonstop! (2024.4.17)

平成31年,詞:畑亜貴,曲:Kanata Okajima, Keisuke Koyama,唄:Aqours

 「Nonstop nonstop the music  Nonstop nonstop the hopping heart なんてあんて ちいさな僕らなんだ でもでも なんかなんか いっぱい解ってきた もっともっと夢が見たいよ」と始まる。

 「ミライはいまの先にある しっかり自分でつかまなきゃ」と自覚しているのはいいが,続いて「それには自由なツバサでFly away!!」などとあると大丈夫だろうかと何となく心配になって来る。案の定「ワクワクしたくて させたくて 踊ればひとつになるよ世界中が」とそんなことで大丈夫かと年寄りは心配するが、平成や令和ではこれが普通なのかもしれない。

 「ミライは自分で決めるもんさ 安全ばかりじゃつまらない」などと言えるのは,ナンダカンダ言いながら,昔に比べるとセイフティ・ネットが充実してきているのかも知れない。

 

ホメチギリスト(2023.4.1)

平成31年,詞:岩崎貴文,曲:岩崎貴文,唄:ジャニーズWEST

 「カバンを背負って猛ダッシュ 満員電車乗り込んだ いつものルーティン」と始まる。

 結構アップテンポな歌に感じるが,なぜか歌詞は聞き取り易い。私が関西弁に馴染みがあるからだろうか。

 「明日明日から笑ってこうぜ!」というのは応援歌として悪くないとはおもうのだが「食べて飲んで お祭り騒ぎや!」などとなってくると少し行き過ぎではないかと,生粋の関西人ではない私はやや引き気味だ。「たまには自分をホメちぎろうぜ めちゃんこイケてるやん!」などとなると,さすが関西人と感心するが,毎日これではやや甘すぎるだろう。

 

僕らの走ってきた道は・・・(2024.5.21)

平成31年,詞:畑亜貴、曲:EFFY,唄:Aqours

 「そうです! 輝きたくて 始まりたくって 仲間に出会いながら 走って来た道」と始まる。

 「何もわからず 涙と汗とで 仲間と励ましあって 走ってきた道」「いつも夢が こころにあった 見失いそうになっても 僕らぜったいあきらめない!」「ひとつ,ふたつと 願いが叶って 仲間がいて良かったなって 走ってきた道」「さらに走ろう それしかないと 思ってるけど悩むね」「さらに走ろう それしかないと おもってるから走るよ」

 根性や仲間との友情が歌われた昭和の青春ソングも平成だとこのような歌になるのだろう。

 劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Ido Movie Over the Rainbow』主題歌・挿入歌。

 

ポツリと(2026.1.9)

平成31年,詞:中島卓偉,曲:中島卓偉,唄:Juice=Juice

 「今 どんなことを想ってるの? 言葉にしてくれなきゃわからない」と始まる。

 歌詞は完全な散文のように感じる。まあ,散文の定義を私が知らないので,散文ではないのかもしれないが,詩とは思えない。説明的なので私の様な朴念仁でも意味がよく解る。

 曲もサビ以外は単調だが,この短調さがサビの部分を際立たせている。感受性の鈍い私にも,ここがサビだよと教えてくれるようなメロディーだ。

「『好き』って一言が 言えない」という歌なのにやや楽しそうに聞こえるような気もするが,この状況を楽しんでいるのかもしれない。恋に恋する年頃なのか。

 

最上の船頭(2023.8.17)

平成31年,詞:松岡弘一,曲:水森英夫,唄:氷川きよし

 「『船がでるぞォ〜』 船頭さんが呼んでいる 五月雨速い 最上川」と始まる。

 慌てて乗り込む二人連れ,「お千十六 弥助は二十歳 追手が怖い二人です」とこれだけで状況のあらましが解る。

 「『その船まてェ〜』 誰かが岸で どなってる」と状況が切迫してくる。「両手合わせる 二人連れ 船頭なにやら 思案顔」とハラハラさせるが,最後は「船頭船足(ふなあし) 速めたよ お千笑顔で 弥助は涙」と二人にとってはひとまずハッピーエンドだ。歌詞には「お千箱入り 弥助は手代」などという歌詞もあり,家付き娘と奉公人の駆け落ちだ。とりあえずは危機を脱出したが前途は多難だろう。

 場面が映像を観るように解り易い。

 

雪恋華(2023.10.25)

平成31年,詞:石原信一,曲:幸耕平,唄:市川由紀乃

 「愛することが なぜ罪になる 追われてふたりは 冬の旅」と始まる。

 現代では『愛することが 罪になる』理由はなかなか思いつかない。それほど自由な世界になった。しかし昔は愛してはいけない人というのが多数存在した。許されない愛を貫くために二人は旅にでたのだ。

 ここまで来てしまうと『戻りたい 戻れない 咲いても冷たい 雪の華』ということになる。

 タイトルは「ゆきれんげ」。

 

Right Now(2024.2.7)

平成31年,詞:清水翔太,曲:清水翔太,唄:V6

 「さっきまでの君と違うね 俺のこと気に入ってるみたい だったらもっと近く来なよ」と始まる。

 「俺のこと気に入ってるみたい」というのは主観ではないのか。

 「俺が君を見つけたんだ 誰にも渡さない」と世界が自分を中心に回っていると思っているのかもしれない。何か問題を起こさなければいいのだが。

 

Reason(2025.6.15)

平成31年,詞:JUNWAKETomohisa Yamashita,曲:UTAJUN,唄:山下智久

 「あの少年,裸足で駆け出す未来へ 世界はブルーの空と海の間」と始まる。

 歌詞に英語が多く,私には内容が理解できない。日本語の箇所も少なくないのだが。

 曲のリズムはしっかりしているがメロディーは単調で,結局ダンス音楽なのではないか。